山梨県 春鶯囀・純米酒・ひやおろし 萬屋醸造店
ひやおろし ということで特に理由も無く衝動買い。 山梨県 南巨摩郡富士川町 春鶯囀・純米酒・ひやおろし ShunNouTen JunmaiShu Hiyaoroshi 株式会社 萬屋醸造店 KabushikiGaisha YorozuYa JouzouTen 国産米、国産米麹 (精米歩合63%) 2016年8月製造 アルコール分 16 購入価格:1058円(720ml)香りは蒸し米、水飴、瓜?まあ普通。なるほど、旨味感はまずまず。軽い甘味が一瞬口当たりに出ると、すぐに苦味の絡んだ旨味が伸び、そのまま余韻まで口内に居座る感じ。何となくだが、冷やおろしの酒の良い部分と悪い部分が両方出ちゃってるのかな?味の落ち着きと旨味の出方は良い感じだが、本体の味の主張がパッとしない割に余韻がややしつこく出がち。冷やおろしの半熟の甘味感と伸び易い苦味が相殺しあって、無駄に辛口の印象も有る。味と余韻の、互いの良い部分を潰し合ってる様なイメージ。以前飲んだ富士川・純米原酒の時も思ったが、元より大人しい味わいの酒をつくる酒蔵なのか、起伏が平坦な傾向。酸味も弱めで、やっぱり勢いと飲み応えが無いな。良い部分は有るけど、同じ分だけ悪い部分も見えて、素直に楽しみ辛いw。 ★熱燗にしてみた★(一合徳利を湯煎に。体感50℃強位) あらら、澄んだ甘味が出易くなったが、旨味の伸びは掻き消えた。悪い意味で普通の辛口酒に。 でも温度が冷めてくると、少し酸味の感覚が出てきた気がする。 熱燗はアカンな。ぬる燗か人肌燗位が丁度良い温度帯かもしれない。 正直味わいは弱いものの、ひやおろし日本酒としては、この大人しい酒の味が上手く働いてくれてる気がする。味そのものよりも、口通りと余韻の流れを楽しむのなら、これはこれでアリ。温度は冷や~ぬるめがオススメ。ただし、その辺は好みにも左右される。値段の割にはそこそこ美味いが、誰にでもオススメではないね。吟醸酒(澄んだ甘味と華やかな香り)好き や 熟成酒(落ち着いた甘味と適度な旨味感)好きには微妙に噛み合わない。変な言い方だが、「普通の日本酒」が好きな人の方がワンランク上の雰囲気を楽しめる気がする。ある程度日本酒に心得が有る(自身の酒の好みのイメージを明確に持ってる)人程、見所を把握し辛いイマイチな酒と思われそう。料理は魚がいいな。刺身でも塩焼きでも両方OK。余韻のコシがしっかりした酒なので、粘りを感じる食感のツマミにも合うはず。イカ塩辛(沖漬)、山かけ、刻みオクラと冷奴、多分チーズ関係じゃなければまず大丈夫だろう。値段相応。約1000円の純米酒、それなりに納得。問題無し。「ひやおろし」の秋限定要素が付加価値。