2011.6.8 07:34
菅直人首相は２日、民主党の代議士会で、東日本大震災の復旧・復興と東京電力福島第１原発事故の対応に一定のめどがついた段階で退陣する考えを表明、直後の衆院本会議で内閣不信任決議案は否決されました。この「究極の延命策」に、読者からは失望の声が多く寄せられました。

　「２日付朝刊の紙面では不信任決議案が可決されそうな雰囲気だったので喜んでいたのに、否決されてがっかり」（２日、京都市の６８歳男性）▽「菅首相は、延命をはかる一時しのぎのことを言っている。そんな言葉で国民はだまされない」（２日）▽「総選挙を期待していたのだが」（同）▽「否決は本当に残念だ。菅さんは一刻も早く辞めて本当に国を守ってくれる人に代わってほしい」（同）▽「自分の信念というものがない。情けない内閣が続くことになってしまった」（同）▽「茶番劇だった。何といっても鳩山由紀夫氏の寝返りが信じられなかった」（３日）▽「鳩山さんが菅さんをペテン師と言った。鳩山さんは議員を辞めると言っていながら辞めそうにない。これもペテン師。日本の政治はどうなってしまったのでしょうか」（４日、８０歳女性）

　「政治劇」の一方で、５月３０日に最高裁第２小法廷（須藤正彦裁判長）は「国歌斉唱　起立命令は合憲」と判断しました。

　「日教組に入らず３０年間高校の教員をやってきた。国歌斉唱のときは起立するのが当たり前と思っていたが、最高裁で認められ、うれしい限りだ」（３１日、元教師の７６歳男性）▽「国歌、国旗に敬意を持つことは国際常識を身につけるためにも必要なことであり、日本人の義務だと考える」（３１日）（５月３０日～６月４日の意見）