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まつもと大歌舞伎・市民サポーター日記後半


  



登城行列

7月4日。

市民サポーターのお仕事を
全うしたために

松本城にいながら、
ヒトメも観られなかった

お城イベント




これは串田監督たちが
チケットを取れなかった人にも
楽しんでもらいたいと

松本城で無料で行われたイベント

郵便局からお城まで、人力車のパレード。

串田監督

到着してからは、
特設会場で勘三郎さん達のご挨拶と


にぎわい座

「佐倉義民傳」の中の農民のラップを披露したそうです。

そうです、って書いているのは観てないから。

観劇のために松本に来ていた友人が撮って写真。


市民キャスト

「お仕事お疲れ様! 代わりにちゃんと観てきましたよ」

と、撮ってくれたあなたの優しさに涙が出ました。

一緒にお手伝いをしていた仲間にも
見せてあげられます。


 


観られなくてもしかたないと
あきらめていたけれど

その分、心にしみました。


(一説によると45000人の)
人の波にもまれながら

こんな笑顔の写真が撮れるあなたは
才能あるカメラマンだわ。


最後の写真は、

群衆の中に仕込まれた
((^O^)/)
農民からの「直訴状」

ニコニコ受け取る笹野さん。

帽子がオシャレ、で
「渡し守甚兵衛」というより「バクマツ」(*^^)v



淡路屋さん

7月4日、お昼

販売のお仕事でお世話になった
「お松の方」が
お宅に招いてくれました。

サポートの仕事で疲れたところへ
嬉しいお誘い。

お茶を飲んで退散しようとしたら、
お食事まで
用意してくださいました。

ホテル暮らしでは栄養が偏るから、
と美味しい炊き込みご飯を
ご馳走してくださって感激。

実は、見知らぬ土地での連日のサポートは
楽しいながらも
体の方は広い市民芸術館を歩き回り、
けっこう疲れがたまっていた?

そこへ、急に晴れた今日、
外での仕事でパワーがだいぶ目減り
したんでしょうね。

ドンドン、お皿を並べてくださるので、
ご自分の食べる時間がなくなるのでは、と
心配なくらい。

冷たいゼリーで生き返り、
満足していたところ、
ご自分がお好きだからと珈琲まで。

お酒は弱いけど、
珈琲は大好き!の私なので
ググッと来ちゃったのでございます。

お料理お上手で皆、美味しかった!

穏やかな笑顔が魅力の「お松の方」は、
素晴らしい女主人で、ますますリスペクト!


私もこんなふうに
喜ばせるおもてなしができる人になりたい!

風の通る縁側に、
汗をかいた半纏をひろげて干して…

更に嬉しいことには、
市民キャストをされている
「お松の方」のお子さんが、

2008年の
まつもと大歌舞伎の写真を見せてくださいました。

「夏祭浪花鑑」貴重なアルバムをめくりながら、
朝からの不思議なご縁を夢のように感じていました。

「にぎわい座」のイベントの中身は、
勘三郎さん達出演者の皆さんが
それぞれ、ご挨拶の後、
義民傳の「百姓の春夏秋冬」の
ラップ披露だったとか。

聴きたかったけれど、
無事終了で良かった!などと、
すっかりサポーター気質、
板につき♪

「お松の方」様と
市民芸術館へ向かいます。

私はコレが最後のサポーターのお勤めです。

桔梗柄の手ぬぐい

どうしようかな、と
思ったけど「アネサン」がかぶせてくれた
帽子みたいにかぶれる手ぬぐいを
脱ぐのがもったいなくて
引き続き、かぶったまま
「会場係」を務めました。

