サッカーと野鳥と音楽　Ｋｉｃｋ！Ｆｌｙ！Ｓｉｎｇ！

　今季初のホーム・ゲームを観戦。
東京ヴェルディはベガルタ仙台、ヴィッセル神戸に連敗し
現在４位。この日の対戦相手はコンサドーレ札幌。現在５位。
絶対に落とせない試合だ。勝ち以外は許されない。

　曇り空の西が丘サッカー場。
スタンドとピッチが近いため、選手の表情も見えるし
声も聞こえてくる。

　試合前、今年からコーチに就任した
元日本代表、狂気の左サイドバック
都並敏史は出場選手と練習。


ガニ股は健在。

　１３時過ぎ、キックオフ。
序盤から積極的に攻撃を仕掛けるヴェルディ。
ラモス監督に相当ゲキを飛ばされたのか
闘う姿勢が前節とは違う。

　前半８分、キャプテン大野がシュート。
ポストに当たったボールを、すかさずＤＦ青葉が
蹴りこみ先制点。青葉はＪリーグ１４７試合目にして
初ゴールを記録。

　その後もヴェルディが優勢。
目の前でプレーする右サイドの元日本代表広山も奮闘。
ロングボールに対してはセンターバックの萩村と戸川が
的確に対応してピンチを防ぐ。この２人は試合を通し
身体を投げ出してボールを跳ね返していた。


お前ら男だ。

　しかし、前半２９分にアクシデント発生。
今季６ゴールを挙げていたバジーリオが
競り合った際に脇腹を強打。プレー続行不可能となり
斎藤と交代する。


必殺仕事人の離脱は痛い。

　アナイウソンと抜群のコンビネーションを見せていた
バジーリオの交代は、試合の流れを変えてしまう。
その後はコンサドーレが反撃に転じる場面が増えた。
それでも安定した守備で前半は１－０で終了。

　ハーフタイムを挟んで雨が降ってきた。
時折、雨足は強まる。

　後半に入り、追加点が欲しいヴェルディ。
身長１６５ｃｍのアナイウソンと１６８ｃｍの飯尾が動き回る。


穴井さん・・・・じゃなくてアナイウソン

　待望の追加点は後半２１分。
萩村からのロングボールに斎藤が走りこみ
ＤＦに挟まれながらもシュート。これがネットに突き刺さる。
ブラジルや中国でプレーした経歴を持ち
昨年は東海リーグで得点王。ラモス監督に認められ今季新加入。
ガッチリした体格を活かし、プロ初ゴール。
本人も嬉しかったに違いないが、斎藤の闘志溢れるプレーに
期待を膨らませていたサポーターも狂喜乱舞。


趣味はマリンスポーツらしい。

　アナイウソンがゴールしたかに思えたが
オフサイドで取り消される。その後、やや攻め込まれる
時間帯が続くも、なんとか踏ん張ってタイムアップ。


粘り強いプレー。ボランチの金澤。

　サポーターに勝利の報告をする選手達。
連敗を止めた完封勝利に笑顔が見える。
でも試合全体を通せば、まだまだ課題は残る。
今後、バジーリオが数試合離脱するだろう。
守備一辺倒にならないためにも、もう少し
中盤から前線でボールをキープ出来ないと苦しい。
　
　雨は上がった。
勝利の安堵感を引き締めるような
少しヒンヤリした空気の中、西が丘を後にした。


みどりの日を飾る、価値ある勝利。


ともに初ゴールの斎藤と青葉。殊勲。


ヴェルディ君も勝利に大はしゃぎ。