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さて今日から、
4月から新しい生活を始められた方の話を書こうと思う。 まず、TTさん。 これまで何度か登場されているが、 私の政治・国際関係学部の先輩PhDで、 今年1月に博士号を取得。 うちの学校のOB会日本支部長にも就任された。 ところが。。。 肝心の就職が決まってなかった。 TTさんは、昨年から博士論文を仕上がる傍ら、 日本の大学講師の職を探していたが、 なかなか決まらなかった。 そもそも募集がほとんどない。 たまにあっても、書類選考で落ちるばかりということだった。 去年の秋頃、一校だけ面接に行けたと聞いていたのだが、 その後本人からなんの話もなかったので、 その話もだめだったのだろうと思っていた。 TTさんは、今年はとりあえず無職で、 いくつかの学会発表をやりながら、 就職活動をして、 OB会長の仕事をすると言っていた。。。。 ところが、である。 3月になって、もう新年度が始まるというギリギリで TTさんからメールが来た。 就職が決まったのである! 地方の私立大学の常勤講師。 社会学を教えながら、留学生担当の仕事もやるという。 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。 すばらしい! やっぱりまじめな人は救われる! と私はメールを見ながらちょっと興奮してしまったのだが、 当のTTさんはきまじめな性格なので、 結構淡々と事務的なことをメールで書いていた。 「私が東京にいなくなったら、 OB会長の仕事にどんな支障が出るか、 確認中です。」 「そちらの日本人会の運営にもご迷惑をおかけするかもしれません」 などなど。 もう、そんなことどーでもいいじゃん。 とにかく、よかったよかったよかった! と私は思ったのだが、ここは冷静に返事をした。 「TTさんのお仕事が最優先です。 あまり気を遣わないでください。 私見ですが、OB会も他に幹部がいるのですから、 会長が東京に張り付いていないといけないとは 思いません。 もちろん、こちらの日本人会のことは 何も心配はいりません。」 このようにメールを流してから、 ちょっと心配になった。 なにしろ、TTさんという人は、 「ロボットT」 というニックネームを持つほど 生真面目な方なのだ。 かつて私と雑談をしていた時、 こんなことがあった。 私が指導教官がなにもしてくれないとTTさんにぼやき、 「もうこの間なんか、ついに『先制攻撃』でドンに自分から頼みましたよ」 と言った時、TTさんはとたんに生真面目な顔になり、 こう言った。 「『先制攻撃』はいけません」 時は昨年、イラク戦争が開戦するかどうかギリギリの時。 あわわわっ、言葉の使い方は気をつけねば、 と私は慌てた。 まあ、TTさんなりの冗談のつもりだったのだろうけどね。 一瞬洒落にならなかったというか。。。(苦笑) そんな生真面目なTTさん。 地方の私立大学で留学生担当をやって大丈夫なのかと思う。 その大学は留学生が結構多いらしい。 といっても、おそらく中国人が多いんじゃないかと思う。 しかし、この大学に来る留学生の質はしれていると思う。 おそらく問題が頻繁に起こるだろう。 一々対応してたら身がもたないのだが、 TTさんは真面目にやるんだろうなあ。 まあ、学校当局や地域住民、警察にとっては 学者らしからぬ丁寧な対応をするTTさんは 重宝な存在になるだろうけどね。 研究も生真面目にやる人だから 無理しすぎて身体を壊さねばいいが。。。 それと、OB会長。 これは言っておきたいと思うのだけど、 TTさんはこの1月にOBになられたばかりなのに、 いきなり会長というのは 正直どういうことだろうと思う。 確かにTTさんは今のOB会の方々より はるかに年齢が上ということはあるけど、 普通、将来OB会長に就任して頂くことを含んだとしても、 最初は何か平の役職をやってからだろう。 元々ほとんど機能していない (と私など在校生からは見える) OB会だ。 TTさんに全部任せて 今の幹事たちは逃げるつもりなんじゃないの、 と言われても反論はできまい。 TTさんがOB会長を引き受けたのは まだ就職が決まってない時。 TTさんに、なにか就職活動に有利になればとか 思惑がなかったとは言えないが、 それにしてもOB会の対応はちょっとひどすぎないか。 いずれにせよ、 TTさんが生真面目に何もかもやろうとしないか 心配だ。 それにしても、 そういう生真面目な先輩がいてくれたことで、 私もこれまでどれだけ助かったことか。 本当にありがとうございました。 そして、今日本当に書きたいことは、 今自分がやってることも、 がんばれば必ず報われるということだ。 TTさんが私立大学の常勤講師の職を得た。 後日書くが、 S田のおっちゃんも国立大学の常勤講師の職を得た。 いわゆるオーバー・ドクター(博士号取得者が多すぎること) と言われるが、うちの学校の関係はこの2人だけでなく みんな大学に職を得ている。 食いっぱぐれている人はいない。 しかも、この2人の場合は特別だ。 昨年は、国立大学法人化1年目で、 各大学が様子見で講師の募集を 例年より大幅に減らしていたという。 その中で2人はきっちり採用されている。 2人とも全くコネなしである。 今年から講師の公募数が例年並みに戻るはずだという。 それも含めて、 私も今やっている研究をまじめに継続し、 博士論文にまとめられれば、 必ず将来の道は開けると思った。 がんばれば。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年04月03日 21時17分12秒
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