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今回は十二国記シリーズ「風の海 迷宮の岸」というお話を紹介します。 クリックで応援⇒日本ブログ村 あらすじは、 天啓にしたがい王を選び仕える神獣・麒麟(きりん)。 日本で人間として育った幼い麒麟・泰麒(たいき)には王を選ぶ自信も、本性を顕わす転変の術もありませんでした。 そんな葛藤の日々を過ごしていると、戴(たい)国の王を選ばなくてはならない日が近づいてきます。 十二国の中央、蓬山(ほうざん)を登り次第に集まり始める人たち。 果たして泰麒は王を選ぶことができるのか。 と、こんな感じです。 -注- 以下の文章には十二国記の用語が含まれています。 一つ一つ解説すると文章が大変長くなってしまいますので、よろしければ丁寧に解説くださっているこちらをご覧下さい。 ↓十二国記の解説 http://12db.main.jp/ さて、 王の選定をする神獣・麒麟である泰麒こと高里要は、卵果の時に蝕によって蓬莱に流され人間の子供として育ちます。 しかし、周りの環境に違和感を感じ、子供心に葛藤を覚えます。 この漫然とした違和感。 言われてみると私も、こんな違和感を感じたことがありますね。 でも、実際には、私は麒麟でもなければ胎果でも無いわけでして。 多分、成長過程で経験、知識を蓄積してゆく上での思考の変化なんじゃないかと私は思います。 このお話のくだりは、漫然と”他とは違うもの”と捕らえる子供の想いとクロスさせて物語の臨場感を演出しているような気がします。 そうこうしている内に、十二国の世界へ連れ戻される高里要。 蓬山で麒麟としての教育を受け、少しずつではありますが、麒麟・泰麒としての自覚を持ち始めます。 しかし、麒麟のもう一つ姿である、獣の姿に転変できるわけでもない。 麒麟であれば妖魔を使令に折伏できるのにできない。 自分に麒麟の資質があるのか、本当に麒麟なのか。 泰麒は疑問に思います。 そんな葛藤と周囲からの期待に応えようとする泰麒の姿が、とってもいじらしいのです。 この辺りが女性ファンの心を惹きつけるのではないでしょうか。 そして、転変も妖魔の折伏もできないまま、王の選定を行う昇山の日を迎えてしまう泰麒。 一国の王を自分が選んで良いのか、もし選定を間違えたら天帝の怒りに触れて選んだ王が死んでしまうのでは、と悩みます。 日本に生まれ育ち、日本の常識を持つ泰麒には、十二国の世界の理(ことわり)に、それこそ違和感がある、というのはわかる話かな、と思います。 でも、泰麒は、昇山に来た人々の中から気になる人物を見出し、関わりを深めてゆくのです。 このお話は、十二国の世界の理に、幼いながらも、理解し、そして戸惑いながらも自分の運命に向かい合う。 そんな泰麒のいじらしさがとっても良い感じのお話だと思います。 次回は、「風の万里 黎明の空」というお話を紹介致します。 クリックで応援⇒日本ブログ村 ご購入はこちら⇒十二国記
Last updated
2011.08.20 12:27:55
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