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テーマ:懐かしのフォークソング(675)
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松山千春氏の楽曲を全く音楽理論的根拠のない、私の勝手な解釈により紹介することで、人生と恋愛を考える(?)このコーナー。
通常10日に1度のペースで書くのですが、今回は思うところあり、2日連続でいきます。 「さよなら」 近年の千春さんの曲では、いい曲だと思っています。 まずは歌詞から。 ------------------------------------------------------- たとえば季節が 姿を変えたなら 貴方は私を 忘れてしまう 貴方のことなら 誰よりわかってる 私が泣かない 泣けないことも さよなら 全ては楽しい思い出 そのうち笑って 話せる日もくる さよなら 私も誰かを愛して 貴方のことなど 忘れる日もくる 貴方を愛したことには 悔いはない どちらか少しは 大人でいたら 誰にも頼らず 歩いていかなけりゃ 何より大事な 私のために さよなら 全ては楽しい思い出 そのうち笑って 話せる日もくる さよなら 私も誰かを愛して 貴方のことなど 忘れる日もくる ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ ララララ。。。 (JASRAC許諾第J070214365号) ------------------------------------------------------- 別れの曲です。 しかも、この曲は千春さんのお姉さんが癌で亡くなられたときに制作されたアルバム「笑っていたい」に収録された曲。 つまり、テーマは「死」。 千春さん自身がこの曲について語っています。 要は死ぬことを思えば、人はすべてを許せるのではないか。。。。 (たとえこれまでにお互い傷つけ合うことがあったとしても、)時が経てばあんなこともこんなこともすべて許せる。。。というような心情をこの曲で表現したかったのである。 (松山千春著「月刊松山SAGA 3」 《アミューズブック、2001年》、P.71より引用) どんなことも時が経てば許せる、死ぬことを思えば許せることなんだ、ということは 人生の大きな流れの中では、 どんなことも、実は許せるような些細なこと、 突き詰めれば「どんな人の人生だっていい人生なんだ」ってこと なのかなと思います。 私の周りにも、 仕事に失敗したり、人間関係に苦しんだりして、志半ばにしてなくなった人がいます。 とてもいい人生だったようには見えない。 でも、その人が日々、悩み苦しみながら行動したことは、無意味ではないはずだ。外からは見えなくても、きっとその人は苦しみの中で、いろいろなことを掴んでいたのだろうと思います。 その人が掴んだことは、私にはずっと知ることのできない深みのあるものだと思います。 だから、たとえみんなが 「かわいそうな人生だったね」 とその人の墓前に声をかけたとしても、 私は「お前の人生は、いい人生だったよ。」 と笑って声をかけてあげたい。 もちろん、生きている私たちの人生は、 「どんな人生だって、いい人生」 毎日、悔いのないように生きていきたいです。 アルバム「笑っていたい」収録 1998年10月1日発売 シングル「翼を持たない天使」B面収録 1998年10月10日発売 アルバム「季節の旅人」収録 2001年3月31日発売 アルバム「起承転結9」収録 2002年10月23日発売 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年03月10日 21時27分48秒
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