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about ふたば

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メッセージをおくる
昭和53年生まれ。横浜在住。極貧乏。
小動物にピーナツをぽりぽりさせてよろこんでいる毎日。
他に詩(のようなもの)サイト「馴れていく」を運営。
リーディングユニットでライブ展開中。

home_ HOME;詩(のようなもの)集
『馴れていく』
live2 筆者参加リーディングユニット
(drums+laptop+sampler,key+reading)
『裸で君の隣りにいると』

title1
s1 s2 s3 s4 s5 s6


title2
□あ
朝に溺れる
06.2.6
・アマガエル 02.4.3
・「each little thing」 02.7.15
・うたた寝の食卓(1)
02.8.18
・うたた寝の食卓(2) 02.8.19
・海と帽子 07.12.24
・王様、キャバクラに行く
・おかしなふたり 07.5.21
・お子守り 06.6.26
・お子守り(2) 06.7.24
・おとなたち 05.3.7
・お布団干し 06.9.11
・オン・ザ・ムーン 04.3.29
・温泉ダ。バ。ダ 03.9.4
□か
・髪を切る日(2) 03.3.31

・彼女達 07.10.29
・「キャラバンに恋唄」
04.3.14
・休日は二日 07.06.18
・近所のふたり 07.12.3
・「唇をかみしめて」 03.7.18
・「こころとからだ」 05.8.29
□さ
・最後のおつまみ 07.1.29
・三級 02.4.21
・サンタクロースが
いないなんて
02.9.2
・しじみ 04.11.21
・「飛沫」 05.12.5
・前後 07.8.20
・そのひとをどう呼ぼうか 06.7.19
□た
・退院の前夜 07.7.23

・ため息ばかりの 06.1.9
・題名のあるはなし 07.10.15
・題名のあるはなし
-ごっちゃ箱篇
07.11.19
・ちんさん 03.8.4
・天国のような 07.1.22
・天国のような(2) 07.3.26
・天国のような(3) 07.7.9
・電車にパンダが乗っている 07.4.2
・電話をするまで 05.3.21
・ときどきちょっとうれしい 05.5.9
・ときどきちょっと固まる 06.12.11
・ときどきふと思ふ
02.6.4
・「時計をとめて」 03.9.21  
□な
・にぎやかな大通り 07.2.19
□は
・バスが桜の木をのせて
07.11.26
・パン職人がやってきた
07.4.16
・ひと息
07.4.30
・「貧乏な暮らし」
05.8.29
・ピタリ☆やっぱり君 07.10.1
・ふたりのおにいさん 06.4.3
・冬の光 05.7.4
・文庫本 07.9.17
・某日(2) 05.1.31
・ぼくはおぼえている 06.5.15
□ま
・真夜中のパーティー3 04.8.17
・真夜中のパーティー4 04.9.12
・真夜中のパーティー5 05.7.25
□わ
・「わいわいわい」 04.11.5
・「わいわいわい」(4) 07.8.27

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ごっちゃ箱 -ごっちゃで失礼- [全370件]

2008.12.29楽天プロフィール Add to Google XML

ながい電車 -引越しのおしらせ-



海辺からながい
ながい電車
雨降る町まで
ながい電車
時計が山ほど積んである
ながいながいながい電車

火の山越えて
ながい電車
虹を泳いで
ながい電車
どんな駅とも線路をつなげて
ながいながいながい電車

深い森から
ながい電車
鉄橋ゆすって
ながい電車
どの家からも線路をつないで
ながいながいながい電車

あたまが夕焼け
ながい電車
おなかが朝焼け
ながい電車
しっぽの先がまた夕焼けの
ながいながいながい電車

雲よりながく
ながい電車
超音速度の
ながい電車
風景だけが停車中
ながいながいながい電車

都会の広場へ
ながい電車
頬づえの先に
ながい電車
忙しいと見つからないのに
ながいながいながい電車


            -馴れていく 「ながい電車」






これまで「ごっちゃ箱」をご覧くださった皆様。
ながい間、ほんとにどうもありがとうございました。
当ブログは2008年をもって
FC2ブログへおひっこしすることにいたしました。

