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カテゴリ:日本産ワイン
山梨県 甲州市 フジクレール・甲州・シュール・リー・東渓2014 Fujiclair Koshu Sur Lie Toukei フジッコワイナリー株式会社 Fujicco Winery 甲府盆地東部の峡東地区産甲州100% シュール・リー製法 ステンレスタンク熟成6ヶ月 アルコール分12% 購入価格:1291円 色は薄い黄色。 香りはレモン、グレープフルーツ、石灰、酒粕、ローレル、グラニュー糖、アンズ、白胡椒?塩水? 味は甘味を伴う苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と甘味。 ほう、美味いやん。 いかにもな白ワイン的柑橘香に、甘い雰囲気の要素がいくつも乗る。 穏やかな流れの中に、きちんと果実味がバランス良く配置。 どの要素も突出の無い、万人向けの落ち着いた味わい。 苦味の中から甘味や酸味の起伏が顔を出す様で、控えめながらも主張を感じる味わい。 そして、バランスの良さの中にあって、(甲州の味の弱さに欠点を感じる自分が)飲んでて全然弱いと感じない位しっかりした味。 15分程の時間経過(温度上昇)で、甘味が強まった気がする。(室温24℃、湿度55%) バランスは崩れず、むしろ味にボリューム感に近いものが生まれて飲み応えが増す。 冷蔵庫から出した直後(6℃前後)より、ちょっと高め(10℃弱)の温度が良いかも。 甲州ワインだけど、甲州ワインっぽくない。 柑橘感の出方や甘味の伸びが、控えめなのに目立つ。 矛盾した言い方だけど、穏やかなのに勢いが有る。 何か、イタリア(南部の日差しが強い地域の)ワインに近い雰囲気。 各要素は甲州なんだが、その出方がアブルッツォやシチリアやら(或いはカリフォルニア)のイメージ。 この辺は完全に好みと経験と直感の問題。それが悪いワケじゃない。 甲州ワインが苦手な人に飲んでもらうのは良いが、このワインから甲州ワインの良さを感じるのは難しいかも。 美味いから良いけど、良くも悪くも甲州ワインらしくないのが特徴か!? 料理は何でもイケるな。 塩の味はもちろん、味噌や醤油とも問題無い。 イタリアっぽい雰囲気から、和食だけでなく、塩とオリーブオイルのシンプルな洋食とも合う。 料理にもう少し(ホント少し)だけ甘味が欲しい、足したい、という時にこのワインが有ると綺麗にハマるかもしれない。 値段相応。 白ワイン慣れしてる人なら充分上出来と判断するはず。 これで約1300円なら、サントリーやメルシャンの甲州よりもコスパは高い気がする。 300ml弱残しで冷蔵庫保存し次の日(抜栓約19時間経過) 香りは金柑、粉砂糖、柚子、酒粕、グレープフルーツ、セージ、ローレル、ラムネ? 味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味と甘味を伴う薄い酸味。 2日目の方が初日より甲州っぽい香り。 味も苦味の張りが機能してて、ややシャープな飲み口。 味の幅は初日より狭くなってるが、その分本来の持ち味が絞られてきたみたいで、分かり易い味になった。 「白ワイン」としては初日の方が万人向けに美味いのだろうが、「甲州ワイン」としては2日目の方が好き。 線の細い味わいが、日本らしい繊細さを演出する。 最初から2日目の味だったら、(それはそれで美味いけど)「普通のワイン」で終わってたかもしれないので、この変わり方で何も間違いは無いのだろう。 2日目はより和食向けに特化。 アブラっこいものでなければ大体大丈夫。 初日はイタリアワインの代わりになれる味だったが、2日目は日本酒の代わりになれる方向に。 2日目も値段相応。 やはり上出来の甲州ワイン。 結構気に入った。 ★楽天検索 フジクレール 甲州★ 楽天扱い2件 マキノで1286円 あきさ で1296円 味の良さ・香りの拡がりにしては控えめな、良心価格。 サントリーやメルシャンら大手と対等に闘える実力を持ってる。 これでもう少し手に入り易ければ・・。マイナーなポジションが惜しいw。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016/06/21 06:51:22 AM
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