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カテゴリ:2006年ドラマ
医者は患者と家族にはなれない。 外科医は心を持ってはいけない。 心を持って家族を助けようとすれば、そこに焦りが生じ、 結局は失敗する事にもなる。 そしてその失敗は、何よりも自分自身を奈落へと落とす物。 鳴海が言いたかったのは、それだったのだ。 自分の妻を自らの手で救おうとして間違えた鳴海は、 外科医は家族を執刀してはいけない事を知ったのであった。 島の人たち全員を家族だと思い、その家族のために医療を行い続けたかったコトーに 初めての疑念と悩みが生まれる。 彩佳は助かったが、それは鳴海がいてくれたからだった。 これから自分は、自分の信念のままに「家族」たちを救っていく事が できるのだろうか。。。 悩みは晴れぬまま、コトーは島へ帰る。 そこには変わらぬ姿で温かく迎えてくれる「家族」が、待っていた。 自分の代理を務めてくれていた三上と語る。 島を離れていたらホームシックにかかってしまいました。 みんなの事ばかりが気になって仕方ないんです。 僕もです。 「家族」に医療を行うこと。「家族」を救っていく事。 自信を持って、それを行い続けられるか、コトーは自分に問いかけながら これからも、この島でやっていくのだろう。 鳴海との出会いは、今までその事について考えていなかったコトーに、 考える機会を与えてくれたのかも知れない。 「家族」は救いたい。 しかし、「患者」として見る事は忘れない。 「家族」であろうと「ただの患者」であろうと、 そこにあるのが命である事に変わりはない。 命を救うために、コトーはこの島にいるのである。 そして、自分自身も救うために。 全編を通して、命と言う物を強く訴えてきたドラマだった。 だからこそ、泣けたのだ。 そこには、本物の飾らない人間がいるから。 みんな、一生懸命生きているから。 与えられた物の大きなドラマだったと思う。 コトー先生は考える。 そして、見ているわたしたちも考える。 強く生きていくと言うこと。 そして、命の大きさと重さを。 患者さんと接していると、僕はみんなに助けられている 生かされている気持ちになるんだ。 僕は、これからもこの島で君の帰りを待つ。 Boys, be ambitious! 僕が受け取り君に送った あの言葉の意味を探りながら。 個人的には、最後は笑顔で島に降りる彩佳を見たかった気がするけど。。。 それは、「Dr.コトー 2007 スペシャル」(必ずあると信じたいです) で見せて貰えると思うので。。。 本当に素晴らしいドラマだから。ここで終わって欲しくないです。 でも、あれだけのキャストのスケジュールはなかなか押さえられないんでしょうね~。。。 キャストがガラッと変わるっていうのもイヤだし。 今後も単発スペシャルでもいいので、何とか出来る限り続けてもらいたいですね。 また、島のみんなに会える日を楽しみにしています。 ・Dr.コトー診療所2006 第10話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月22日 03時27分11秒
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