FC2版 『ごっちゃ箱』
http://gottyabox.blog79.fc2.com/

今後はこちらのほうで変わらず、ぼそぼそと書いてまいります。
お手数とはおもいますが
ブックマーク、リンク先等の変更などをしていただけたら幸いです。

これからも、そのあとも、そのまたあとあとも
なにとぞ宜しくお願いもうしあげます。



管理人 ふたば   拝 












Last updated 2009.01.18 15:42:02


王様、メイド喫茶へ行く(後)









-メニューには、メイド手作りおにぎり1000円とあるが?
それはたぶん。世間的には高いほうかと思われます。

-さらに1000円で写真をいっしょに撮ってくれるとあるが?
それもちょっと。いや、迷いますが。

-ちょっと頼んでみてもいいか?
ダメです。


動物園に行けば動物に触りたくなるのは人情
階段のおどり場に行けば踊りたくなるのもこれまた人情
メイドがいる喫茶に行くのですから
王様もどうやら、もっとメイドさまとこみゅにけいしょんしたかったようなのです
いや、むしろ向こうから積極的に話しかけてきてくれる、と
胸をときめかせていたのやもしれません

実際にそういったお店もあるのでしょう
さりとてこの大晦日、表通り有名店での大混雑を避ける為、
我々が入った裏細い場所にあったお店はどうやら
初心者では太刀打ちできない、玄人達の集まる場所だったようです
なんせ、客数自体少ないものの
メイド様はもっと少ない
その少ないメイドさまを客どうしで奪い合っているのですから

『教室』の前髪を長く垂らした、もの静かそうな男の子は
ひとりでお茶を飲んでいますが、メイドさまがお近くを通られた途端、もの凄い勢いで
ご自分の所有するフィギュアのコレクションについて語りはじめます
その途切れない熱い演説と相槌の応酬の、ほんの一瞬の隙をついて
『医務室』の二人連れの男性方は、先日行ったイベントについて大声で話しだし
ねえ。きみは行った??と強引なまでに会話を奪い取ろうとする、そんな具合

-あの…、えっと…
王様も自分の中の何かをかなぐり捨ててまで
話しかけようとはするのですが
フィギュアも持たない、イベント行ったことがない、痛車にすら乗っていない
そんな王様になんの話題が振れるでしょうか
空振りのたびに訪れる、なんともやりきれない虚しさに、涙がココアを波立たせます

ではご主人様、いってらっしゃいませっ

けれども店をでたあとの
「いやぁ。可愛かったなぁ」の王様の一言は、決して負け惜しみではなかったはずです
完全アウェイ世界でぼくたち果敢に戦ったよ、
これで悔いなく新年が、それから三十代が迎えられそうだよ、と
互いの健闘を称えあう王様とワタクシの目には
麗しい秋葉原の夜景が映りこみ、そこには一点の曇りもなかったのですから


-それにしても可愛かった。否、可愛いの一言では足らないな。
 嗚呼。執事よ。この気持ちをなんと表現すればよいだろうか。
(それは萌…。いや教えないでおきましょう。)












Last updated 2008.12.29 19:37:39

2008.12.26

王様、メイド喫茶へ行く(前)







怪しい看板がある、着飾った女のコがいる
それを奪い合う男たちがいる
2007年大晦日
新宿発秋葉原経由メイド喫茶行き

その場所は王様が20代の終わる前に、もとい
この摩訶不思議な島国に滞在中、どうしても
行かなければならぬと己に課した場所だったようです
自国のお城にいるメイド連中には
まったくもってかまってもらえない、という
複雑な事情も絡んでいたのでしょうが
王様は入店前から、まずこの街に馴染むために回したガチャガチャで
アリア社長ストラップを入手し、それを嬉しそうにポケットにしまってから
しぱぱーん、と両頬を叩くという気合の入れようでありました
いざ、気合注入
いざ入店、いざやっ

