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パスワードを盗む方法で、簡単に思いつくのはあらゆる組み合わせのパスワードを作って、次々とパスワードを変えて、ログインできるまで継続するというものだ。総当り攻撃と言ったらいいか。
よく自転車の鍵で4~5桁の数字を選択すると、鍵が外れるというものがある。あの鍵の番号を忘れてしまったら、しかたがないので、例えば4桁の「0000」から始まり、次は「0001」、「0002」という具合に変えていき、最後「9999」まで変えていくと、設定した番号にきたら鍵が解けるというものだ。 これをパスワードの場合に応用するのだ。パスワードの桁数はわからないが、最初は一桁から始めて、だんだん桁数を増やしていく。数字だけではなく、アルファベットの大文字、小文字、そして、記号なども含まれるので、大変な作業である。 ただし、これをコンピュータのアプリケーションソフトを作成して、コンピュータに次々とパスワードを作成させて、試していくようにすれば、ハッカーはプログラムを作成するだけで済む。これは彼らにとってはお手のものだ。 うえの自転車の鍵の番号を変えていく場合、ひとつの番号で1秒位はいくら早くやってもかかる。「9999」までやるとすると、3時間弱かかる計算になる。これをコンピュータがやるとすると、ひとつの番号に1000分の1秒位で対応するとしたら、10秒で終わってしまう計算になる。 実際には最近のコンピュータの処理速度はもっと早いだろうから、4桁の数字のパスワードを破ってしまうのは1秒もかからない。 ただし、この方法でも桁数がふえていくと、コンピュータでも簡単にはパスワードを見つけることが困難になる。一つの桁に、数字(10)、英文字の小文字(26)と大文字(26)、さらに「%」や「#」などという記号(約20)も使うとすると、桁数(文字数」の多いパスワードを破るのは容易でなくなる。 簡単な比較だが、数字と英文字の小文字と大文字を使って、1桁と2桁のパスワードで考えてみると分かりやすい。1桁なら、「10+26+26」で62通り試せば済む。しかし、2桁では、「62x62」つまり、3844通りに増えるのだ。2桁でさえこの数であるから、10桁くらいになると大変大きな数になる。 つまり、使用する文字種を増やし、かつ桁数(文字種」を増やすことで、コンピュータが処理しないといけない番号が極端に増えてしまう。それはコンピュータでもパスワードを探しだすのに大変な時間がかかってしまうことになるというわけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.11.18 14:42:39
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