テーマ:とにかくオーストラリア(651)
カテゴリ:とにかく オーストラリア
糖質制限食を始めて6ヶ月目に入った。相変わらず、ご飯、パン、麺類、トウモロコシ等の炭水化物類、芋等のでん粉類、お菓子、甘い果物の一切(アボカド以外)を口にしていない。
主食としている野菜は、キャベツ、白菜、ブロッコリー、レタス、サラダ菜、芽キャベツ、アスパラガス、ズッキーニ、セロリ、マッシュルーム、ねぎ、大根、キューリ、トマト、もやし、その他葉や根の野菜のすべて、それらを、生か或いは蒸し、酢醤油にマヨネーズを混ぜたタレに浸して食べたり、炒め物や魚や肉と鍋物にしたりする。 それと毎食欠かさないのが野菜たっぷりのスープ、これは魚の頭やアラ、ポークボーン、ビーフボーン、鳥殻等から、ダシを取る。冷蔵庫に入れると完全なゼリー状になるから、たんぱく質の固まりである。にんじん、かぼちゃは糖質が多く含まれていることから、なるべく食べないことにしている。いかなる野菜にも、又は肉でさえ、わずかだが糖分が含まれていて、食べ過ぎには注意をしなければならない。しかしメインだった炭水化物類を取らない分、ついつい過食ぎみとなってしまうのである。 一ヶ月前、東芝製マレーシア産の冷蔵庫を買った。以前の製品は27年前に買った品物でまだ使えたのだが、オゾン層を破壊するフロンガスを使っているため、ガス補填が出来ないということで買い換えることにした。 日本なら古い冷蔵庫を処分して貰うのに、お金を出さねばならぬところだが、オーストラリアでは無料で、しかも422L、440L、の冷蔵庫二台と400Lの冷凍庫を何も言わずに持って行ってくれた。それらは長年ガレージに置いて、大きなスペースを占めていたが、なくなったのですっきりした。 最近の冷蔵庫は機械部分が小型化され、新断熱材で壁が薄くなり、外観のわりに内容量が大きくなっている。店員から「一人暮らしなら、532Lも必要ないのでは?」と言われながらも買った大きな冷蔵庫、隙間もないほどの野菜、魚、肉類を詰め込んでいる。マーケットに店を出しているので、3時過ぎともなると野菜売り場では安売りが始まる、ついつい大量に買ってしまうのである。 今は冷蔵庫に入り切れないので外に出しているが、夏となればすべて中に収納しなければならなくなる。ところで今年のゴールドコーストの冬、例年になく寒い(朝夕の最低気温で10度前後だが)、夏場非常に暑かったのが原因だと人は言っている。 過去ブログ185の実践編、私の一日の血糖値表では朝と昼の空腹時(食事前)では110mg/dl以下であった、しかし最近は130mg/dlmまで上昇している。空腹時の血糖値がすでに高いことから、食後2時間後は180mg/dl近くになったりする。200mg/dl以下なら血管の破裂する危険性はないと言われるが、野菜ばかりとは言え、腹八分にすべきであり、たらふく食べ過ぎなのである。野菜でも大量に採ると総合糖質量が増え、血糖値が上がるのは当然で、タレとしている酢、しょう油、マヨネーズにも少量だが糖分が含まれているから、かけ過ぎは禁物である。特にアボカドとブロッコリー、芽キャベツが大好きなので、ほぼ毎日のように食べているが、これらも食べ過ぎには注意をしなければならない。 (糖質制限食の本、基礎編の食物一覧表ではアボカドは要注意の果物となっていたが、実践編では問題なしと訂正された。筆者が試食後の血糖値検査でそうなったと思われるが、私の好きな食べ物の一つだったので安心した) 糖尿病患者の場合、糖質1gで血糖値が3 mg/dl上昇すると言われている。糖分の少ない野菜であっても総合計となると10g位はすぐに取ってしまい30 mg/dlの血糖値上昇など簡単である。かろうじてその何十倍も糖質のある炭水化物類を取らないことで血統降下剤を飲まなくて済み、薬による副作用、低血糖症発作に見舞われることもなくなった。主食を取らない分、その代償とも言えるが、前と比べて顔色が良くなったと人は言ってくれる。たぶんそれは薬が影響していたのではないかと思われる。 ところで不思議なことに、数ヶ月前、糖質制限食を始めて血糖値が急激に下がり始めた頃、前からやっていた早足で歩く運動をしようとする気持ちが全く起きなかった。しかし最近血糖値が少し上がったことで、身体が要求し出したのである。やる気とパワー、エネルギーが湧き出し、以前よりも一層早足で歩くようになった。 スモールビジネスだが一応商売をやっていると、お客さんに対してでも覇気が必要で、それを生み出すには早足で歩くことが一番である。しかも終了後には血糖値が50mg/dl(以前は20mg/dl)も下がって平常値となるのだからこれ以上のことはない。 G I(グリセミック・インデックス)という数値がある。食物摂取後の血糖値の上昇率をブドウ糖100として相対的に表したもので、GIの高い食品は消化吸収が早く、食後血統値が急激に上昇しインシュリンの分泌が高まる。この率が高くなればなるほどインシュリンの量が必要で、そのような食べ物(炭水化物類)は糖尿病患者としては特に注意をせねばならないが、今までの検査リストはすべて健康な人が対象であり、患者としてはその半分以下が目安となる。 上のグラフは糖質、たんぱく質,脂質が血管内に取り込まれる速さだが、糖質の場合は急激に上昇し、このとき大量のインシュリンを必要とする。糖尿病患者の場合、その急激なインシュリンの追加分泌は出来ない体質から、高血糖状態が長い時間続くことになり、血管が破裂したり、詰まったりして、いろんな病気を併発するのである。 今までの研究結果では糖尿病患者のレシピーとして、炭水化物(糖質)を60%、たんぱく質20%、脂肪20%の摂取が必要とされてきたのだが、これは空腹時血糖値を基準としていたからで、最近の研究では、この摂取法では悪化させても改善は見られないことが分かってきた。重大なのは食後血糖値の方で、食後血糖値を上げない方法は単純明快、そのような食べ物を避ければ良いのであった。 人類は狩猟生活から農耕文明に移行したことで、食べ物が豊富となり、人口が急激に増加した。その代わり、昨今のように炭水化物や脂肪の取り過ぎで、肥満とか生活習慣病が増えたのである。人間の身体は飢餓には強いが、過食には向いていないと言われ、数万年前の狩猟時代、常に腹ペコで食べ物を探していた頃の体質がそのまま残り、インシュリンを出す、すい臓のベータ細胞が十分発達して来なかったのが原因だと言われている。あと数千年も経てば、それに適応出来る細胞に進化していくだろうが、今が糖尿病患者として、それまで待つ訳にはいかない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年08月03日 08時05分00秒
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