カテゴリ:周辺機器
ZDNetの記事によると、先週、HPE(ヒューレット・パッカード)はSSDの使用時間が32,768時間を超えると問題が発生するとユーザーに警告を出したようだ。問題を解決するにはファームウェアのパッチが必要だということで、そのパッチをインストールするように勧めている。 32,768時間というのは、3年と270日と8時間だそうだ。 実際にHPEのホームページにそういう記事がないか確認してみたら、ありました。HPEのサポートセンターが11月19日に出している。 https://support.hpe.com/hpsc/doc/public/display?docId=emr_na-a00092491en_us このSSDの寿命の問題というのは、以前からある問題で、その解決策のために通常SSDでは内部のファームウェアで対策をとっている。基本的には、同じメモリの場所を書き換える回数や読み出す回数などを低減するための対策をファームウェアに入れているのだ。 とは言っても、SSDを長いこと使用していると、読み書きが頻繁に行われたメモリは読み書きができなくなる。その対策も効かなくなってしまうからだ。 今回のHPEの警告は、SSD側のファームウェアにある対策が不十分だったからではないかと想像する。普通は対策が十分行われていて、SSDの読み書きが全てダメになるなどということは起こるはずがない。 ファームウェアでの対策が効かなくなってくると、SSDの動きが鈍くなるなど、何らかの現象が出てくる。 今回のケースでも、32,768時間は問題が発生しないわけで、ほぼ4年間ほどは問題なく動くということだ。 個人でSSDを搭載したパソコンを使っている場合、HPEが考えているほどにはSSDの読み書きを行っていないと思うので、5年以上は10年位まで問題なく動くのではないかと思う。そうは言ってもSSDだけではなく、他の要素部品も良くなってくるので、少なくとも5年に一度くらいはパソコンを買い換えるのが良いと思うのだが。 最近はSSDも進歩してきており、以前なら形状やインターフェースも以前なら3.5インチHDDの形状とインターフェースだったものが、全く異なったものになっている。小型で、かつインターフェースも直接メモリバスに接続する形になっており、スピードも格段に向上した。どこまで、小型化して、高速化できるのかまだまだ興味深い競争が続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.11.28 15:07:32
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