おかえりなさいませーご主人様っ
写真やテレビとはやはり台詞の重量感がちがいます
いろんな意味でずしりときます
けれど王様はすでに、キャバクラもゲイバーさえもクリアしてきたのです
このくらいではたじろぎません
へへんってなもんです
けれど王様がワタクシに見えないところでそっと涙を拭いていたのは
夢にまで見た、まるで王様のような待遇(お出迎え)に
ついつい禁じえなかったのやもしれません

そのお店は、教室、医務室など様々なセットが用意されている
少々変わった趣向になっておりましたが
ワタクシどもが通されたのは、なにをどう間違われたか『女の子の部屋』
フリフリ、ぴんく、ぬいぐるみばっちしでございました
これにはさすがに王様もいささか緊張なさったようで
えー
っと。
ここでなにをするんだっけ。
あ、そうか、お茶を飲むのか。これ。そこな娘、ココアを持て。
この国のメイド様は、王様が震える声で注文されたココアを運んでくると
わざわざ笑顔とシェーカーで振りまくり、泡まみれにしてくださいました

-なあ、執事。
はい。

-ココアをシェイカーで振ってもらって600円。これは高いか安いか。
ちょっと判断しかねますね。

-しかも請求書にさりげなく落書きまでされたぞ?ウサギの。
おそらくそれも仕事でしょう。

-あっちのフリフリ娘が『教室』の黒板に
 ウサギを描いてるのも仕事なのか?しかも『ぴょん☆』の、吹き出し付きで。
はい。おそらくは。

-……………………。
もしかして、カワイイとかおもってます?

-なあ、執事。今回ちょっと長くなりそうだ。
はい。では珍しく「つづく」ということで。










Last updated 2008.12.29 20:10:06

2008.12.22

ホットケーキは誰のもの

馴れていく-「ホットケーキは誰のもの」







ホットケーキと書いてみれば
とてもよくわかるんだ
ホットケーキと書いてみれば
とても簡単、と訳したくなる
簡単な約束(ミルク)簡単な仕事(タマゴ)簡単なメール(シロップ)

ホットケーキと書いてみたよ
だけども簡単なことなどそうはないんだ
ホットケーキと書いてみたよ
そしたら涙っていうふうにも読めるんだ
簡単な別れ(ミルク)簡単な暮らし方(タマゴ)簡単な景色(シロップ)

あしたには大地震がやってくる
ビルも家も神社も教会だって
大洪水に押し流されちゃう
雷に打たれ竜巻に吹き飛ばされ
挙句は火山弾にぶつかって
燃えて砕けて誰ひとり
残れはしないだろうけど

それでもいまは
このホットケーキを食べなくちゃ















Last updated 2008.12.26 18:55:37

2008.12.15

いそがしい朝



 

時計の針が僕を追い出そうとする
アナウンサーは、急げ!と怒鳴る
もう電車は1時間も前から
プラットフォームでレールを研いで待っている

本棚が破裂する
絨毯はひっくり返っている
窓が力加減なく開いて
すぐにまたとって返す、繰り返して
大事なレコード達がぶっ飛んで
砕け散らばった床では
朝露の溢れた蛇口を支えられはしないだろう
だから靴も鞄も当分の間
水浸しだっていうのに
それでも朝食だけは
ちゃんと摂らなくちゃっていうんだ

蒸気をありたけ撒き散らしたあと
珈琲豆を置き去りにして
やかんだけが疾走り去ってみつからない
蒸気の中から
トースターが、ぱたん
真っ黒いパンを天井高く打ち上げた
そいつを落下するまえに
ヘッドスライディングで受け止めたのに
僕の滑り込んだ行き先が
まだ布団の中だったなんて



















Last updated 2008.12.22 20:06:57

2008.12.08

モノクローム








だからビル並びの繁華街では
ひとはかえって目立ちません
服もぎらぎらとさせてなければなりません
街はもともとモノクロで大昔には
誰かが絵に描くとその場所に
うっすら色が付いたものでした
時間に擦られて、古ぼけていっても
誰かがカメラをかまえ写真に撮ると
街にもきれいに色が付き直す

住宅街を歩いていると
ときたまモノクロのままの場所が見つかります
忘れられてきた場所といった印象をもちますが
それは間違いでむしろ
写真に撮ってはいけない場所
ということなのかも
そんな風景のなかにいると
どんなにか古ぼけた服を着ているひとでも
輪郭がくっきり浮き立って
見えるものです






















