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本と映画と食事とあひる

2012.06.19
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カテゴリ:読書
「Are you crazy?」は関西弁では「あほちゃう?」?

 さて、最近、 海外文学が新訳ラッシュ。

日本人が海外に行く機会は増え、インターネットが普及した今日。

明らかに間違った訳、勘違いがあった部分をただす、、という意味が大きいと思います。

ただ、私たちの世代が英米文学で親しんできたO氏の翻訳、

誤りがあったとしても作品全体の雰囲気をつかんでいたり、言葉の流れがよかったり

捨てがたい部分があるのも事実。明らかな間違いだけ脚注で正す、、という方法も

ありなのでは?と思っています。

 そんな中、これはすごいなと思った新訳があり、その翻訳者の「裏話」が

載っている本も読んでみました。

 その中に出てきたのがこの文章。

「Are you crazy?」

 詳細は省きますが、ある男性が若い女性(既婚、他の男性の子供を妊娠中)に

復縁を迫った際、言われた言葉です。

 「crazy」私のような全く英語が駄目な人間からするとひどい言葉に感じますが

翻訳者によると、この台詞はかなり軽い意味だとか。

この方、関西(京都)出身なのですが、

「あほちゃう?」くらいの意味だ、、、共通語にすると感じが出ないのが残念だと冗談交じり

(?)に書いておられました。ぽっ

ちなみに翻訳本ではその部分は

「頭おかしいんじゃないの」となっています。

 そこで、英語圏に住んだことがあり、なおかつ関西でも生活した経験のある人に

片っ端から聞いてみました。

みんな笑っていましたが、やはり「かなり軽い意味の言葉」であるらしいです。

 「ありえない」とか「ばかじゃないの」くらいの言葉、、、でしょうか。

(ちなみに前述 O氏の訳では

「気でも狂ったんじゃないの」です。

アメリカの大学院を出た人に言わせるとcrazyの持つ、ちょっとイライラした感じが

よく出ていていいそうです。)



一つの台詞を訳するのにもかなりの神経を使う、

翻訳は本当にたいへんなんだなあ、、、としみじみと思いました。





ロリータ 新潮文庫 / ヴラジーミル・ナボコフ 【文庫】


 変な風に言葉が一人歩きしていますが、

様々な読み方の出来る、深い本です。

これが、ロシア人によって英語という、彼にとっての「外国語」で書かれたという事実に

驚嘆します。





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最終更新日  2021.01.29 10:35:51
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