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見取り八段・実0段

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2007年12月21日
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カテゴリ:2007年ドラマ
今期はパソコンの調子が最悪なのでドラマ感想を捨ててしまったが
見応えのある物が多かった。

月曜の「ガリレオ」から始まって「医龍」「歌姫」「モップガール」「SP」
など楽しんでいたけれども、もし感想を書くならば
「金八」だっただろうな。。。と思う。


始まった時は「また金八か」と思ったけれども
見始めるとハマる世界である。
子供達の演技はたどたどしいけれども、脚本がしっかりしている。

受験期と言う揺れる時期にいながら、受験以外にも
様々な悩みを抱える子供たちと、それを出過ぎる事なく
静かに見守る坂本先生の眼差しに毎回泣かされる。

とりわけ、今期は「親子」が大きなテーマになっており、
毎回、見る度に私は私と私の父について考える。


父を「すごい親」とも「素晴らしい親」とも思った事はない。

子供の頃から、とにかく「恐い」としか思った事がなく、
早く家を出て父から離れる事が私の大望だった。

父は王様のような人であり
父の世界では父が「黒」と言えば現実が「白」でも
「黒」と言わなければならなかった。


偏屈

と言う言葉がピッタリな人間である。
結婚して離れて暮らしてみて、それは病的な物であった事に
改めて気付かされた。

今でも年に何回かある(しなければならない)実家での集まりは
私にとっては苦痛以外の何物でもない。

父が機嫌良く終わる時はホッとして帰途につき、
機嫌悪かった時はイヤな気持ちを抱えたまま何日も
過ごさなくてはならない。

言葉と態度に鋭い刃物を持った人である。


父は今年、ガンに冒され手術した。

聞かされた時、正直言って何の絶望感もなかった。

私は「それ」を望んでいたのかも知れない。


手術を無事に終え、命を取り留めた父は、病を抱え
ますます病的になっている。

先日は、電話で、ろくに音沙汰無い事を責められ
「お前など子供だと思っていない」と言われた。

片道2時間以上かかる距離を何度も顔を出してもらいたかったのだろうか。

昔、子供だった私たちを連れて実家に遊びに帰った母が
父に帰りが遅い事を罵られて泣いていた姿を思い出す。

自分の妻には実家に帰ったことを責めた父が
家庭を持つ私には実家に顔を出さない事を責める。

何だか笑うしかなかった。

帰って喜ばれるならば、何度でも帰って顔を見せるだろうけど
帰れば帰るで、ワケのわからない嫌味で突っつく人である。
悪いけれども行く気になれない。

刃物を持った人間に道で出会ったら、人は近づかないだろう。
傷つけられるのが恐いから。
この人は刃物の固まりであり、この人に近づいたら傷つけられる事は
明白であり、だから皆が離れていく事も理解できない可哀想な人。

今の私には離れて見ていること以外できない。臆病者なので。


昨日の「金八先生」

父に抑圧され、大切な物を捨てられた事が原因で
引きこもりになった少年は

父親の死を切っ掛けに、やっと父と対面する。

「育ててくれて、ありがとうございました」

棺に向かって頭を下げる。

父は少年が引きこもってから、自分の間違いを知り、
死のその日まで少年を思い、少年にメールし、
少年のクラスを訪ね

「私が消えれば彼が元に戻るのならば、私は消えてもいい。
消えてもいいと

そう思っています」


そして本当に突然いなくなった。

最後に少年は父の思いを知る。

現実から逃げ、甘えていた少年は、父の死を足元に踏みしめ、乗り越え、

そしてやっと再び校門の前に立つのである。




私は

いつか父と別れる時

ありがとうございました

と言えるだろうか。


そんな事を考えながら見てしまった。



かつての今日と言う日

私は父の長子として、この世に産まれた。

親孝行は何もしていない。

私も、少年のように父から逃げているのかも知れない。

生まれた日から、ずっと、今日に至るまで。






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最終更新日  2007年12月22日 00時24分44秒
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