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カテゴリ:お仕事
研修の一環として、若手社員グループである課題に取り組みました。
『漂流時、使う物にどう優先順位をつけるか』 というものです。 航海中のある夜、嵐で乗っていた客船が沈没し、救命ボートにグループのメンバーが乗り込んだ。 食糧と水、そしてボートには以下の10点の物が入っていた。 1、防水シート(オレンジ色) 2、防水懐中電灯(スペア電池つき) 3、ロープ(20mが3本) 4、石油缶4缶(18L重油入り) 5、布製バケツ 6、鏡 7、防水ラジオ(スペア電池つき、もちろん受信オンリー) 8、オール4本 9、コンパス 10、付近の海図 条件…食糧と水の心配は不要 救難信号は出しており、助けの船(既に向かっている)にこちらの位置は伝えてある 付近数百kmに陸地はない 嵐は翌日にはおさまる ボートは動力なし これら10品目にグループで優先順位をつけて下さい。というものでした。 これに対し、うちのグループがつけた順位が上記の通りでした。 身の保護を最優先し、次に知らせることを優先しましょうということになりました。 防水シートで雨から身を守る、夜何も見えないので懐中電灯がいる、ロープはシートの固定にいる。重油は燃やして煙で位置を知らせよう、バケツは水のくみ出しにいる…とね で、その道のプロが出した答えがあるそうなんです。 この条件なら動かず、救助を待つ姿勢がいいそうで、答えは 1、ロープ 荒れる海に投げ出されないように、全員の体をつなぐ 2、バケツ くみ出し。シーアンカーとして船が流されるのを防止するにも使える 3、石油缶 重油をまくと波がおさまる。また空き缶はレーダーの反射材にも使える 4、オール 漕ぐのではなく、マストの支柱として使う 5、防水シート オレンジ色が目印になる、マストにも 6、鏡 太陽光を反射させて信号にする 7、懐中電灯 夜間の信号、活動用 8、コンパス 要らないが、救助船が来る方向が分かる 9、ラジオ 精神的に助かる 10、海図 漂流しているのだから不要 だそうです! ロープと重油にはびっくりです、そう使うのかあ~ まずそんな事態にはならんと思いますが、議論は楽しかったです もちろんサバイバルに備えた研修ではなくて、グループで話しあうことで正解に近付くことができるということに気づく研修だったのです。 正解順位との誤差を正の数でとり、合計した数値で色んなことがわかります。 うちのグループの場合… チームのメンバーが最初に個別で出した優先順位の、誤差の平均=38点 意見をまとめて出したグループ結論の誤差=22点 もちろん誤差は小さい方が良いので、38点から22点に減少したのは良い結果です!これは生産性の指標になるんですって ちなみにうちのグループは1番か2番に良い結果を出すことができました 皆のおかげですね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.04 23:50:06
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