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テーマ:ホラーゲームターミナル(31)
カテゴリ:廃人寸前ゲーマー呟く
テーブルトークRPGのホラーゲーム、『クトゥルフの呼び声』についてです。
このゲームはH.P.ラヴクラフトの小説『クトゥルフの呼び声』から題名が取られているように、彼が創生し、多くの人々がその世界観を引き継いで創作していったクトゥルフ神話をモチーフにしたゲームです。 テーブルトークRPGは、各人がキャラクターを作り、ゲームマスターがシナリオを展開していくのに参加していくタイプのゲームですね。D&DやソードワールドRPG等がその代表例です。 システム的にはルーンクエストなどと同様、技能はD100による%判定。どちらかというとシンプルなシステムになっています。 唯一異なる点は正気度(SAN)というパラメータが存在する点です。このSANが失われていくとキャラクターは発狂してしまうというルールなのですが、いわゆる魔術のようなものを使ったり、あるいはクトゥルフ神話的真実に触れたり、正気を失うような事態に直面すると、このSANがガンガン下がっていきます。 しかもSANを回復する方法はほとんどなく、回復量も微々たる物。そのため多くのシナリオをこなしたキャラクターほど発狂しやすくなるわけですな。 また、相手が相手、人知の及ばぬ神が相手なのでまずもって戦闘で勝てる可能性はなく、必然、強大な存在から逃れるというシチュエーションが多くなります。 血の気の多いバトルマニアにはあまり向かないゲームといえるでしょう。 反面(もちろんシナリオにもよりますが)、クトゥルフ神話好きなら楽しめるでしょう。例えば自分のキャラクターをアーカムやインスマスの出身にしたり(後者は危ないキャラになりますね)、或いはこれらの土地に行ったり、ミスカトニック大学に入学したり、ネクロノミカンやらエイボンの書やらを見たり、現実では不可能な事をできるわけですから。 もっとも問題もないわけではなく、どうしてもこのゲーム、『SANを失って発狂する』以外に大きな目的(?)がない為に、どうしても地味な展開になるというか、大きなキャンペーンを張りにくいんです。勢いマスターの作るシナリオも一話完結型になりやすい。 またキャラクターがコロコロ死に、或いは発狂して使えなくなるので、場合によっては何人もキャラクターを作るはめになる。これが面倒、というのも難点ですね。 そんなわけであまり熱狂的なファンなどのついていないゲームですが、一味違ったTRPGとしてTRPGファンは一度やってみても良いのではないでしょうか? さて、この『クトゥルフの呼び声』ですが、もともとd100ルールだったのを20面ダイスを使用するように改定した『クトゥルフの呼び声d20』として最近、日本でも翻訳されて売り出されています。 興味のある方は一読してみては如何でしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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