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カテゴリ:2007年ドラマ
人が恋愛に注ぐエネルギーは、
その人の人生の寂しさに比例すると言う。 私の孤独が、そんな恋愛を させるのかも知れません。 私は そんな風にしか人を愛せないのです。 豊美の証言によって、戸谷は、ついに殺人罪として逮捕される。 横武龍子、藤島春彦の殺人、および、寺島豊美殺人未遂。 しかし、戸谷はあくまでも容疑を否認する。 留置所の小さな窓に見える細い三日月を睨む。 俺は悪くない。 では、誰が悪いというの。 刑務所の外から同じ月を見る豊美。 公判の日。 様々な証人が戸谷を貶めていく中、 最後に証言台に立った豊美の証言は その場にいる人間を驚愕させる物だった。 山奥に車で連れて行かれて、車が止まった時、どう思いましたか。 ここで殺されると思いました。 なぜ、そう思ったのですか。 それは 私が先生に殺される事を望んでいたからです。 私は先生に殺して欲しいと頼んだし、そうなるように 故意に先生に仕向けました。 それは、以前、戸谷が豊美に言ったひと言。 キミと一緒になら死んでもいい。 そうだったんだ。。。 豊美が戸谷をここまで追いつめたのは 全てが、あの時の豊美の言葉に繋がっていた事だったのだ。 どうしたら独り占めする事ができますか。 先生のような人を。。。 結局、全ての女が戸谷から去り、 豊美だけが残った。 こうして先生は、私だけの物になった。 結局、豊美がやりたかったのは、これだったのか。。。 戸谷を独り占めする事。 でも、エンディングの後に、1人で山道を歩く豊美がいた。 あれは。。。つまり。。。 戸谷を埋めたって事だろうか。 それが独り占めの最終なんだろうか。 実は、それほど殺された事を恨んでいたのだろうか。 解らないなぁ。。。 結局、最終回まで見ても解らないことが多すぎた。 もったいない、と思う。 時間が無さ過ぎた。 今日日、要らないエピソードをダラダラ繋ぎ、 要りもしない最終回15分延長、30分延長をするドラマは たくさんあるが、時間が足らない、と思ったドラマは久しぶり。 全てのエピソードにムダはなく、全てのエピソードが 流されるだけで終わってしまう。 もっともっと時間をかけて作り込めば、もっともっと面白くなったはず。 そういう意味で、本当にもったいないドラマだと思う。 でも、私には豊美の気持ちは解ったよ。 ああいう人に、あんなにのめり込む気持ちが解らない、 と言う意見が多かったけれども。。。 私は、イタイイタイ女なので、ああいう気持ちは悲しいほど理解できてしまう。 恋に堕ちる瞬間は、他の誰にも理解なんかできない物なんだ。 そして、手に入れたい、自分だけを見ていて欲しい、その気持ちも たぶん、他の人には理解できない物なんだ。 豊美は賢くない。 あんな男に使うエネルギーは他人から見れば、どれほどムダな物か。。。 でも、私には、たぶん豊美と同じ事ができる。 そんな自分は、豊美と同じほど孤独なんだろうか、 と、冒頭のナレーションを聞いて、ふと思ってしまった。 配役と俳優さんの演技は、たぶん今クールのドラマで最高。 ひとクセもふたクセもある「わるいやつら」を 全ての俳優さんが、素晴らしい表現で演じて来られた。 特に、戸谷信一を演じた上川さんは、 「巧妙が辻」で初めて上川さんを見た人にとっては 信じられない豹変ぶりだっただろう。 役者魂を見たなぁ。。。と思う。 そして、私は、こういう俳優・上川達也を愛してるんだ、 と改めて実感したのである。 ・わるいやつら 第7話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月10日 01時32分16秒
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