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ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

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2011.05.29
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  <作品>  「斗南先生」「虎狩」

 

<加筆修正した>

・レジュメ。志賀直哉「荒絹」。人との交わりを絶つ。

・ひとはなぜ自殺をするのか。

・くものようにみえた。ギリシャ神話から。

 

 「斗南先生」、

 

・孫中島ひかる。中島敦の孫を講師は教えたことがあるそう。

・何れも一人の男の彫像画を書いている。「虎狩」「光と風と夢」同じ。

・作中に出てくる作品の再評価がされている。

・年譜・・・作家は朝鮮に住んでいた。

・「斗南先生」は、「山月記」の主人公李徴に特徴が似ている。重なる。李徴の特徴である孤立や嘆きも同じ。

・その時、その時で、ひとの感想は違う筈だ。

・ひとは、昨日と今日は違うということを認識すべきだ。

・老いて死んでいく人間の「斗南」を若い三造が知る筈がない。

・「三造のもの」。がある。

・作家たちには「・・・モノ」がある。

・中島敦は、勉強家だった。教師になったので、鴎外などのいくつかの全集を読破した。

・横浜高女の教師をした。原節子の通学した学校。

・主人公は、李徴のように才能がありながら、恵まれた豊かな環境ではない人物。

・鴎外は、自身には専門が無いと嘆いている。斗南先生もそれに近い。

・中島は、「斗南先生」で、鴎外を意識しているのではないか。

・何でも持っているが豊かさが無い。そのことを自身鴎外は気付いていた。

・「麦めし問題」がある。鴎外批判。大勢の兵隊が「脚気」で死んでいる。鴎外は麦めしに反対した。

・人間には「鈍」が必要。「鋭」ではない。

・「李徴」、斗南先生の中に、中島の凝縮された部分があることを認めている。

・斗南を三造は、死んだあとで見直している。

・死んだあとで慟哭する。反発しながら共感するものがあった。

・作品の☆部分のあとの最後の箇所は、戦後駐留軍のアメリカ軍が検閲して危険思想として削除した。のちにその部分が「追加」されたもの。当時は、アメリカ駐留軍には不都合だったため。

 

・斗南先生。七番目の伯父さん。

・多い兄弟の心理。自分の存在の希薄さ。深層心理。

・幼児体験が複雑。血縁の問題。肉親の愛に飢えていた共通点がある。

・漱石、直哉、芥川、太宰、梶井、中島などの共通点は、幼児体験の複雑さが似ている。

・梶井の妹の死が分母。「城のある街にて」という作品になった。背景にある。

・インテリの欠点。李徴の指摘。ものをリアルではなくことば(概念)で捉えようとする。

・梶井は「妹の死」を忘れまいとする。そこが凄い。妹の死に対して直後は、何も感じなかったことを後悔している。

・斗南の人間としての欠点を滑稽に書いている。

・斗南が、死ぬまで気付かなかった。活きている時は気付かない。死んで初めてそのことに気付いた。

 

 

 

 

 

 「虎狩」

 

 

 

・「虎狩」・・・「無事に終わりをするまい」という感想が伏線になっている。

 

・「虎狩」で作家中島は、趙大煥の肖像が書きたかったから。「本当の強さとは何か」を、考えている。殴られても敗けたとは思わない。「真の強さ」とは何か。を考えている。そして中島もそのことに気付いている。

・「煙草」と「マッチ」の間違いをする。

・ことばによって間違える。ことばと文字の記憶。「文字禍」。

・「概念」ばかり考えるインテリの弱点だという。

・人間の、「知識と感情」は、どちらが重要か。知識ではない。

・日本語と朝鮮語。

・朝鮮半島では、当時日本語を押しつけていた。日本語教育をした。

・文明開化。の解釈の問題。内と外。

・感情の記憶の方が確かである。

・国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」のなかで、

 

「習慣の妨げられた死という事実に本当には驚けない」。

 

・感情を鈍磨させる。

・中島の気付き、感じている処が凄い。

・梶井も「こだわり」がもとで小説にした。其の作品が「城のある町にて」。

・中島は「喘息」に苦しんでいた。梶井と同じ(肺病)。堀辰雄も同じ。中島も致命的な病に苦しんでいるところが同じで連関がある。

・この作品は、日本と朝鮮の関係。のちに「終わりを全うしない相」。

・孤立している人の肖像は「スーティブンスン」も同じ。「虎狩り」「斗南先生」孤立すると人間でなくなる。

 

・漱石は群れが嫌い。「それから」の代助。

・漱石は、「世間」は、「群れ」とみる。

・「一対一」。として描く。

・殺伐した想い。孤立しやすい。孤立していく人間のすがたを描く。

・漱石は自殺しなかった。孤立した作家は自殺したが、それをしなかったのは、漱石は自己分析ができたからである。突然死した。

・自分を相対化して考えることができたからである。

・中島は、作品ごとに、夫々の肖像画を描こうとしている。

・作家のある共感がある。作家の一部として描いている。

・「現象」としてではなく本質で捉えようとする人間。趙タイカンのこと。彼は虎のことではないか。

・中野重治「やまねこ」いのちの凄さ。

・「虎」。過激な人間のこと。漱石を弟子たちは、漱石を「虎」と言っていた。

・虎は、「毒」をまき散らす。

・「山月記」「虎狩」「斗南先生」「光と風と夢」の共通点。

・人が感じる違いは年月の経過があるからである。

・次回の講義「光と風と夢」もある孤独な作家の肖像を描いている。

 

 

 

 

 

 

 






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最終更新日  2011.05.29 16:32:16
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