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テーマ:『功名が辻』(385)
カテゴリ:2006年ドラマ
山内一豊は、土佐に入ってから厳しい治世を行った、とは知っていたけれども、
これほどの事を行ったとは。。。 相撲大寄席を楽しみにして集まった、明るい顔の一領具足の頭領たちと、 その後起こった悲惨な光景の差に、ただ愕然とするばかりだった。 相撲に集まった一領具足は、武器を持っていない。 ただの領民である。 その前に千代が言っていた「一領具足も領民でございますよ」 の言葉が頭に蘇った。 これほどの事をしなくては、平定できなかった土佐と言う土地。 平定しなければ、家康に責められる。 と言う六平太の言葉は真実であったろう。 家康にとっては、一豊も駒の一つに過ぎない。 出来の悪い駒は掃いて捨てる。 家康は、それくらいの事は平気でする男である。 相撲大寄席の騙し討ちには、一豊も難色を示す。 人には、言の葉、と言う物がある。今は平定できても、子孫は この事を伝え聞き、必ずまた不満を持って来る。 しかし、六平太は言い切る。 子々孫々の事は、この場を凌いでからお考え下さいませ。 そうして、騙し討ちで一度に討ち取った一領具足。 土佐は、ひとまず平定された。 山内のために、一豊のために、いや、千代のために。。。 千代が一番嫌がるこの策略を実行させた六平太は、千代の腕の中で命を絶つ。 これ以上、千代の行く末を見る必要はないと判断したのか。 千代の一番嫌いな事をしてしまった懺悔の行動なのか。 ここで自害する意味はあったのか。。。 祖父江新一郎と六平太と。。。そして土佐の民衆の信頼を失って得た、 土佐と言う領土。 一豊の心にも、大きな風穴が開いたに違いないのに。。。 千代は、お暇をいただきたい、と一豊に申し出る。 何か、違ってませんか。 一豊だって、こんな事、喜んでやった事ではないと、千代が一番解っているはず。 山内一豊の妻とは、内助の功で女性史に名を響かせている人物。 大っぴらに、旦那様のやる事に口出しし、気に入らないと出ていくとは。。。 この世を綺麗な絵空事にする事が旦那様の仕事でございます。 絵空事では、時代を生き抜く事はできないと思いますが。 ・功名が辻 第四十六話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月26日 21時58分48秒
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