|
テーマ:司法全般(518)
カテゴリ:司法関係覚書
Tatuya.Iさんのブログを見ていたら、少年事件データベースというサイトが紹介されていました。ちょっと興味を持ったの見てみました。
http://kangaeru.s59.xrea.com/index.htm 平成に入ってから、少年が加害者となる重大な犯罪が起こると、テレビなどで『現代社会の闇』とか『社会の変化が生み出した事件』などと、大々的に報道され『少年事件による重大な犯罪が増えてる』『少年犯罪が凶悪化』といった印象を見る側に与えている現状ですが、このサイトを見ると、そうではないことは明らかですね。 このサイトを見る限り、むしろ凶悪な少年事件は減少しているようです。 昭和30年代などは平成年代より凶悪な犯罪が多いです。 えげつない事件も、相当昔からかなりの数がある・・・。 私自身、これまで「少年事件の数自体は減少しているが、凶悪とされる事件は多くなった」と思いこんでいたのですが、違いますね。さらに、私は、これまでは現代の社会状況が、凶悪事件の一つの大きな原因になっているとも思っていたのですが、こうしてデータを見ると一概にそうは言い切れないことが分かりました。昔から、社会の状況に応じた凶悪犯罪が起こっているのですから。 そういえば『教育が悪い。戦後の教育が失敗したから少年犯罪は凶悪化している』といった論調までありますが、このデータベースを見ると、それも的はずれであることが分かります。 戦前戦中もかなりえげつない事件が起こっています。 これとか、これとか、なんだか暗然とする事件が起こっているのです。 こうしてみると、凶悪な少年犯罪というものは、いつの時代でも起こりえるもので、簡単には理由を判別することはできないということなのでしょうか? そうすると、やはり少年心理などに通じた専門家などの存在は必要なのではないか、様々な事件を担当した経験を積んだ専門家が必要なのではないか、ことに裁判所ではそうなのではないかと思うのです。 家裁調査官不要論があると、Tatuya.Iさんのブログでは書かれていますが、研修時代に家裁調査官の仕事ぶりを少しだけでも拝見させていただいた身としては、そんなことはないのではないか、と思うのですけどね・・・^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|