|
カテゴリ:2009年ドラマ
裁判が始まった途端、ここにいる全員がこの被告に釘付けになった。
うだつの上がらなさそうな、真面目そうな普通のおじさん。 そんな被告の罪状は自殺幇助。 彼は妻との首つり心中の生き残りである夫。 死にたがっていたのは妻の方なのに、 夫がロープを結んだことで罪となった。 貴方は奥さんが死にたいと言った時、説得しなかったのですか? 特に何も。 妻は覚悟を決めていて、説得しても無駄だと思いました。 なぜ、貴方は奥さんを止めようとしなかったのですか? 私は妻と共にずっと生きてきました。 妻がそう望んだなら、それに従おうと思ったのです。 あまりにあっさりした被告の態度に森夫たちはビックリ。 山さんは思う。 もしかしたら、完全犯罪じゃないかと思ってよ。 自殺に見せかけた殺人って事だよ。 そうじゃなきゃ説明つかないだろ~? このダンナは自分の命にさえ無関心って事だよ。 妻には約1千万もの借金があったらしい。 被告はそれを知らなかった。 知ろうとも思わなかった。 2人が出会ったのは39年前。妻はバーで働いているホステスだった。 ろくに学校にも通わずケンカばかりしてきた被告に、 妻は優しく字を教えてくれた。 これまでの人生で人として接してくれたのは妻が初めてでした。 2人は結婚した。 妻は子どもが大好きだったが2人は子だからに恵まれなかった。 被告はそんな妻のために庭に花壇を作った。 しかし、子どもができない妻は、だんだんと荒れていった。 今日、ピンクの薔薇を植えたんだ。 花言葉、知ってる? 「感謝」だよ。 俺は、正子が居てくれたら、それだけで充分だ。 子どもが居ない分、正子と一緒にあの花を愛でていきたい。 弁護人は尋ねる。 借金を隠していたことを裏切りだと思いませんでしたか? しかし、被告はそうは思わなかった。 妻が自分に言えなかったのは、言いづらくさせた自分が悪かったのだと言った。 自分の指輪のために借金をしてたんだろ? 愛がなかったって事だよ。 と山さん。 どうして奥さんの後を追わなかったんですか? それは、妻が私のロープをあらかじめ弛めていたからです。 驚く傍聴者たち。 妻は被告に手紙を残していた。 私のワガママで、あなたを死なせてはいけないと思いました。 生きている内に、ショウちゃんには、どうしても知られたくなかったの。 貴方に愛されたまま死にたかったから。 最後まで貴方を必要としている私を許して下さい。 私と結婚してくれて、ありがとう。 いつも、手を握ってくれて、ありがとう。 これからは、自分のために生きて下さい。 貴方をずっと愛しています。 手紙には、全ての漢字にフリガナがふられていた。 被告は、もう漢字が読めるようになっていたと言うのに・・・ 法廷中が涙した裁判。。。 被告は妻を愛していたから、死ぬと言われれば一緒に逝く事しか考えなかった。 妻も被告を愛していたから、一緒に逝かせてはならないと思った。 妻の居ない世で、これからどうやって生きていくのか。 と裁判官に問われ、 妻が愛した花を育てて行くのが仕事だ。 と答える被告。 泣かされました。 いや、自分的に納得できたわけではありません。 でも、そこまでの盲目的な愛を、ずっと貫く夫婦って、 なかなか居るもんじゃないですよね~。。。 泣かされると同時に。。。。。 反省させられたりもする。。。 判決は、実刑2年。執行猶予5年。 どんな理由があろうとも、人の命は尊い。 自殺を勧める事は罪だと言う判決。 この判決が正しいかどうかは解らなかった。 もし、僕が裁判官ならどうするだろう。 初めてそんな事を考えた。 と言う森夫。 あれあれっ。。。 もしかしたら、法の道を目指しちゃったりする キャスト 北森夫(フリーター) … 向井理 織田美和(司法試験を目指す女子大生) … 南明奈 山野鳥夫 … 六角精児 ※最近、livedoorブログさんに時々トラバが飛ばないのです。 お返しできない方は申しわけありません。 また、何回かトライした時のトラバがダブっちゃった方もすいません~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月11日 01時50分52秒
[2009年ドラマ] カテゴリの最新記事
|