2625389 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ

家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

坂本七郎 プロフィール


家庭学習コンサルタント
ドリームエデュケーション代表
オンライン家庭教師「まなぶてらす」主宰

1977年生まれ。群馬県太田市出身。

塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。
全国の小・中学生とその保護者に、中学受験・高校受験に向けた家庭学習のアドバイス、親子の関わり方について教えている。

また、受験や習い事など各分野のプロから自由に学べるオンライン専門の家庭教師「まなぶてらす」を運営。24時間365日、世界中どこからでも質の高い教育が受けられる環境を整えている。

主な著書に、ナツメ社から『マンガでわかる!中学生からの最強の勉強法』、大和出版から『小学生のための「家庭学習」の教科書』『小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集』、『出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集』、『漢字が好きになるドリル』シリーズ(いずれも大和出版)などがある。

ドリームエデュケーションHP

オンライン家庭教師まなぶてらす

坂本七郎への問合せはこちら

Category

Archives

2024/04

Recent Posts

2009/09/16
XML
カテゴリ:子供が育つ環境



先月、学校法人産業能率大学が

「09年度新入社員に見るゆとり世代の特徴」

というレポートを発表しました。

http://www.sanno.ac.jp/research/yutori2009.html



このレポートは、今年入社した

上場・非上場企業の新入社員589人

(うち、21歳以下は140人)

に対しておこなわれた意識調査で、



21歳以下の新入社員(ゆとり教育を受けた世代)と

22歳以上の新入社員(ゆとり教育以前の世代)とをくらべ、



両者の「考え方の違い」を明らかにしたものです。



これから社会に入ってくる21歳以下の

「ゆとり世代」とそれ以前の「非ゆとり世代」。



その仕事観はどう違うのでしょうか?



いくつかの分析結果が

レポートで公表されていますが、


私がその中でもっとも注目したのは

以下の分析結果でした。




(レポートからの引用)
-------------------------------------

■上司の仕事は「部下への指示」


上司の仕事で一番大事だと思うものについて、

部下の報告を受ける、部下に指示を出す、部下からの相談にのる、

という三択で聞いた質問では、「部下に指示を出す」の回答

についてゆとり世代が41%ある一方、22歳以上では30%と、

11ポイントの開きがあります。


一方、「部下の報告を受ける」は半分程度にとどまるなど、

指示待ちの姿勢が強く感じられます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-------------------------------------
(ここまで)



つまり、どういうことかというと、


上司の一番大事な仕事は、

「部下に指示を出すことである」


と考える新入社員が「ゆとり世代」を中心に

増加している
ということです。



つまりは、(この事実を裏返すと…)

「みずから考え行動できる社会人の減少」

を意味しています。



この傾向は、以前から言われていることで

今にはじまったことではありません。


しかし、私はこの「上司からの指示待ち層」が

社会の中でより厚みを増していくのではないか

と予想しているのです。


そう、未だかつてない勢いで。



この“上司からの指示待ち傾向”は

今後10年で、ますます顕著になっていく

ことが考えられます。



では、彼らをつくりだした

その原因は一体どこにあるのでしょうか・・・?





────────────────────────────
■「指示待ち傾向」の元凶。

────────────────────────────



上司の指示を待つ、ゆとり世代。



その責任の一端は、


 学習塾・進学塾 にあります。



塾では、

ベルトコンベアのように、

生徒へ、次から次へと

プリントが手渡されていきます。



生徒の成績を上げるために、

効率の良い手順と流れで

やることが指示され、与えられるのです。



この過程の中では、

子どもたちが、

何を、どのように進めていくか、

そこを考える余地は一切ありません。



ただただ、

流れてきたプリントを消化していく──。



そして、授業が終われば

自宅学習用の課題が出されます。


子どもたちは、塾の外でも

何をやるのかで悩む必要はありません。



このように、

「塾漬け」「指示漬け」で育ってきた

子どもたちが社会に出てきたとき、


彼らは何を求めるようになるのか?


