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一幕見の料金
「一幕見なら映画くらいの料金で気軽に見られるから」と
友達を誘いました。
今月は幸四郎さんと吉右衛門さんの兄弟共演と
大好きな染五郎さんが出るから見たいのよ。
歌舞伎座、いちばん高い席は17000円。
優雅に古典芸能を楽しめて私も好き。
でももう完売した後でも、
急に時間が空いたときでもフラッと
気軽に楽しめるんです。
時間前から並ぶだけで当日券が買える。
一幕見ってね、一幕単位で見られるの。
今回は夜の部三幕とも見たいのですが、
九月の夜の部(夕方)なら
幸四郎、染五郎親子とやはり
わたくしご贔屓の左團次さんの
「鬼一法眼三略巻 菊畑 (きくばたけ)」
16:30-17:33 800円
初代吉右衛門当たり役、有名な傾城八橋の
「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」
18:03-19:56 1,100円
染五郎さんが姫から鬼に変わる踊り
「鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)」
20:11-21:05 600円
でも、今回は三幕通しで見ると3階席と同じ
2500円かかります。
日曜日、
遠くから来る友達
並ばずすむようにと
チケット売り場を
チェック。
やっぱり完売。
幕見は安い分、
階段をドンドコ
ドンドコ
上り詰めた4階にあって
トイレ以外の施設が
使えない。
売店でお土産選ぶ楽しみなし。
筋書き買えるし、
イヤホンガイドは借りられます。
ま、気候もいいし、
並ぶことにしましょ。
お隣の文明堂。
その後ろに
見えるのが"YOU"
評判のオムレツ
食べようじゃないの!
雨もあがって気持ちよかったけど
一人だと長くは居られなくて家路へと。
夕方からは「参加してね!」と
頼まれた介護保健の勉強会へ行く予定。
秀山祭大歌舞伎
初代中村吉右衛門の
生誕120年を記念して
9月の東京・歌舞伎座で
公演されています。
秀山は初代吉右衛門の俳号です。
現・吉右衛門さんが初代吉右衛門の
当たり役を演じます。
幸四郎さんと吉右衛門さんのお母様は
初代の一人娘さん。
松本家に嫁ぐのをためらった時、
「男の子を二人生んで、
一人を養子にする」ことで
恋をあきらめずにすんだそうです。
そうして生まれたのが幸四郎さんと
吉右衛門さん。
吉右衛門さんは祖父の養子となったのです。
お兄さんの松本幸四郎さん。
そして大好きな染五郎さんが出演するので
雨の中、東銀座へ。
日曜日、
それも午後に
一幕見に来るのは初めて。
最近はすっかり幕見づいてる
私ですが今日は
さすがに長蛇の列。
吉右衛門さん、
素晴らしかったです。
さすが!
「初代は、今の方が見ても
引き付けられる役者だと思います。
だからこそ名優なんでしょう。
今回の公演をご覧いただき、
『この何倍も初代は良かったんだな』
と思っていただけたら」
吉右衛門さんの初代への想いが
伝わってくるような舞台でした。
初代吉右衛門と六代目歌右衛門の顔合わせで
評判を取った「籠釣瓶花街酔醒」は、
大叔父歌右衛門の芸を継承する中村福助が
傾城八ツ橋。
傾城ってその名の通り城を
傾けるほどの美女のことです。
花魁道中の八ツ橋。艶やかでした。
吉右衛門さん演ずるところの
真面目一筋の男の人生を狂わせるほど
キレイじゃないとこのお話は成立しないから。
最後に愛想尽かしの報いに切られてしまう時、
「あ~」と思って見ているこちらを
グッと反り返る最期。
「イナバウアー!!」だったの、
ビックリしたけど
ちょっと試してみて、
シロウトはできないから!!
哀しい表情でゾクッとする美しさ。
九重役の芝雀さんもいい役でした。
去年の秋に観た加賀見山の時に大姫だった隼人君
大きくなって見違えました。
今度はセリフもたくさんある役だけど
爽やかで伸びやかで他の子役さん達も
みんな熱演して場が和んで。
温かな拍手をもらってました。
そしていちばん楽しかったのは
染五郎さんが大活躍の
鬼揃紅葉狩(オニゾロイモミジガリ)
美しいお姫様が一転して鬼女に。
恐ろしい形相に変わり赤い髪を
振り乱しながら踊る染五郎さん。
ここは隼人君のお父さんの信二郎さんの
涼しげな二枚目ぶりもよかったな。
染五郎さんは大好きなので
どうしても
ひいき目に見てしまうけど・・・・・・。
だって、色っぽいんだもん。
一幕目の若衆は弱々しく小さく見え、
お姫様の時は優美な立ち居振る舞い、
(蝉しぐれの時の男らしい人と別人のよう)
いったん鬼になってからは
大胆な動きを見せてくれて
楽しい、楽しい。
歌舞伎は詳しくないんだけど
楽しいものに理屈はいらないよね。
幕見は全体的に見渡せて気軽で楽しいけれど
次回は久しぶりに1階の花道が見える席に
座りたくなったくらい、感激、観劇!
ずうずうしく マウスで染様を描いてしまいました
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