ソニーの次世代携帯用ゲーム機NGPがついに発表になったようだ。
3G(第三世代携帯電話)通信機能をはじめ、specでは任天堂が発売を控えている
3DSを圧倒していると言って良いと思う。
しかし、市場での軍配は3DSにあがるであろうと個人的には考える。
そもそも、ユーザーは携帯ゲーム機に、圧倒的なグラフィックス性能や
何でもできるハードを求めてなどはいないのである。そもそもNGPは
裏面のセンサーとコントローラーを除くと小さなiPadといってもいい
specだ。iPadにBluetoothでコントローラーをつければ、ほぼ出来ることは
同じだといっても良いかもしれない。
任天堂3DSが二万五千円という価格に対して、果たしてソニーはいくらの値をつけて
くるのであろうか?常識的に考えてiPadのWiFiモデルを上回る値段で売らなければ
逆鞘(もちろん、ゲームの場合本体は赤字でもゲームの方で回収するという
ビジネスモデルは成立する)になりそうだということは容易に想像できる。
何より問題なのは、子供が落としたり、無くしたりする"おもちゃ"に
そんな値段を払う親は決して多くないと言うことである。正直3DSでも
少し高く感じる。ましてやおもちゃに毎月毎月携帯電話の通信料を
払える親は更に少ないと思われる。私なら家の無線LANを使って遊ぶ
ならともかく、単なる遊びのゲームの通信に毎月携帯の通信費を払うなど、
消して子供に許さないだろう。
もちろん、ソニーも馬鹿ではないので、自身がMVNO(携帯電話などの無線通信
インフラを他社から借り受けてサービスを提供している事業者)になり、
プリペイド型の一年有効なSIMをバンドルしてパック販売するなどの
ことは考えているだろうが、そんな人はPocketWiFiなどで楽しむから
結局3G部分は無線LANで問題ない。
私見としては、任天堂は(良い意味での)子供のおもちゃに大人も巻き込む
事業展開、ソニーは(悪い意味での)大人のオタクが好むツールを子供にも
買ってほしいという展開を期待する事業展開を望んでいる様に見える。
次世代携帯ゲームの覇権は果たしてどちらになるのだろうか。