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2004年06月05日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、今日は「英国政治ウォッチング」。

英国の政治は今、欧州議会選挙と地方議会選挙なのだが、
この「英国政治ウォッチング」は遅れに遅れてます。(笑)

選挙のことも書きたいのだが、
その前に書いておきたいことがある。

今日は4月の(苦笑)
「ブラウン蔵相の予算演説」
をウォッチして、
気がついたことを書いてみたいと思う。

尚、以前にも書いたが、
この「英国政治ウォッチング」では、
英国のChancellor of the Exchequerの訳を
通常の「財務大臣」ではなく、
昔ながらの大蔵大臣=蔵相とします。

そもそも日本のMinister of Finance とは
英語の呼称が違うわけだし、
日本の財務相とは歴史的な成り立ちも風格も重みも
全然違うものなのだから、という理由です。

予算審議というのは、
どこの国の議会でも、
最も重要な審議事項である。

英国では予算審議は、
女王(政府)が発案し、
庶民院(House of Common)がこれを承認し、
貴族院(House of Peers)が庶民院の承認に同意を与える
という手順で進められる。

予算審議は、歳出予算と歳入予算の審議に分けられる。

歳出予算は、通常2月に議会に提出され、
夏季休会前までに成立する。

これについては、
女王をはずし、庶民院を衆議院、貴族院を参議院とすれば、
1月の通常国会に予算案が提出されて審議される
日本の予算審議とさほど違いがあるわけではない。

一方の歳入予算。
これは大蔵大臣が4月に庶民院において
予算演説(Budget Speech)を行い、
それに基づいて議会で審議される。

予算演説では、
蔵相はイギリスの経済状況の分析に基づいて
前年度の歳出と歳入を説明する。

次に、新年度の歳出予算を説明し、
それに必要な歳入のための課税についての案を提出する。

この蔵相の予算演説というのは、
イギリスの議会で
1年で最も注目される行事らしい。

と、教科書的な説明はここまでにして、
今年の予算演説の話に移りましょう。

ブラウン蔵相は、
好調な経済状況を背景にして、
医療や教育などの歳出予算を大幅に増やすことを発表した。

これは、野党保守党が
減税を中心とした財政政策を主張していることと
大きく対立するものであった。

ガーディアン紙などのマスコミはこれを
「政治的な予算」
と解説した。

つまり、今回のブラウン蔵相の予算演説は、
来年に迫った次期総選挙に向けたものであって、
労働党政権下で英国経済が好調を維持していることをアピールし、
労働党は福祉や教育に手厚く、
減税一本やりの保守党との違いを
アピールしようという狙いがあったということだ。

。。。。なるほど。
要するにブラウン蔵相は
「選挙前の大判振る舞い」
をしたということですな。

ここでまず素朴に1つ指摘しておきたいのだけど、
「選挙前の大判振る舞い」
というのは、どこかの国と変わらないのではないですか?

そして、今日はもう1つ、
この予算演説に関して重要と思われることを指摘しておきたい。

それは、この演説で発表される歳入予算に関しては、
「大蔵大臣の専権事項」とされており、
議会における発表までは政府内でも秘密とされている点である。

これは日本と大きな違いではないか。
日本で歳入予算=税制と言えば、
毎年自民党税調や政府税調で議論がなされる。

そして、その議論の過程で
族議員や官僚、その背後のいろいろな業界の
喧々諤々のやり取りがあるのだが、
この中で政府の関与できる余地が非常に少なく見えることが
強い批判の対象となってきた。

逆に、英国では、
蔵相の演説1発で発表されて全て終わり。
その前には政治家も役人も誰も税制については話さないのだ。

これをもって、
英国では政府主導のスタイルが徹底しており、
政府はバックベンチャーの政治家
(まだキャリアの浅い、閣僚でない政治家)や、
官僚を完全にコントロールできていると
一般的に高く評価されている。

しかし、ほんとにそうかあ?
と私は思うのだ。

英国だって、予算をめぐって裏ではいろいろあると思うのだ。

そりゃ官僚が日本のように表立って発言することはない。
しかし、官僚が大臣をコントロールしようとして暗躍する話は、
暴露話として結構表に出てくる。

バックベンチャーの政治家がブレア首相の改革政策に
強力に抵抗しているのもお馴染みの姿だ。

また、労働党と言えば、
労組という強力な支持団体がある。
この意向も無視できまい。

予算が決まってくるまでに、何もないはずがないのだ。
しかし、その裏の話が絶対にオープンになることはない。

これってね。私は素朴に思うのだけど、
情報が国民に公開されてないってことではないのか?
つまりは民主的ではないのではないか?

日本のような、
税制をめぐっての喧々諤々が全て国民にわかるというのは、
実は英国に比べてより民主的であるという見方ができないだろうか。

これは私の「素朴な疑問」の域を出るものではありません。

しかし、英国と日本の政治を比べる時、
「英国がより民主的な制度を備えている」
という一般的な見方に対する
1つの疑問として指摘できると私は思います。





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最終更新日  2004年06月05日 22時47分24秒



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