カテゴリ:読書
これ、評判が良かったので読んでみました。 スウェーデン人の女性が 来日して驚いたことを綴ったエッセイ漫画です。 ローティーンの頃、日本の漫画を知り、 カルチャーショックを受けた著者 オーサさん。 母国でイラストレーター、コミック作家としてデビューし、 お金を貯めて日本にやってきたようです。 デザインの専門学校に通いつつ、ブログに発表した四コマ漫画が 注目されて本を出版することに。 ブログ → 本を出版 というのは日本でも近年、よくあるパターンですが、 この方の漫画が注目されたのは分かる気がします。 日本の漫画が好きというだけあって、 絵柄も表現も日本的。 人懐っこくて、優しい人柄や バランス感覚、頭の良さがうかがえて 読んでいて気持ちがいいです。 単に日本を褒めているから、ではありません。 ちゃんと「残業」や「規則」の厳しさについても 書いているのですが 外国人にありがちな「上から目線」ではないところが○。 「どうしてか考える」姿勢が共感を呼びます。 日本人のマスク姿に驚き、トイレに驚喜し、 コンビニおにぎりの便利さについていけず、 悪戦苦闘する毎日。 日本家屋で布団を半年(!)敷きっぱなしにして カビを発生させたり、 破れた障子にプリクラを張ってあきれられたり、 箸のルールを知らなくて怒られたり。 日本人が海外に行ってもこれくらいのヘマはやりますし、 言語に至っては彼女レベル話せなくても留学しますけどね。 著者もそれは分かっている(周囲の留学生に話を聞くので)のですが、 言い訳にしないところが人格でていていいです。 なんというか、ご本人はふわっとした風に描かれていますが、 かなりの努力家。 『ベルサイユのばら』を読むためにフランス語の辞書を片手に 苦戦したり、『セーラームーン』英語版を入手する為に 本屋に通い詰めたり、頭が下がります。 漫画を読むためにどれだけ語学を勉強したんだか。 好きな漫画家は高橋留美子だけれど 好きな作品が『らんま1/2』『犬夜叉』というのは 世代を感じますね。 昔は外国人の皆さん『RUM』か『ATARU MOROBOSI』 (『うる星やつら』)と 答えたものですが。 スウェーデンとノルウェーは言語が似ているので お互いに母国語で話しても話が通じるとか、 北欧トリビア満載で楽しい一冊でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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これ、私、ブレイクする前にネットで見ました。
なかなか興味深い内容でくすっと笑えたり、その努力に感動できましたが本になったんですね~ ちょい欲しいかも~♪ (2016.11.13 00:50:49)
志津ママさん
こんにちは。流石、志津ママさん早いですね。 私は本になってやっと知りました。 図書館で借りたのですが、面白いので 手元に置きたくなりました。(^o^) 期間限定ポイントで買おうか考えています。 (2016.11.13 16:42:58) |
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