11月相場総括11月の株式相場は、前半頭打ちとなるも月央に急上昇し、月末にかけては揉み合い ながらもさらに高値を試す展開だった。月間ではTOPIXで6.3%と比較的大きな上昇 となったが、上昇の背景として、 (1)結果として1兆円を超えるペースが続いた外国人の買い越し、 (2)出遅れ感が意識されて来た電機セクターが、米国株の急伸と円安を受けて上昇、 (3)投信の買い越し幅拡大に代表されるような国内新規資金の流入 などが考えられる。 一方上値を抑えたのは、 (1)高値警戒感からの利益確定売り、 (2)中間期決算発表が一巡したことによる手掛かり難、 (3)寄り前外資系経由注文動向での売り越し日の増加 などが挙げられる。 月初に9.3倍台まで低下したN/T倍率も値がさハイテク株の上昇で月末には9.7倍 程度まで戻した。平均売買単価は1050円と10月(895円)から大幅に上昇。東証 1部平均売買代金は2.94兆円と10月の2.58兆円からさらに増加、3兆円超えも 5営業日に達した。また、大型株だけでなく2部・マザーズなども総じて堅調だった。 |