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いつものように午後3時にカフェに行く。(今日は英国は祝日にもかかわらず。。。)
S美がやってきた。 そう、先週金曜日が卒論の締め切りのはずだった。 どうだった? 「う~~~~んん。出すことはあ~~~だしたんすけどお~~~、びみょう。。。。」 「なんかあ~~~、やっててえ~~~~、もうなんかうまくかけないんでえ~~~、もうみなおしとかあ~~~、したくないっておもってええ~~~~、そのままだしちゃったしい~~~」 ああ、そう。 と言いながら、卒論のコピーをかばんから取り出して見せてくれた。 タイトルは「漫画マニアと日本のナショナル・アイデンティティ」 う~ん、社会学だなあ。 自由というか、なんでも研究テーマにできるんだねえ。 政治学ではこうはいかんもんなあ。 そういえば、うちの社会学部、ベッカム研究やってたっけ。。。 ぱらぱらとめくってみる。 う~~~~~~んん。 いつもながら英語が正確だ。 S美のやる気なさげな態度と言動で判断してはいけない。 この子はやっぱり賢いし、よく勉強している。 以前「英語教育」について書いたとき、ちょっとふれたが、 S美の英語が非常に正確なのは、 英国に来て身に付けたものというより、元々彼女が受験英語をしっかり勉強してきたことが大きいと思う。 私の体験上言えば、こちらでの語学コースでは、そんなに文法や文章の書き方を体系立てて教えてくれたことはない。語学コースに通っても、それだけでは正確な文章を書けるようにはならないというのが、私の実感だ。 従って、S美に象徴される「日本人のライティング能力の高さ」という英国での定評は、日本での受験英語教育の賜物であると私は考えている。 「大丈夫だよ。よく書けてる」 私はコピーをS美に返した。 「そうすか?でも、もういいです。考えたくない。 しかと、しかと。あと、来週試験2つあるからあ~~~~」 で、試験はノートとかあるんだろ? 「いや、ないよお。セミナー出てないしい」 「先生、嫌いだったんでえ、もうしかとって思ってえ。出てないから」 ああ、そう。でもそれはS美のいつものことだよね。。。 週末は勉強したの? 「いや、ず~~~~~~っと、ゲームしちゃったあ。 まあ、今日からやるから」 「なんとかなるっしょ」 と、まあこんな感じで 全くやる気なさげなのだが、 S美は、無駄なことは一切やらないかわりに、 これまでポイントをはずしたことはない。 ほんとに賢くて、集中力があるのだ。 まあ、大丈夫でしょう。 「あとお~~~、E美さん。電話つながらないんすけどお~~~~。コンピューター、2週間もかりてるからあ~~~、早く返したいんですけどお~~~」 こういうところも、見かけによらず、しっかりしている。 私が貸してた本も、今日ちゃんと持ってきたしね。 まあ、いずれにせよ、 あと少しだね。がんばれ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年05月27日 20時51分42秒
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