      ・

      ・

      ・



そう、

「上司からの指示」

を求めるようになります。




何を、どのように進めていくのか、

その訓練がほとんどなかったために、

社会に出てから、大変な苦労をすることになるのです。



いや、それ以前に

就職活動の面接の時点で

苦しい戦いを強いられるでしょう。



考える力があるかどうかは、

その人の「質問の中身」で

丸裸にされてしまうのですから・・・





────────────────────────────
■仕事ができる人の質問力。

────────────────────────────



考える力があるかどうか、

もっと言えば、

仕事のできる・できないは、

その人の「質問の中身」を見れば

おおよそ判断できるものです。



私は以前、

ある派遣会社で営業所責任者をしていた時期があります。


月商5,6千万の

比較的大きな営業所でした。


正社員から派遣社員までを含めると

250人くらいの社員を取りまとめていました。



その250人の仕事の出来・不出来は

質問の中身を見ることで判断できます。


そして、それはイコール、

「考える人」と「考えない人」

の違いでもあるのです。



「考えない人」は常に、

次のように相談をしてきます。


「先方が、○○だと言ってきたのですが、

 どうしましょう?」


この質問は、上司の「指示」を求める質問です。



一方、

考える人は、

次のように質問をしてきます。


「先方が、○○だと言ってきました。

 今、ここの状況は今△△なので、

 ××をするのが良いと思うのですが・・・?」


つまり、考える人の質問は、

HOW(どのように)を尋ねる質問ではなく、

「提案型の質問」になっているのです。



よく、社会人になったら

ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を心がけよ

と言われますが、



本来、仕事のできる人は、

 報告・連絡・相談ではなく、



  報告・連絡・「提案」 となります。




そして、この「提案」とは、

その人の思考力の問題なのです。



自分の考え・意見を論理的に考え、

提案として上司の判断を仰ぐ──。



このような質問力が

ビジネスパーソンの能力を測る指標になるのです。



考える力があるかないか、

あるいは仕事ができる・できないは、

その人の質問の中身を観察していれば

おのずと分かるものです。



もちろん、仕事のできる・できないは

この要素だけで全て測れるものではありません。


また、仕事ができればそれでいい

私はそんなことを言いたいのでもありません。



考える力を身につけることで

仕事上だけでなく、

人生の様々な場面で、

豊かな人生を創造してくれる。


そう、私は信じているのです。




────────────────────────────
■10年間 生き続ける「生きた学力」。

────────────────────────────


この「考える力」のように、

一度身につけてしまえば、

一生涯にわたって、人生を豊かにしてくれる

学力・能力というものがあります。



そしてこれは10年後、

お子さんが社会人になってからも

大いに活躍してくれる能力です。


このように、

10年後にも役立つ、本当の学力。


この学力のことを、

私は、「生きた学力」と呼んでいます。


この学力こそが、

今、もっとも重要な学力であると考えています。



現在、企業の寿命は10年と言われています。


また、一から立ち上げた会社が

10年後に生き残っている確率は

3%だとも言われています。



これらの現状を考えれば、

長い職業人生の中では、

転職を経験しない人の方が少ない

と言えるのではないでしょうか。



であれば、今の子どもたちは

一体どのような学力・能力を身につけていけばいいのか。


身につけるべきは、

ベルトコンベア型でトレーニングされた

一時的な学力ではなく、


10年後にも通用する

「生きた学力」だと私は考えています。



あなたのお子さんの10年後、

そこを見据えた本当の教育が、

今必要になっているのです。



この「生きた学力」を育てる

ひとつのヒント。


それは、

全国学力調査において常にトップの

成績を誇る「秋田県」の取り組みにも

活かされていたのです。


少し長くなってしまったので

この続きは、また次回書きたいと思います。


         ・・・次回につづく。


坂本七郎より




▽上記のような記事をあなたのメールボックスに無料で配信します。

 詳しくはこちらをご覧ください。→ メールマガジン登録











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009/09/16 10:54:44 PM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.