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株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

自戒・反省の必要性

株式投資をしている人は、みんな自分のする株式投資が儲からないとは思って
いない。実際には自分は儲けられる、お金を増やすことができると思って運用
している人が殆ど。ところが実際の結果は、インデックスがどんなに上がろうが、
焦りばっかり、シコリ株ばかりで結局儲けられない自分があり、相場が悪い、
環境が悪いとして諦め、数年で株式市場から去る、もしくはシコリ株を抱えたままに
なるだけ。何が悪いんだろう、何がいけないんだろう。そして、何を変えないと
いけないのか、それをもう一度しっかりと考えてみたいと思う。

上がった株はよかった、儲かったと思い、ある程度のところで特に目標もなく
利食い、そして下がった株はいつか上がるだろう、とそのまま放置。典型的な
儲けられないタイプの方の投資手法。日本の投資家の多くは実はこのような人
といっても過言ではないだろう。持っていればよい、株式は下げたら持ち続けて
いればまた上がる、そういう運用をしている人が非常に多く、バブルを知らない
最近の初心者投資家は昨年のただただ上がるイメージもあり、何とかなるだろう
という思いでいっぱい。

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株は何で上がるのか、そういう本質の部分を再考してみたいと思う。ファンダ
メンタルがいい、安い、いい会社だ、事業戦略が優れている、そういう背景となる
材料があっての株価だが、本質はそこではない。株価の値動き、その本質は
みんなが注目して、高くなると思い、買えば儲かると思い、購入すること、これに
よって株価は上がる。そういった株に出会うこと、こういった情報を先に仕入れる
こと。それが儲けることのポイントである。みんなが向かう先に投資すること。
それらの銘柄は買いが入る、商いが膨らみ、その後利食いが起こり、商いが
減少すると終わっていく、これが王道となる比較的短いスタンスでの投資手法。
この点をよくとらえて、その場でみんなが材料に踊るような比較的スピードの速い
株の扱い、と、業績を主体にしてファンダメンタルズをじっくりと分析し安値を買って
いくタイプの運用と、どちらの方法を選ぶのか自分自身で考えないといけない。
つまりある程度の損は覚悟して、短期で収益を狙うのか、損をする可能性を限り
なく小さくして儲けを狙うのか、効率をみてトータルではどちらが得で、自分は
どちらのタイプに合うのかよく考えないといけないだろう。どちらを選ぶにしても
上記の株価の値動きの本質そのものは変わらない。みんなが買う銘柄が上がる
のだ。

材料性があって、出来高が徐々に増え、買いが入り、人気株となり短期で上げて
いく株を狙う場合は、比較的動きの少ないリスクが低い株を狙うより遥かに
上下に動く確率が高いのだが、反面リスクがあり、塩漬けになる可能性も高まる。
そのリスクを取れるのかどうか、どれだけ取れるのか、それらが自分との相談に
なろう。リスクがとれないのであれば徹底して内容の良い、材料性がある株を
じっくりと狙うこと、そして短期で大きく稼ごうなどと思わずじっくりのんびり時が
熟すのを待つこと、これしかない。一方でリスクがとれて短期を狙う場合には、
人が集まり、出来高を伴って、株価が上がり、周りが踊り、上がるから買う、買う
から上がるという循環の中で、タイミングを見て人々が利食い始め、終焉に
向かう、そのタイミングを見逃さず、自分が残らないようにすることに注力する
べきだ。特に買い値から下げたら絶対に例外なく保有はしないこと。そんな
ことを自分のルールとして決めてしっかり運用することが大切で、これができるか
どうかでパフォーマンスが変わってくる。今までにも何度も何度も書いているとおり、
株式投資は買いのタイミングよりも売りのタイミングの方が何倍も難しいのだから。

これが実践できるためには、分析、反復、訓練が必要であり、シミュレーションを
こなすことで体で覚えていく必要がある。かつ理解と実践にはある一定期間が
必要で一朝一夕にはなかなか身につかない、時間をかけて自分のものにしていく、
という覚悟が必要だ。すなわち一度身につけてしまえば、他の投資家との差別化を
図ることができ、優位性が発揮できるものとなる。周りの人と同じことをしていても
自分だけ周りの人よりも儲けられる可能性は低いのだから。

