『命令文, and』の多用
中2英語は接続詞を学んでいる。今日は『命令文,and ~.』『命令文,or~.』の構文について触れた。Hurry up, and you will catch the train.訳)急ぎなさい、そうすれば電車に間に合うわよ。Hurry up, or you will miss the train.訳)急ぎなさい、そうしないと電車に乗り遅れるわよ。『命令文,and~.』構文は、『…しなさい、そうすれば~』という意味であり、命令したことを実行すれば~になるよと相手に希望を与える表現である。『命令文,or~.』構文は、『…しなさい、さもないと~』という意味であり、命令したことを実行しないと~になるよと相手に不安を煽る表現である。親でも教師でも、大人は子どもに命令や指示を出すことが多い。論理的に命令や指示をする大人は、「なぜ自分はこのように命令または指示しているか」という理由を必ず付け加えることだろう。日本では『命令文,or~』で命令する大人が多いように感じるのは気のせいだろうか。「勉強しなさい、そうしないと良い高校に行けないよ。」「勉強しなさい、そうしないと将来良い大学に入れないよ。」大人は子どもの不安を煽ろうと思い、『命令文,or~』で命令しているのだろうが、目標がハッキリ定まっている子ども以外、命令に対するモチベーションはなかなか上がりにくいのではないだろうか。『命令文,or~』の命令だと、その命令を遂行した後の希望が全く見えない。希望が見えないばかりか、消極的なマイナスイメージしか抱けなくなる。同じ命令をするならば、orでマイナスイメージを植え付けるよりも、andでプラスのイメージを見させた方が子どものモチベーションは高まるのではないかと思う。「勉強しなさい、そうすればあなたの将来がもっと広がるかもしれないよ。」「勉強しなさい、そうすればあなたの夢はきっと叶えられるよ。」同じ命令をするならば、『命令文,and~』の方を多用したいものだ。