「ちょんまげぷりん」の試写会に行ってきた。中村義洋監督・脚本の作品で、「フィッシュストーリー」と「ゴールデンスランバー」の試写会で監督を生で見たから、なんか気になってたのよねー。ジャニーズ主演映画のご多分に洩れず、映画初出演・初主演の錦戸亮の画像はネットにはほとんど出てこなくて、試写会の募集はともさかりえと子供の写真か、ちょんまげ型のカラメルが載ったプリンの写真ばっかり。どんなお侍が出てくるのかわかりづらいんだけど、これってホントに宣伝に悪影響にならないのかしらねー。
180年前からタイムスリップしてきた旗本の木島安兵衛(錦戸亮)が、シングルマザー(ともさかりえ)と保育園児(鈴木福)に拾われて、親子の家で世話になる代わりに家事を担当するようになり、完璧な主夫として円満に暮らし始めたんだけど、パティシエの才能に目覚めて3人のバランスが崩れて…というようなお話、かな。錦戸亮の侍っぷりが正しいのかどうかはよくわからないけど、現代の生活に順応していくお侍さんの姿はかなり面白い。会場の反応がすごくよくて、そこは感動的なんじゃ?ってシーンで大笑いだったり、最後には拍手も起きた。映画の中であんまり説明がなかったことをエンドロールで説明してたのが、うまいんだか妥協なんだか。安兵衛さんがお菓子作りにハマるきっかけを、本編でもうちょっとちゃんと描いておいてもよかったんじゃないかなー。洋菓子を知らなかったはずの侍が一般家庭ではなかなか揃えないような製菓用具を駆使してケーキを焼いていく姿なんて、説得力が無いにも程があるわ。脇差よろしくパレットナイフを腰に差すのもどうかと思うしー。まあ、単純に楽しい映画ではありました。
なんか納得いかないから原作を読んでみちゃおうかと思ったら、この本、文庫化のときに改題されたのね。地元の図書館じゃ文庫は置いてなくて、もとのタイトル「ふしぎの国の安兵衛」は誰も借りてないらしい。みんな気づいてないんじゃなかな?
表紙もずいぶん違うじゃないのよー。