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テーマ:懐かしのフォークソング(675)
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松山千春氏の楽曲を全く音楽理論的根拠のない、私の勝手な解釈により紹介することで、人生と恋愛を考える(?)このコーナー。
「君を忘れない」 この曲に対しては、とても複雑な思いがある。 どう書こうか悩んだのだが。。。 まずはこの話から。 昨年12月31日、NHK「紅白歌合戦」。 実家に帰っていた私は家族と観ていたのだが、中島みゆきが「地上の星」を歌い終わったとき、となりに座っていた母が 「この歌、どこがいいの?わたしらにはわからん。。。」 ニューミュージックなど興味がなく、中島みゆきを初めて聴いた、普通の田舎のおばちゃん(もうおばあさん?)である、母の率直な感想だった。 私も同感だった。 この紅白出演を機に、「地上の星」はあれよあれよとヒットチャートの1位になり、また先日、100位以内に入る週、148週で日本記録を樹立した。 。。。。でもね。 この曲、そんなにいい曲だとは思わないんだよね。 「プロジェクトX」という番組が人気だったというだけではないか。 そういうと中島みゆきをけなしているように聞こえるだろうがそうじゃない。中島みゆきといえば、「地上の星」なんかより、もっとすごい曲がゴロゴロしてるだろうが、みゆきはこんなもんじゃねえ、と思うのである。 話は私が中学生頃になるが、私の中学校では、だいたいみんなみゆきかオフコースが好きだった。松山千春はどちらかといえば私よりひと世代上に人気があって、私らの世代ではそれほどでもなかった。 私は生来の反骨精神もあって、「みゆき?暗い暗い!オフコース、なんじゃあの軟弱な声は!!」とか言って嫌っていた。 でもね、 やっぱあの当時のみゆきはすごかったよ。 特に「うらみます」 ぎええええええ~~~~~~って感じの声で うらみいまああああ~~~~すうううう~~~~~♪ で、始まるこの歌、もう真夏に聴いても寒気がするくらいの大迫力だった。 暗かった。恐怖を感じた。憎悪した。こんな女とだけは付き合うまいと思った。 でも、ほんとにすごかった。。。。 それを思い出すと、私は、大晦日の母の「これのどこがいいの?」というみゆきに対する感想が、残念でならない。 だから、かつての私の宿敵であり、戦友でもあった「みゆきファン」のために声を大にして言いたい。 「地上の星」など、中島みゆきの代表曲でもなんでもありません。あんなのは彼女のなかでは普通の曲です。もし、この曲を聴いて、中島みゆきっていいなと思った人がいるなら、ぜひ彼女の他のCDも買って聴いてあげてください。m(__)m で、本題「君を忘れない」である。 大ヒットドラマ、「みにくいアヒルの子」主題歌。曲自身も大ヒット。 いい曲だと思う。スローなスタートからラストにかけて盛り上げていく楽曲としての完成度の高さ。メッセージのすばらしさ。 私は、この曲のヒットで「ああ、まだやってんだ」と松山千春を再認識。それがきっかけとなって、英国に来てから本格的にまた聴くようになった。 また、さんざんカラオケで歌った。 カラオケに行くと、一曲目はだいたい「恋」か「長い夜」を軽く歌うのだが、そうするとだいたい女性陣から 「千春歌えるんですね。あれ歌ってください。『みにくいアヒルの子』好きなんです!」 はいはい。で、リクエストに答えて歌うことになる。 会社時代、何度これ歌ったことか。。。。。 私にとっておいしい曲でもあった。 これ、簡単なようで歌うの難しい。普通、最後の盛り上がりの部分、相当な歌唱力と声量がないと歌いきれないのだ。私は堂々と歌いきれるので、 「すごーい。上手いですねえ」と女性陣にほめられいい気分になれた。はっはっはっはっ。。。。(^o^)v でもね、 確かにこれはいい曲だし、 多くの人がこの曲が好きだと言ってくれるのはうれしい。 そうなのだけれど、ちまたで、特に昔を知らない若い人が「君を忘れない」を松山千春の代表曲だと思っていることは、ちょっとだけ複雑なのである。 この曲、松山千春の曲のなかでは、平均レベルの曲なのだと思うのだ。 松山千春には、もっといい曲ゴロゴロあるぞ。 「君を忘れない」で松山千春はいい曲を歌うと思ってくれた人、ぜひ別の曲も聴いてやってください。m(__)m 。。。。とは言いながらもね、 この曲のさびの部分、 君から教えられました 自分自身を愛することを 生きたいです 人を愛したいです 命のある限り 私は会社を辞めてこっちに来て、まだ自分に失望していた頃、この詩にずいぶんと励まされました。 「君を忘れない」よ、 ありがとう。 シングル 1996年4月20日発売 アルバム「起承転結VII」収録 1997年3月20日発売 アルバム「季節の旅人」収録 2001年3月31日発売 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年05月21日 21時13分33秒
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