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2014.01.11
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カテゴリ:読書

【送料無料】みんなのうた [ 重松清 ]

≪内容紹介より≫
東大を目指して上京するも、3浪の末、夢破れて帰郷したレイコさん。傷心の彼女を迎えるのは、個性豊かな森原家の面々と、弟のタカツグが店長をつとめるカラオケボックス『ウッド・フィールズ』だった。このまま田舎のしがらみに搦めとられて言い訳ばかりの人生を過ごすのかーレイコさんのヘコんだ心を、ふるさとの四季はどんなふうに迎え、包み込んでくれるのか…。文庫オリジナル感動長編!



重松清さんのいわゆる『白重松』作品です。
白じゃなきゃ、多分読んでないんですけど。

東大現役合格かと言われていたけれど、結局3浪の末帰郷のレイコさん。
高校中退後、家出をして東京で結婚、
出産を経て離婚届けを置いて帰郷をするイネちゃん。
同級生二人が、過疎化が進む故郷へ
偶然帰郷の便が一緒になったところから始まります。

何年も会っていなかったのに、何の屈託も遠慮もなく接してくるイネちゃん。
イネちゃんのようなタイプが一番苦手なレイコさん。
そんなレイコさんを温かくも厳しく迎える母と祖母、婿養子の父
何も聞かず優しく受け入れてくれる祖父、
ぼーっとして、あまり物事を考えない弟タカツグ。

一度故郷を出て行った者は、もう帰っては来なくなると、
夢破れて帰郷したレイコさんに、受験をするなら地元の大学と言う母と祖母。
弟のタカツグにはカラオケボックスをプレゼントして、店長に据えてしまいます。
そうすれば、地元から離れなくなるから。
なんとも強引なんだけれど、それを疑問に思わないタカツグ。
レイコさんはもう一度東大を受験するのか、地元大にするのか。
レイコさんが帰郷して次の受験を迎えるまでの約1年を
彼女の葛藤やもどかしさを中心に描いています。

レイコさん家族を初め、過疎化が進む田舎の町に住む人々の、
自分たちの住む土地に対する思いは、
漠然とはわかっていたものの、年代によってこんなにも違うものなのかという感じです。
それでも、やっぱりどの年代の人にとっても、故郷はあったかい。



さて、どちらかと言えば、私はレイコさんタイプ。
何年も会わなかった友人を街で見かけたら、
声を掛けることが出来ないタイプです。
自分は相手のことを覚えていても、相手が自分を覚えているとは限らないし。
でもイネちゃんは、そんなことは考えないで声を掛けて楽しくおしゃべりできるタイプ。
そんなイネちゃんを、レイコさんは初めのうちは苦々しくも羨ましくも思っているのです。
その気持ちも良くわかるわ。

だから、東大に行って何をしたいのかも決まっていないのに、
いまさら地元の大学なんて受けられない。
高校時代自分よりも成績が下だった同級生の後輩になるなんて絶対にいや。
まだレイコさんは東大受験にこだわっているのです。
あ、レイコさんと私の頭の出来は当然、月とスッポンですわよ(言うまでもないって)。

レイコさんも私も、基本、中途半端なプライドを持ったネガティブ人間なんですね。
わかっているのに、変わることが出来ない。
こういう人間が、一番面倒くさいタイプかも(^^;





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最終更新日  2014.01.11 13:32:29
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