|
カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、シェフィールド市内大迷走の果て、
ようやく学会の会場、タプトン・ホールへたどり着いた かみぽこでありました。 ---------------------- この時点で、すっかり頭から抜け落ちていたのだが、 実はこの初日、発表をやらないといけなかったのだ! 初日のセッションは、博士候補生の枠で4人が発表することになっていた。 シェフィールド大学のY子さんという女性、 ハンブルク大学(ドイツ)のマルティナさん、 うちの学校のMさんとわたし。 わたしは4番目、最後だ。。。 発表時間は各20分。その後質疑応答になる。 Y子さんは「中東における日本の外交は2パターンあって、それをイランの例とシリアの例で説明する」 マルティナさんは「日本の女性雑誌と日本社会の関係」 おお、なかなかおもしろいじゃねえか。 と、感心しながら聞いていた。 あとはAさんの「非核三原則がどのように成立したか」 があって、後は自分の番だ。 その時、 ガラッ! と部屋の入口のドアが開いた。 グレッグ・クック。。。。 シェフィールド大学教授。 この名前はもちろん仮名でありやすが、 日本でも有名な日本研究の大御所が入ってきたんでありんす。 結構それまで、のんびりとやっていたのに、場の雰囲気が明らかに変わった。 司会のスー(こにしき、ね)はそれまで 「あっはははははは~」 てな感じだったのに、とたんに丁寧な話し方になる。 ブルドック面が、こわばる。。。 緊迫感が漂う。 むむむ。。。 Aさんの発表のあと、 クックさん、もーれつに辛口の感想を述べ、強烈な質問。 あわわわわ。。。。。 このおっさん、なんで来ちゃったの~~(T_T) さて、わたしの番になってしまった。 わたしの発表は、 「日本の国会で政策が変わる時の1つのモデルを提示する。 そのモデルは、 1.通常、政策決定過程では、財務省(大蔵省)が政治力を握っている。なぜなら、全ての政策に必要な予算措置の権限を大蔵省が握っているから。 2.しかしながら、時折財務省が政治力を失う時があり、他の省庁が政治力を得るときがある。 3.そのときに政策変化が起き、それまで財務省が反対していた法案が成立する。 4.ある省庁が政策実現に向けて動いた際、他の省庁と対立した際、省庁は政治家を使うことでその対立に勝利しようとする。言い換えれば、政治家の力関係が変化したときにのみ、省庁間の力関係も変化する。 そして、このモデルを証明するため、 ケーススタディとして、 1994年、村山内閣の税制改革、 特に地方消費税導入の際の大蔵省と自治省の対立を説明した。」 。。。。むっつかしいですな~。 すみません。 発表自体はまあね。 度胸はあるので、これまでも失敗したことはない。 きちんと20分以内に終わる。 問題はクックのおっさんや。。。。 おっさんが話し始める。 彼の指摘は、 1.時代区分を明確に。 このモデルは今の時代にだけ当てはまるものなのか、10ー20年前にも当てはまるのか。当てはまると考えるなら、あまりにも単純化してないか。 2.政策変化の要因を政治家と官僚の関係に集約するのは、あまりにも単純化したないか。 。。。まあね。 単純化するのがモデルだからね。 指摘はごもっとも。 まだ、このモデルは最も基本的な仮説ですから、 これからもっと調べていろんな要因を付け加えていくことになると思います、と言っておいた。 結構厳しい指摘ではあったんだけど、 最後にこの人、わたしににっこり微笑んだ。 この人、いい人だな、と思った。 クックさんについては、もう一度詳しく書いてみたいと思う。 後、スーから発表自体についてこんな指摘があった。 「すっごい大きな声で、明確で、自信たっぷり。時間も正確に20分で終わった。 でもね、時々『ビコーズ!』とか叫ぶから、みんなびっくりするわよ。もうちょっと力抜きなさい。」 なるほど、 ぬおおおおお~~~~~~、 どりゃあああ~~~~~~、 ぜーぜー、はーはー、 のわたしのキャラは、明確に発表に反映されていたようだ。 はははは。(^^;) Aさんも後から「おもしろかったですよ」と言ってくれた。 まあ、よかったんではないかな。 今日のは、おもしろくなくて申し訳ないです。 まあ、わたしの様子とか、 場の雰囲気とか、少しでも伝わってれば、と思います。 それでは、また明日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年09月15日 02時59分15秒
|