宇佐別府道路を北西へ。
安心院(あじむ)ICで降りて、のどかな山里。
ここでは昔から清流と温暖な気候を利用して、すっぽんの飼育・養殖が有名。
大正時代に木下謙次郎の「美味求真」で滋味深さは食品中第一と紹介され、小さな町にすっぽん料理店が何件もある。
創業大正9年のやまさ旅館。
あの松本清張も通った名店で、食べログの大分ランキングでは一位、全国的にも有名な料亭兼旅館だ。
玄関を入ると、すっぽんのお出迎え。
ラウンジで少し待ってご案内。
平日で空いてたけど予約はしておいた。
旅館の一室で、立派な庭も見える。
安心院すっぽん鍋コース5000円、税・サ5%別なので5670円x2。
我慢のドライゼロ510円、冷酒680円は宇佐の地酒わかぼたん、純米らしい甘みと濃さでいける。
すっぽん、いろいろキター。
生血は、ほどよい滋養風で臭みなく酒ほどほど。男は我慢のオレンジジュース割りで甘め。
肝の酢あえは、ぷるぷるで新鮮滋養風味よく臭みなし、予想に反して絶品だった。
エンペラの湯引きは、ゴムみたいくにくにくにで淡泊ながら滋養風の味わい。はまる。
卵は、大粒イクラみたいで皮は硬めぷちっと、しょっぱめに黄味の味でいける。
すっぽん、想像と違って、おいしすぎる。
追加の唐揚げ2268円。
熱々さくっと、ぷるくにこりでじわっとエキスが出てくる。これもびっくり、絶品。
鶏からを究極にもっちりと旨みを増した感じ。
すっぽん鍋。
すっぽんの身、野菜を入れて、ぐつぐつと。
まずは身を軽く通してポン酢で、、ぷにくにの鶏のようで滋味があり、ぷるぷるコラーゲンや味のある脂肪付き、骨までしゃぶる。やっぱ、うますぎ。
煮立ってきたら、大分名物の味一ねぎをしゃぶしゃぶ。
香りよくしゃきくき、甘みあり、とてもおいしい。
身はいろいろ、骨付きの身はやっぱりぷにくに鶏+滋味、ぷるぷるコラーゲン、うまみある脂肪、甘くてくったり野菜、すっきりポン酢、すじはくにくに上品な牛肉+コラーゲン。
前に他で食べたスッポン鍋はクセがあってもういいかなと思ったが、、全く別物、数ある鍋の中でも一番といっていいぐらい絶品。
量もあってとまらん。。やべーよ、すっぽん。
鍋を満喫したら、雑炊をつくってもらう。
ぐつぐつ熱々。
あつあつ、野菜の甘みとスッポンのうまみが凝縮した濃い汁に、とろとろ雑炊、残った身の旨み、柚子胡椒、煮詰まるほどに絶品になる。
雑炊も一番かも。
香の物ていねい。
デザートのアイスは薬膳風少しであっさり旨い。
以上、一時間ちょっと、衝撃的なおいしさだった。
すっぽん臭みあるんだろうなと覚悟してたけど、ここのは調理する一ヶ月前に餌断ちをすることで全く臭みもクセもなく、上質な鶏を超えたぷにくにもっちりと旨み、しみ出る滋味、どれを食べても驚く美味しさ。
世の中には、知らない美味しい物がいろいろあるんだなあ。もちろん、また行きたい。てか、コレ食べるために大分行くぜ。
http://www.suppon-yamasa.jp/
やまさ旅館
大分県宇佐市安心院町下毛1785
0978-44-0002
11:00~15:00 17:00~22:00(LO20:00)、不定休
駐車場あり