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株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

上方修正と下方修正


「上方修正と下方修正」

株式投資で面白いのは業績が必ずしも上方修正されたからと言って株価が上がる
とは限らないこと。また、下方修正されたからと言って必ずしも下がるとは言えない
ことである。つまり株価の水準、投資された方々の思いが株価に反映されているので、
多くの投資家が将来に対する期待値で株式を買うなど、予め業績の結果や材料を
予想しながら株価形成がなされているケースが多いと考えられる。常識的には
上方修正は買い、下方修正は売りと言うことができるのだが、要はそのことが
サプライズにつながることなのかどうか、相場全体の中でインパクトがあるのか
どうかということがより重要なのだ。

つまり株価は期待値の変動を買ったり売ったりしていると考えても良いのかも知れ
ない。絶対価値に対して実際の株価はプレミアムがついた格好で取引されていること
になるのだが、相場環境が極端に悪化するとプレミアムがなくなり、絶対価値以下で
時に取引される場合もある。現状は景気回復、企業業績の回復、成長という期待値が
膨らみ相場に多少のプレミアムがついている状態と考えられる。ただ、一方でここ
からの景気回復を疑問視する投資家にとっては多少でもプレミアムがついている
状況は売りチャンスと映ってしまう。だからこそこうした投資家は思い切って上方
修正銘柄を売ろうと待ち構えるのではないだろうか。逆に下方修正銘柄でもその
理由や、企業の内容さえ良ければ逆に買おうとすることにもつながるのだ。相場は
不思議な世界である。皆が思っている以上に複雑なのかも知れないが、長期的には
必ず、企業価値が向上するに従い時価総額が増殖する傾向にあるということも
否定できない事実だ。

つまりは、ある銘柄に関してどれだけの人が上方修正するだろう、と考えている
のか、どれだけの人がマーケットの方向性との乖離を想定しているのだろうか、
そしてどれだけの人の注目が集っているのだろうか、ということをどんどん自問
していってその方向性を探ることの方がよっぽど重要なのだ。これは何も上方修正、
下方修正に限ったことではない。分割だって、提携だって、ファイナンスだって、全て
この話に通じるところ。株式投資とは、美人投票みたいなものだから。美人である
ことをみんな知っている時点で、美人としてのコンセンサスはできている。真の狙う
べき銘柄は、美人になる素質がある、まだ周りが気付いていない美人、ということに
なろう。これは恋愛でも同じなのか?ん?美人を狙うべきか、これから美人になりそう、
お化粧その他で化けるかもしれない美人じゃない人を狙うべきか??

えっ私? 性格のいい人を選びます・・・


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