開始時間前から
並んでいるお客様の中で、
「和服で来場された方に先着30名限定」で
「紫陽花柄のうちわをプレゼント」いう企画があり
大好評でした♪

皆さん 「ありがとう」って
良い笑顔を見せてくださって。
なんとも美味しい役でした。

その後は、
入り口でアンケート用紙、ラップの歌詞、
チケットの半券でいろんなサービスを受けられる
市内のお店の一覧表の入ったビニール袋を
お客様に配ります。

何十枚も腕にぶら下げると意外と重い。

「明日は筋肉痛だね~」なんて言いながらも
ニコニコ笑顔で、ね。

これからはじまる期待を胸に並ぶお客様を
見ているのはいいもんです。

杖の方、車いすの方も
大勢ありがとうございます。

「平成中村座 佐倉義民傳」は
期待に応えますからね~♪

今度のお手伝いは会場係

最後のお仕事はアンケート回収です。

回収ボックスに書いたアンケートを
いれていただくのが仕事。

まだ書いていないお客様には
その場で感想を書く為の机を用意してあるので、
特にお願いしなくていいわけですけど…

アンケート書いてくださる方意外と少ない。

感動はしていても
文章にするのは面倒くさいとか
書き慣れないとか、
いろいろ理由はわかる気がするから
それも仕方がないかな、とも思うけど…

俳優さん達が楽しみにしているって聞いたし、
市民キャストの方は、ここでの感想が
全てかなと思ったら

「お願いします」って
声に出して言わなくちゃ、と思いました。

以心伝心で、
他のサポーターさんもそう感じたようで、
恥ずかしいけど、もうちょっと大きな声で
お願いしました。

頭を下げたら、
和服の女性が机に向かってくれました。

一人が机に向かって書いているのを見たら、
ドンドン人がふえ並びきれないくらい、
たくさんの方が書いてくださった。

あらかじめ、書いてくださった方は、
涙ぐんで無言で、渡す手に力を込めて、
さし出してくれます。

ありがとう、観てくださってありがとう
ありがとう、書いてくださってありがとう


まつもと大歌舞伎 平成中村座


まつもと大歌舞伎の
市民サポーターの実行委員会の方は、
松本で行われるサイトウキネンオーケストラと
兼務の方が多いそうです。

長年ボランティアをされている方がほとんどで、
その経験が生かされているのでチームワーク良く、
潤滑に運営されています。

受け皿がしっかりしているので、
私のような全くの素人がサポーターを志望しても
お手伝いさせていただけるのです。

でも、もう終りなんだな。
半纏着るのも。

そんなセンチメンタルな気持ちで
お仕事を終わるや否や、
レセプションがあるので、
会場へ!と促され…


開始時間が早まったそうです♪いそげー

ホントはシャワーを浴びて、
昼間の汗を流して小ざっぱりと…と思ったけれど、

市民サポーターは制服の半纏着用、
写真やサインは一切厳禁、との条件での参加。

あきらめて、
そのまま、レセプションの会場へ。

そうそう、
これは関係者一同、
無事に開催されたことを喜びあうパーティ。

ということで、
会場へのエレベータにサポーター数人で乗りこむ。
と、いったん足を入れようとして、思わず一歩下がる。


下から、上がってきたエレベータに
先に乗っていたのは

おお。橋之助さん

今回の「佐倉義民傳」農民のヒーロー。
宗吾様はもちろんだけど橋之助さんもね。


橋之助さんの役は
この舞台のために串田監督が作った人物。

橋之助さんが演じたことで、
作品に厚みを与えている大事な役どころ。

いえ、それ以前に「天保遊侠録」の小吉や
「忠臣蔵」の平右衛門で大好きな橋之助さん。
もっといろいろあるけど…

「なりきり歌舞伎体操のワーク」へ行くと、
いつも橋吾さんが師匠のことをほめているので

ますます好きになってしまう橋之助さんが
いらしたものだから、緊張して心臓バクバク。

馴れ馴れしいのもいけないし、
知らん顔も失礼だし!

「ご一緒してもよろしいでしょうか」と
声をかけ、
サポーター一同、ドキドキ!

そして、「お疲れさまでした!」

万感の想いを込めて!


広い会場、たくさんのご馳走。

乾杯直前に
お化粧直す暇もなく駆けつけた
夜の部の担当サポーター

私は、まつもと大歌舞伎への
きっかけを作ってくれたmagendaさん
並んでテーブルへ。

コクーンで会って以来、
一緒に行動できるのでウレシ。

松本へ来るまでは、
magendaさんだけが
唯一の知り合い、頼みの綱!

サポーターの仕事の割り振り、
友人同士はわざと別にするそうです。

おしゃべりに夢中でお客様そっちのけ、とか
気をつけていても難しいんでしょうね。

magendaさんとは
一度も同じ担当にはならず、
すれ違いざまに挨拶するくらい。

確かに一人でいたせいで、
仕事を通して
毎日いろんな方に良くしていただいて
松本が大好きになったので、
結果としては正解ね。

とは言え、
明日は松本を離れる、という晩に
一緒にいられるのはなにより。

既にそこしか開いている場所がなかったので、
会場のど真ん中のテーブルに着き、
乾杯の音頭ギリギリに飲み物を調達して
どうにか「カンパーイ!」に間に合って、
ヤレヤレ!

