かときっちゃん・・・東証・大証1部上場の冷凍食品大手の加ト吉グループがクローズアップ されているのはご存知だろうか。同社が真相解明のため設置した、弁護士、 公認会計士らによる外部調査委員会が、2006年までの6年間に総額 900億円を超える循環取引があったと認定し、不適切な取引と指摘した 調査結果をまとめた模様だ。適切取引は5態様あったがそのうち3態様は、 元取締役水産事業本部長の判断によって行われており、それ以外の 取締役・従業員が意図的に関与したと認定できないとしており、今後の 東証を含めた関係各所の対応が注目されることだろう。なお、営業債権の 回収不能額は約50億円見込まれ、商品在庫評価減100億円が見込まれ、 総額150億円の損失が見込まれとしているとのこと。 加ト吉に関しての話は昨日上記と、こちらにも書いたとおり。 同社の循環取引にかかわっていた取引先2社のうち1社は鉄鋼と 機械が両輪の商社岡谷鋼機だったことが、加ト吉が設置した弁護士ら による外部調査委員会の調査でわかった模様。一連の循環取引で、 加ト吉以外の上場企業の関与が明らかになったのは初めてだが、岡谷 鋼機企画部は取引の有無を含めコメントできないとしている。25日は 悪材料出尽くしとして株価は反発していた加ト吉だが、真相が究明 されることを望みたいところ。 |