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今日は、週一回の英会話の日だ。
イギリスに2年半もいて、英会話?と思われるだろうが、私なりに考えてのことだ。 私は今、週一回学校の近所に住む、英語教師二ール氏の自宅に伺い、1時間個人レッスンを受けている。 二ール氏は今年3月まで、日本の大学で約10年、英語講師をしていた。 家族はこちらに住んでおり、2月末に彼の学校の学期が終わって帰国してから、私はお世話になっている。 彼はこの3月で大学を退職し、こちらで英語教師をする予定である。 ニール氏との出会い、等は「留学回想記」に詳しく書く。今回はなぜ私が、英国わざわざで英会話のレッスンを受けているのかの理由を簡単に書こうと思う。 結論を言えば、「自分」が英語を話す時間が欲しかったからである。 この2年半あまり、私の英語力はすさまじいまでに向上した。 しかし、それは「読み」、「書き」に関しての話である。 修士のころ、すさまじい量の学術書を毎週読まねばならなかった。しかも英語で論文を書かなければならなかった。 今では日本語で読み書きするのと、ほとんど変わらなくなった。時には英語のほうが読みやすかったり、書きやすかったりするときもある。 逆に会話に関しては悲惨の極致であった。。。。 大学院にまで来ている学生というのは、そりゃもう大変な自信家が多い。 日常会話でも、セミナーのような勉強の場でも、もう俺が俺がって感じである。 特にラテン系やインド系の留学生と話すときは大変だ。(イギリス人は少し違うんだけどね) 彼らはいったんしゃべりだすと、もう止まらない。こっちは笑顔で「YES YES」「YES YES YES」と返してるだけになる。 そのうちこっちが何かしゃべろうかと思ったときには、「じゃあね」と満足そうな笑顔を浮かべ、去っていく。。。。 結果として、会話は全く上達しないという状態が続いていたのである。(その辺も、回想記に詳しく書く予定だが) まあ、日常生活だけならそれほど問題ないかもしれないが、アカデミックなレベルで必要な英語力となると、このままではちょっと問題である。 私はとにかく、「自分」が一定の時間、自分のペースで英語をしゃべる時間が必要だと考え、ニール氏に相談したのである。 ニール氏は私の相談に対し、まず「それはあなたの英語力の問題ではなくて、相手の問題でしょ」といい、「あなたの話す英語にそんなに問題があるとは思えない」と言った。 そして、個人レッスンがスタートしたのだが、レッスンの内容は以下の通りである。 (1)私がジャーナルや新聞(エコノミスト、FTや朝日新聞などの日本の新聞の英語版)からおもしろい記事を選ぶ。そして私がその内容について説明し、私の意見を話す。 (2)その後で、ニール氏が私に質問をして、深く議論をしていく。 (3)最後にニール氏がわたしの話す英語の文法や語彙をチェックする。 二ール氏は日本人に英語を教えることに関しては、正真正銘のプロである。 私の悩みを理解してくれている。とにかく私の話を聞いてくれる。 私はとにかく、自分で英語をしゃべらなければならない。 一生懸命話すと、これが意外にしゃべれるもんである。 これまで、読み書きを一生懸命やってきた成果もあるのだろう。 これまで、英語をしゃべるのが苦痛であった。外人の友人に会ったとき、時には逃げたくなることもあった。 でも今、初めて英語が少しおもしろくなってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年03月28日 08時03分41秒
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