自分のタイプの見極め、資金量からみた運用方法、株の保有期間、どんな
銘柄をどんな理由で買い、どの程度の利益で売却するのか、運用選択基準は何か。
いろいろな点で自己の狙いを考えていき、その上で無理せずに、自分の出来る
範囲から、少額、もしくは投資しないで数ヶ月はシミュレーションするだけでも十分に
力になるだろう。儲かる運用とはどうすればよいのか、それが掴めてから、体で
拾得できてからでも全然遅くはない。残りの人生の長きに渡って儲けられる可能性が
高まるのであれば、目先の数ヶ月や1年の勉強期間は全く関係ないのだから。
多くの人は、何もわからないのに先走り、その上で、自分のことだけしか見えて
いない、周りのことがよく見えていないのに慌てて運用しようとするために、ミスを
犯してしまうのだ。

儲かるか、儲からないかは、結局、情報の質とスピード、そして人で決まる
のだから、反省深く、勉強家で、人として謙虚で、真面目で、かつ周りのことが
よく見えること、これらが重要になってくる。儲からない人はきまって自分勝手で、
周りが見えず、研究熱心ではなく、損をしたら、人のせいにしたり、マーケットの
せいにしたり、儲かったときは自分の実力と、自分自身を過大評価してしまう、
そんな傾向にある。従って、落ち着いて分析や反省ができず、かつ儲かる真髄に
ついて真剣に考えることから自分を遠ざけてしまうので、結局、分っているようで
何も分らないまま投資を重ね、上がってほしい、という思いや願いだけで、投資を
することとなり、結局は損を出してやめていってしまうのだ。損を重ねてしまえば
あとは諦めてしまい、株が儲からないという結論に行き着くだけなわけで。

株式投資で儲けること、それは自分が儲かるであろう戦略やら手法やらが自分の
中にあって、儲かる投資を実践すること、そこにつきる。儲かる確率の高い株を
手掛けていき、失敗したら損が少ないところでカットする。確率と損切り、この
感触をしっかり掴んでしまえばあとは確率の高い株を手掛け、確率の高いと
思われるタイミングで、儲けの時期をしっかりと見ていればある程度儲けられる
人になることができるだろう。特に、売り買いしたときに、ノートに感想を残す、
ノートが書けない人は、しっかりと儲かったこと、損したことの分析をいちいち
自分でしておき、その都度、しっかりと研究・反省をして頭に染み込ませておく
ことが必要。

その人が株式投資に関してどういう思いを抱いているのか、どんな投資を最近
して、どんな理由とタイミングで売買したのか、を少し話せば、相手が儲かる人か、
儲からない人か、ほとんどの場合判断できてしまう。基礎として、損切り出来るか、
また市場の仕組みが理解できているか、つまりある程度理解しているのかどうか、
それを知るには5分で十分。買い値からどの程度の下げで損切りしているか、
つまりルールが出来ている人なのかどうか、そしてそのルールが正しいかどうか、
そういうところへ少しずつ掘り下げていくことでポイントがどこにあるのかだいたい
わかってしまうのだ。しっかりしたルールの中で損切りがキチッと行われていれば
儲けられる確率が高まるのだが、なかなかそこは言うのとやるのとでは難しさが
何倍も違う。基本をもう一度しっかり勉強して、時間をかけてしっかりとルールを
作ることが大切である。

ルールを作り、その上で銘柄の選択方法を極め、実践的な損切り訓練を行い、
市場全体の流れを知り、その上であとは経験を積むこと、あとは自分が出来る
範囲を知った上で背伸びしないで、ザラ場中板を見ながら売買やら、運用ができる
のか、夜しか研究できないのか、週末だけなのか、よくよく自己分析した上であとは
自分のタイプを知ることが必要だ。直感的なのか、精密分析型なのか、また成長株
狙いなのか、機関投資家に人気のある大型優良株型なのか、スピードとスリル
満点の仕手株型の博打狙いなのか、自分の好きな銘柄を自分の得意な手法で
運用する術をしっかりと身につけていくことが重要。


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