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背が低いなら、高く飛べ -上海激闘編-

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けんたろ〜Rev.7

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2005.05.30
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カテゴリ:
プロフの年表にひっそりたたずむ「アルーシャの奇跡」。。。
今回は、6年前に体験したその一部始終について、書こうとと思います。。。
(長文ですが、ご了承ください。)



1999年2月、俺は一人の友と一緒にケニア・タンザニアを旅していた。
彼の名はC。98年にパキスタンの山奥で知り合った、なんとも愉快で気のいい男である。
お互い必要以上に干渉し合わないという、考え方、旅のスタイルも合い、
彼と面白おかしくアフリカを旅していた。その後、あんな事件が起こるとも知らず。。。


Cとナイロビで待ち合わせし、ケニアの動物王国で自然を満喫した俺達は、
旅のメインイベントキリマンジャロ登頂に向け、ケニアをあとにし、一路タンザニアを目指した。


ナイロビからキリマンジャロのふもとまでは、車を乗り継いで10時間程の道のり。俺達二人は早朝、宿の側のターミナルから乗り合いタクシーで出発した。
車は順調にケニア-タンザニア国境に到着。無事にイミグレを通過し、
タンザニア側のターミナルからまた別の車に乗り、その周辺での最大ターミナル都市、アルーシャに向けて出発した。


しかし、その車といったら。。。ふつーのステーションワゴン車なのだが、
客を詰め込む詰め込む。。。運転手合わせて、8人。。。
俺達は助手席に2人で座る事になり、肩を寄せ合いながら
悪路に揺られる事になった。


あと30分ほどで、アルーシャ。やっと、降りれるかぁ。と思った矢先、
検問に遭遇。俺達は狭い中で身動きしながら、パスポートを取り出し、
警察官に見せる。ま、特に問題も無く、パス。車は再び走り出し、
予定通りにアルーシャに到着した。


ターミナル都市といっても、そこはアフリカの山奥。
高いビルなどあるわけもないが、バスターミナルなどでは大型バスも並び、
にぎわっていた。


キリマンジャロまでのバスを探そうと、ターミナルに着くと
バスの客引きがそれはもうすごい勢いで群がってきた。。。
「どこまで行く?」「俺達のバスに乗れ!」と、中国の客引きとはまた違った迫力で俺達に迫ってくる。


そうした中でも、俺達は冷静さを失わず、バスの出発時間、
実際のバス車両などをチェックしながら、どのバスを利用しようか選んでいた。


そんな時、一人の客引きが近寄ってきた。
赤いキャップをかぶった、目がギョロっとした男である。


彼は「アレが俺達のバスだ。どうだ?きれいだろ?外国人も乗ってるぞ」とか
「そこが俺達のオフィスだ。ちゃんとしてる会社だから安心していいぞ」等とアプローチをかけてくる。


確かに彼のバスはちゃんとしており、最後尾に欧米人夫婦も乗っていた。
あまりの客引きの多さに、少々疲れても感じていた俺達は、
「バスも問題なさそうだし、乗客に俺達以外にも外国人がいるのは安心だな」
と彼のバスに乗り込む事にした。


チケットを買い、バスに乗り込む。
一般的な観光バスほどの車内。乗車率は4割ほどであろうか。
俺達は、後ろから2つ3つ程の席にバックパックを置き、
最後尾の欧米人夫婦と挨拶を交わしながら、小さめのリュックを
網棚に押し込み、席に着いた。


席について、30秒足らずだっただろうか。
欧米人夫婦との会話が一段落した時、



「あ!!」



Cが叫んだ。



「リュックが無い!!」



網棚を見上げると、確かにCのリュックが無い。



「え?いつだ?確かに網棚にのせたか?」



動揺が走る。



「。。。。。。ヤツだ。。。。。。」




Cが搾り出す様にうなる。。。



「客引きのアイツしかいない」



「そうか。。。中身は?何が入ってた??」



俺が促す。



「えっと。。。ノートとウォークマンと懐中電灯。。。
ウォークマンは痛いがそれほど、重要なものは無いな。。。」




「そっか。痛いが、それなら、まぁ、しょうがないな。。。」



「あ!!」



Cが叫ぶ。



「パスポート!!!」




「ななな、なに!?」



「ほら、あの時だよ。検問の時!パスポート見せたろ?あの後、狭くて、腹巻に戻すのめんどくさかったから、リュックの中に入れちゃったんだよ!」



動揺する俺達をよそに、バスは動き出す。



「どうする。。。」


「うん。。。降りよう!どのみちパスポートなしじゃ動けん!」


すぐさま運転手に声をかけ、俺達はバスを降りた。
バスを降り、状況を整理してみる。


席に着く時、二人ともリュックを網棚に乗せた。
俺のリュックは小さいながらも、一眼レフが入っていたこともあり、ちょっと膨らんでいたので網棚に入れる際も、力を入れて押し込まなければならなかった。


対して、Cのリュックは中身がほとんどなく、薄っぺらい状態だったので、
網棚の出し入れは容易だった。
その点が、スリの目に留まったのである。


客引きのヤツは俺達の後について、バスに乗ってきた。無用心にも網棚にリュックを乗せ、欧米人夫婦と会話し、意識が完全にそっちに向いている俺達の目を盗んで、Cのリュックをかすめ取ったのである。


これは、明らかに俺達のミスである。網棚に荷物を乗せるなど、
バックパッカーとしては初歩的過ぎるミスである。。。
しかし、それを言ったところで、どうしようもない。今後、どうするかである。


そんな話をしながら、俺達はバスターミナルまで戻ってきた。


Cが言った。



「盗んだものって、すぐに市場に出回る事が多いから、市場に探しに行こう」



俺達は群がる客引きを振り払い、ターミナル脇の市場へ。。。
しかし、収穫はなかった。


でかい荷物を背負うって探し回るのも、疲れるからという事で、まず、警察へ行き、被害届けを。
ホテルに泊まれる証明を書いてもらい、とりあえず、宿を取ることに。


宿にチェックインし、荷物を降ろし、一息つく。
ベッドに腰掛けながら、今後どうするか、打ち合せが始まった。。。


-後編に続く-



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Last updated  2005.05.30 02:49:29
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