Last updated 2008.12.09 06:22:07

2008.12.01

哀れ楽しむ入門






ネコをみかけると
おっかける
ネコはびくっとしたのち一目散に逃げる
さわりたかっただけなのに
しゃーっと威嚇されてるじぶんを
哀れたのしむ

休日のぽかぽかとよいお天気
だけど出かける用事もなく
会うひともなく
それなら散歩に行きたいところを
無駄に部屋でまるくなり日暮れをむかえるじぶんを
哀れたのしむ

傷ついたのとか傷つけてしまった、とか
日本中が涙した、とか
悲しんでますアピール光線を厭いながらも
あえて鏡に向かって乱反射させ
むかし女の子に言われた台詞をそおっと呟いてみては
哀れたのしむ

けれど、むかし歴史の加藤先生はおっしゃいました
過ぎたことをいつまでもひきずるな、と
その立場を省みないお言葉をおもいだしつつ
ときどきむかしの詩作用ノートなぞ
紐解いては冷や汗かいてるじぶんを
哀れたのしむ




























Last updated 2008.12.01 20:26:46

2008.11.24

パン職人がやってきた(2)

馴れていく - 「パン職人がやってきた」







あしたこの村のお祭りだから
おとなたちはみんな準備で眠らない
風車はまわしっぱなし

まるくふくらんだ人工衛星も
あしたは朝から雲ひとつないと
夜空と農場をいったりきたり、忙しい

あした村からたくさんの
こどもたちが旅にでる
ぼくもでる
ちいさな看板と真っ白な帽子を持って
もういちにん前なのだ

ながい一日になる
どの家の工房からも
一日中
ながいながい煙をあげて
バイオリンを鳴らしつづける

ポンパもウチキも、アンゼリカも
西の空を行きたいっていう
でもぼくは東へ飛んで行ってみたい
たとえばニッポンとかいう島国まで

村長の挨拶は毎年おなじ
ぼくの生まれた小さな村が
むかし焼け野原になったとき

ひとりの男がやってきて
瓦礫でパンを焼いたはなし

悪いことがわるいのも
おおきな戦争が
あったのも
ただ、空腹があるせいだから、と
みんなを満腹にしたはなし

あしたは村のお祭りだから
こどもはとっくに眠ってしまった
ぼくよりちいさなこどもたちも
将来みんなパン職人になる

おとなたちはみんな準備で眠らない
風車はまわしっぱなし
生地でこしらえた沢山の熱気球に
パンの匂いを詰めこむために
























Last updated 2008.12.01 01:16:34

2008.11.17

今週の迷惑メール批評







送信者 まりこ☆ 件名「コメントありがとうございます」
〔以下、メール内容本文を無断転載〕



どうも。初めてメールさせていただきます。
まり子です。
私の参加しているSNSの日記にコメントして
くださいましたよね?
初めてコメントもらえたのですっごくうれしいです!
アドレスも書かれていたのでこうして返信させていただきました!
こちらで合っていますか?

私が参加しているっていうSNSのURLも
念のため載せておきますね。
http://●●●●●.com/gomeiwaku/

ここmixiみたいなサイトなのでログインしないと
わからないですが「マリモリ」が私です。
日記のコメントの内容が内容だったので
こうして念のためにメールさせていただきました。
本当にわたしみたいな女でもかまわないんですか?

では、またコメントの返信を楽しみに待ってます!

P.S.
ちなみに質問にあったサイズの件はFカップです(*~v~*)



