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先日、あるトーク番組に金子勝教授が出演されていました。
番組の最初、今日のゲストとして登場されたとき、ん?見慣れない役者さんだな?なんて思ってしまいました(笑) 金子教授というと、ワイドショーや討論番組でよくお見かけしますが、いつも庶民の側に立った見解を述べておられてテレビの前の私は「先生、もっと言って!」と身を乗り出すようにして聞いています。 友人からの手紙を紹介するコーナーでは、聞くこちらが恥ずかしいような当時のやんちゃぶりを暴露されてましたが、ニコニコと聞いておられて先生のお人柄が想像できます。 先生は東大の大学院を出ておられる秀才ですが、在学中あまりに歯に衣着せぬ論調を展開していたため、さて今後の進路は?となった段に周りを見渡すと誰もおらず、ハローワークへ「教授職ありませんか?」と訪ねていき職員に怪しまれたんだとか・・・。 そんな先生が脚光を浴びたのは、1997年12月号の『世界』上に「本末転倒の財政構造改革論」を発表後に、山一證券の自主廃業が伝えられたときのことだそうです。 ここらあたりから先生の表情が真剣になってくる。 今は機械化・グローバル化が進み「職業」というものが崩壊していると。お寿司にしても家を建てるにしても「職人」の必要のない世の中になってしまった。一握りのエリートだけで社会をまわせるようになってしまい、あとの人は仕事に生きがいや喜びを見出せないようになっている・・・。 崩壊してるのは職業だけでなく、教育も年金も食もすべてにおいて。先生曰く、これからは本物志向の農業だ!との結論でした。 上述した制度等の崩壊に加えてここ数年は「信頼」という人間関係を構築する上で一番大切なものが完全に崩壊してしまっているように思います。行政も企業も「ズル」を平気でやってのけている。 履修逃れの一件もそう。一番の被害者は、ズルをした学校の生徒に受験戦争で敗れた正規の授業を受けてた生徒です。インチキをしてた学校責任者は彼らの一生を大きく変えてしまったかもしれないのです。 一昔前なら、ものを買うときにしても何かのサービスを受けるにしても信頼関係があった。 相手は営利団体なのだから勿論利益を上げなくてはいけない。儲けた上で私(客)に対しても満足をくれ、倫理的な常識については当然考慮されているものと暗黙の了解があったと思う。 今は、そんなものはないと思って生きたほうが後で泣かずにすむような世の中になってしまった。 こっそりズルをして自分だけ得をしたように思っても、悪行というものは気づかぬうちに伝播するもの。人間は「あいつがやってんだから、俺だっていいだろう」という気持ちを多かれ少なかれ持っているものです。それはいつしかまわり回って結果自分の損失となって現れてくる。 昔は誰かを推薦するとき、「こいつは親孝行だから」という誉め言葉が非常に意味を持っていたと何かで読みました。 真っ当に生きることが評価される世の中に回帰できるんだろうか。いやいや、是非とも回帰させたい!させなくては。 │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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