カテゴリ:政治
昨日、友人と話をしている時、「ドイツは脱原発をしたために、電力が不足している」という話がでた。 私も実は「ドイツは脱原発をしたために、自然エネルギー等による電力では不足しており、フランスから原子力発電の電力を購入している。」という話を一時そうだろうと思っていた。 私の友人は、原子力関連の仕事を以前していたことがあるのだが、彼はこの話を今でも信じていた。 私は最近になって、「フランスはドイツから電力を輸入する事態になっている」というニュースを読んだことがあるので、それは違うんではないかという話をした。 友人と別れて帰ってきてから、「フランスはドイツから電力を輸入する事態になっている」というニュースをネットで探してみたのだが、見つからなかった。 しかし、今年3月23日のFactsheetにドイツの電力事情が詳しく説明されていることがわかった。 この記事の中に要因別発電量の推移(2002-2016)というグラフが表示されている。以下のものだ。 このグラフを見ると、ドイツの発電量は2011年に一時的に少し下がったが、その後も増え続けている。2011年に原子力発電を縮小したために減ったが、それを風力や太陽光発電などで補っているのだ。 さらに、ドイツの電力の輸出入についてのグラフも添付されている。以下のものだ。 それによると、ドイツ国内の電力使用量は2003年以降、生産量が消費量を超えており、不足している事態は発生していない。むしろ、輸出量は増加の傾向にあるというものだ。 この他にもドイツで出しているエネルギー関連の資料でも同じような話が説明されている。 インターネットで関連の記事を見ていくと、どうも「ドイツは脱原発をしたために、自然エネルギー等による電力では不足しており、フランスから原子力発電の電力を購入している。」というのは真っ赤なウソの話のようだ。そして、その話を流布しているのはどうも原子力ムラと言われているところにいる人たちのように見える。日本国民に嘘の事実を流して、原子力発電はどうしても必要だと信じさせるように仕掛けているようだ。 こんな卑怯な手を使って日本国民に必要と思わせないといけないような原子力発電推進よりは、ドイツのように自然エネルギーを活かして、必要な電力を確保するように日本も早く舵を切る必要があると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.04.27 18:19:14
コメント(0) | コメントを書く
[政治] カテゴリの最新記事
|