----------------------------------------------------------


今週もさっそく、メールボックスに届いたスパムメールのなかから
一件拾って読んでみる。
文章作成技術上の文字面な部分をまず見てみると
このメールが漢字、ひらがな、カタカナのバランスを
絶妙な均衡として保った一品であることが分かる。
改行、リズムの取り方は飽くまで読みやすさにこだわり
読み手の眼球移動すら不要、という具合に構成され
「!」「?」の順序、配置も、文書が「ことば」という音として心地よく
聴こえるように、といったような配慮すら見受けられる。
これらの書き手の気遣いとは最早、「祈り」にも似た行為であるのだから。と
改めて教えられているかのようですらある。
恐らくはこの筆者に代表されるような21世紀型メール必須世代が
日常の円滑な文章コミュニケーションに対して如何に真摯に取り組み
心を砕いて青春を過ごしてきたのか、と
推測するに足る文面に仕上がっていると言えるだろう。
(スパムメールという作品ジャンルに於いては
その殆どがセキュリティソフトによって振り分けられ、排除されてしまう。
稀に人間の目に触れることがあったとしても一瞥で
即座に無視されてしまうわけだ。
だからこそ、その「一瞥」の一瞬間に読み手を惹きつけなければならない。
読みやすさへの心配りは最重要の課題であって、その一点が良作悪作を
まず分かつ、と言って過言ではないはずだ。)

しかしながら内容に目を移すと、幾つか苦言を呈し
猛省を促さねばならないことは実に残念である。
まず、設定上、「マリモリ」が語りかけている相手は
同じSNSの利用者らしいので。SNSについての解説、それに伴うURLへの
誘導の理由は強引且つ矛盾しているので、訂正されなければならない。
又、SNSや日記、コメント、とSNSを利用したことのある人間ならば誰にでも
当てはまりそうなテーマを用い、目を惹かせようとしているにも関わらず
最後の一文で極端に対象を限定してしまっている事も気になる。
これではせっかく心当たりがあるかも、と目を止めた人間がいてもすぐに
ただのスパムだとタチドコロに気付いてしまう。
スパムにありがちな猥雑な表現を、ソフトに抑えてきた意味すらも失ってしまうのだ。
Fカップが答え、になる問いかけをSNSコメント欄でする輩など
ネット史上何人いただろうか?けっこういるの?それはともかく。
更に一人称の使い方に至っては、苦言を通り越し、文句をつけねばならない。
一文のなかでは大抵、一人称は固定されるのが自然なのであって
まりこなら「まりこ」、まり子なら「まり子」と統一されて然るべきだ。
「私」「わたし」に関しても微々たる違いのようで同様である。
前述した、ことばの美しさを目指したものであったにしても
不自然さが残ってしまっては結果、本末転倒なのだから。

ではあるが、さて。この名前と一人称の不統一に関しては
あまりに不自然すぎるミステイクである、とも言えるのである。
スパムメールというジャンルであるとはいえ、
果たして仕事で文章を書いている人間がこんな初歩的な間違いを犯すだろうか。
つまり、これが筆者の意図的な非統一であったらどうか。
文芸作品には必ずと言っていいほどその作者の名前が付いてまわる。
それによって読み手は、常に作者の名前にまず目を奪われたのち
「これは誰それが書いたもの」と意識しながら文章を読むことになるわけだ。
当たり前の事ではあるが、だがしかし、その先入観は
作品を読む、という行為にとって都合の良いことなのだろうか。
作者を知らずとも良作は良作のはずであり
本や頁の先頭にかならず付く作者名はつまり、
作り手の宣伝用ラベルに他ならない。
「この文章を書いたのは男か、女か、若いのか、年寄りか」
そのような情報は又、文章作品を楽しむ際の先入観となり
読むという行為を純粋に突き詰めるなら、余計なこととも言えるのではなかろうか。

スパムメールは例え、送り主名がまり子とあったにしても
実際にまり子なる人物が書いたのではないことは常識であって
作者不在の文章なのだ。
筆者はその常識を逆手に捉え、皮肉めいた形で、
名前付きの文学が当たり前となり過ぎている風潮に
一石を投じようとしたのではないだろうか。
「名前表記をついまちがっちゃった。てへ。」という姿を装いつつも
スパムメールという大凡、文学とは懸離れている存在に潜ませ、
匿名のまま広大なネット社会へ大量送信され続けている
文学界全体へのひとつの提言である、のかもしれない。





以上、「今週の迷惑メール批評」でした。
先週分はコチラ http://●●●●●.com/gomeiwaku/

読んでみてね♪
byまりこ☆




























Last updated 2008.12.01 01:17:14

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