出演者の皆さんの姿を遠目で見ながら
サポーターの皆さんとグラスを合わせます。

「義民傳」と言えばラップ!のあの方の姿が
近くに見えました。



「佐倉義民傳」を観た大人たち、
ラップ嫌い、
ラップ無関心の人達に
どれだけ強烈な影響を与えたか!

私だけでなく
ラップへの認識変わったという意見を
たくさん聞きました。

ま、佐倉義民傳だけ
特例って言う方も
いらっしゃるでしょうが。

出来ることなら!

市民キャストになって一緒に
「百姓の春夏秋冬」と
歌いたかったよ!と思いながら
舞台を観てましたよ!駒木根さん。

義民電のラップに感動して、その後主演作の
映画も拝見しましたもの。


SR サイタマノラッパー /駒木根隆介,みひろ,水澤紳吾,入江悠(監督、脚本)



パンフレット 佐倉義民傳 2010渋谷・コクーン歌舞伎

笹野高史さんは挨拶の時にラップを交えて
「松本サイコー!」なんて大盛り上げに
盛り上げちゃうもんだから、
その後の亀蔵さんが言いにくそうで困ってました^_^;

順番がまわってきて、
しかめっ面で登場した亀蔵さん
「やりにくいに決まってるんだろう!」
で開場大爆笑でした。

照れ臭そうに手短な挨拶で終わるところを、
アンコールの拍手に押され、
挨拶の延長をしてくれました。

傍から見ていても、やりにくそうで、
亀蔵さん気の毒、
気を悪くしていないかしらと心配になったけど、

笹野さんの著書によると、
芸能界に友人の少ない笹野さんにとって、
亀蔵さんは中村座の中で
一番心を許せる親友なんですって。

この淡路屋さん
笹野さんは歌舞伎の時は、
出身地の淡路島からこの屋号で呼ばれます)は、
まつもと大歌舞伎のロビーに並んだお店で
ご自分のオリジナルTシャツを売ってました。

収益金を宮崎へ送るための
チャリティーだったのですが、
ツィッターでは呼びかけていたものの、
売り場にはヒトコトもナシ。

目立つように宣伝してほしい
という意見もあったよう。


平成中村座が主体の「佐倉義民傳」
地元のお店の賛同のもと開催された
まつもと大歌舞伎であることを考えると

笹野さんが派手に宣伝しなかった気持ちが
わかる気がします。

よく江戸っ子と間違われるそうですが、
粋!なお方です!♥


若い裏方さんもたくさん出席されていたので

良い舞台を作ってくださってありがとう!って
言いたかったけど
お名前も役割もわからないので、
心の中でね、「ありがとう!」


楽しいパーティもいつしかお開きの時間に。

そろそろと、出口に向かおうとしたところ、
心づくしの昼食をご馳走してくださった
「お松の方」のお子さんの顔が。
(以下、松ぼっくりさんにします)

「お世話になった市民キャストの方よ。」と
magendaさん松ぼっくりさんを紹介しようとすると、
なにやら様子がヘン。

なんと二人は前からお知り合い。
magendaさん市民サポーターを勧めたのは
松ぼっくりさん

そのmagendaさんがきっかけで松本まで来た私。

そして、松ぼっくりさんのお宅でお世話になる、って
この偶然はなんでしょう、ドラマみたい!

三人で話していると、
松ぼっくりさんの顔を見つけて
爽やかそうな男性が近づいてきました。

私とmagendaさんにも名刺を下さったので、
良く見ると「松本猛」、
いわさきちひろさんの息子さん。

いわさきちひろさんの赤ちゃんの絵、
多くは息子さんがモデルだったのですよね。

目の前の人がそうなんだ、と
絵を思い出しながら

松ぼっくりさんmagendaさん
笑いながら話す様子をながめ、
ああ、ここは松本なんだな~って、

ご縁がご縁を呼んでるようで
まつもとLOVEが募ります

駅までmagendaさんを見送った後
フワフワ軽い足取りでホテルまで帰ります


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