世阿弥の作と伝えられているお能の「野宮」というのは『源氏物語』の「賢木の巻」を元にしたものだそうで、六条御息所が籠もっていたのが今の京都嵯峨野にある野宮神社なのだそうです。ここは今では縁結びの神様ということで大変な数の観光客でそれほど広くもない境内も賑わっていますが、それでも御所などのある京都の中心からはずいぶん離れた場所です。当時はどれ程寂しいところだったかと想像します。
野宮神社はもちろんのこと黒木の鳥居は近年樹脂で固めた防腐処理されたものに変わり果ててしまいましたがなんとか、クロモジの小柴垣もそのままに残されています。もちろん御息所が葵の上に車争いで敗れた葵祭も続いています。平安時代の物語りの舞台がまがりなりにも今なお残されている京都という街はなんとも凄いなという気がしました。
京都ではいま嵐山音楽祭という音楽イベントが嵐山一帯の複数の会場で行われており、この会場のうちのひとつが野宮神社でした。ここで今日ぼくたちのバンド、
めいげつやで50分程演奏してきました。由緒正しいこの場所で竹林や木立に囲まれて演奏するのは気持ちの良いものでした。野外イベントなので通り過ぎる観光客相手になるのかなという気がしていたのですが、スペースいっぱいの沢山の人がじっと座って熱心に最後まで聴いて下さったのも印象的でありがたいことでした。
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2005.09.24 22:26:23