見取り八段・実０段

たまらんだろうな。嬉しすぎて。


１点差・・・
結局、用賀第一高校には勝つことが出来なかった。

試合終了の挨拶を終えて、いつまでも頭を上げない１０人。

悔しくて頭を上げる事ができないのか、
と思うと、メンバーと同じ気持ちでマネージャーの塔子も涙する。

が、


嬉しいんだよ。


と川藤に言われて。。。


やっと頭を上げた１０人は笑顔。

この試合で、新庄を迎えてメンバーが揃い、
全員が夢を確認し、
仲間の大切さや頑張る事の素晴らしさを知って

勝ったも同じ。


御子柴の後輩は、「球拾い」と馬鹿にした事を謝る。



いいチームだろ。

オレ、ここのキャプテンなんだ。


この試合で心を打たれたのはメンバーだけではない。



愚かだったよ。
野球部の誇りを守ったのは、私じゃない。
あの子たちの方だった。


教頭は、校長を

村山キャプテン。

と呼んだ。



校長は、用賀高校の顧問を川藤が殴った事を
自分が辞任する事で収める事にした。


メンバーに「良い試合を見せてくれて、ありがとう」と言い残して・・・


キミはしっかり夢をめざしてくれればいい
キミとキミの教え子達の夢を


頭を下げて村山を見送るメンバーと教頭。

教頭にとっては、長く共にいた大事な自分のキャプテンだった。




一難去ってまた一難。。。

村山の代わりに着任した藤村校長の前で、
野球部は「風紀を乱すもの」と言う落胤を早速押されてしまった。

おまけに。藤村は川藤の前任高校の教頭だった。


藤村は、野球部を警戒するようになる。



毎日、部室の外に落ちているタバコの吸い殻。
もちろん、もうたばこは止めると誓った野球部のメンバーの物ではない。


何と言われようが、私は生徒を信じます。
定年になって教師を辞めるとき、今と同じことを言って見せます！


俺たちバカだけどよ、自分を信じてくれる人だけは裏切らねぇよ



野球部を停部に追い込んだ、あの暴力事件。

その首謀者である江夏が、桧山を人質に取り、
二子学の野球部を挑発してくる。


こぶしを握りしめた安仁屋の頭の中に、

自分達を常に信じてくれる川藤の姿が、
自分達のために辞任した村山校長の姿が、
頑張ってきたメンバーの姿が

次々と思い浮かび・・・


ここで暴力を振るったら、野球部は今度こそ終わりだ。

解っている。
解っているはずなのに・・・


安仁屋は、拳を握り直して江夏に向かっていった。



　　　　　


２週間のお休み。
待ちわびました。

もう、冒頭から涙涙だった。。。


このドラマには、ただのお涙頂戴でもなく、
納得行かない空虚な涙でもなく

本物の感動がある。


暴力事件は破滅に向かうと知っていながら
江夏に向かっていった安仁屋。

どうして？

と思うけれども。。。

私も川藤のように、安仁屋を信じてみようと思う。

きっと、良い方向に行くに違いない。
この子たちなら。。。




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