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2004年09月05日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、気がついたらもう9月も4日になっている。
「うちの学校の1年」のシリーズも
完結に向けて急がないといけない。
ということで「修士論文」の第4回、

「名前も知らない仲間」。

前回までに修士論文について、
指導教官の決定、
テーマ、タイトル、構成の決定、
そして、指導教官との
コミュニケーションのとり方
などを書いてきた。

ここまでやってくると大体6月末くらいになっていて、
9月上―中旬の提出期限まで2ヶ月ちょっと、
修士論文の作成に集中することになる。

修士論文は大体10000から15000WORDSの長さ。
これまで書いてきたエッセイが5000WORDSくらいだから、
大変な作業のように思える。

実際、大変と言えば大変なのだが、
私の思い出としては、
大変というより楽しかったなという印象が強い。

どういうことかと言えば、
この修士論文執筆の2ヶ月間というのは、
本当に自分の興味があることだけに没頭できるからである。

英国の大学院修士課程は1年間のプログラム。
秋と冬の最初の2学期に10週間ずつ授業がある。
しかし、授業はこれだけである。
わずか20週で修士号にふさわしい
専門性を身につけさせるということになると、
大変な詰め込みにならざるを得ない。

これを学生の側から言うと、
この授業のある期間というのは
もうとにかく与えられた課題を
必死にこなしていくだけ
ということになる。

自分の興味を専門的に深めたいということは、
修士での勉強を希望する人の誰もが最初に思うことだろうが、
実際には授業のある期間に
そんな余裕なんてありっこないのである。

しかし、授業が全て修了した後にくる
修士論文というものは、
そのテーマから内容まで全て自分で決められる。
修士課程が始まって半年以上たって、
初めて自分にとって本当に興味があることに取り組めるのだ。

おまけに他の課題もなく、何の時間の拘束もない。
一日中自分の好きなことを考えていられるのである。

大学院生活の中で、というより
人生でなかなかこれほどまでに拘束のない時というのは
なかなかないものだ。

その上、なんだかんだ言って
24時間を勉強に費やさないと
修士論文が出来上がらないというようなことは
絶対にない。

正直、時間は余っている。
だから、みんないろんなところに旅行に行ったりする。

イギリスにはEASY JETとかライアン・エアーといった
格安の航空会社があって、
なんと何千円くらいでヨーロッパ各地に行けたりする。

こういうのを利用して、
みんないろんなところに旅行する。

私?
いや、私はどこにも行かなかった。
元々旅行が好きではないのだ。

それに、なんだかんだ言って、
あの頃は気持ちに余裕がなかった。
なんとなく、そんな余裕があったら、
少しでも勉強のことを考えていたかったというか。。。

ということで、
留学の最初の1年間、
私は「ロンドン」「バーミンガム」「おらが街」
の3つの街しか知らなかった。

そのことをある英国人に話したら、
「それって英国3大ワーストシティじゃん。。。。」
と呆れられて悲しくなったことがある。。。

とほほほ。。。。

まあ、それも昔の話です。
今は一応いろんな場所に行ったから。

まあ要するに、修士論文に取り組む期間というのは、
勉強の面でも、生活の面でも一番充実する楽しい期間だと言えるだろう。

そして、今日はこの修士論文作成期間の
ちょっと懐かしい思い出というのを書きたいと思う。

今でもそうなのだが、
私はあんまり自分の部屋で仕事ができないタイプだ。

なんか静かな部屋の中に一人でいると、
あらぬ妄想というか(苦笑)
とにかく集中できないのだ。

典型的な「ながら族」と言おうか、
シーンとしたところでは続かない。
むしろ、ガンガン、ロックが流れているとか、
人が大騒ぎしているとか、
そういう状況でないと集中できない。
(これって異常?=苦笑)

だから、図書館とかコンピューターセンターとか
芸術会館のカフェとか、
それなりに人の往来があるところでやっている。

この修士論文の期間は、
昼は芸術会館のカフェで粘って、
夜になると、コンピューターセンターに行って
論文を打っていた。

コンピューターセンターには何十台も
デスクトップ・コンピューターが置いてあって、
そこへ修士論文を書くためであろう、
何人かの学生が来ていた。

そして、私はある日、
その部屋に来て論文を書いている人が
毎日ほとんど同じ顔ぶれであることに気づいた。

向こうも気づいたのだろう。
目が合うとこっちに向けてにっこり笑ったりする。
私も笑い返したりする。

外へタバコを吸いに出ると、
やっぱり毎日同じ奴らがタバコを吸いに出ている。

そのうちに

「ハーイ」
「ハウ アー ユー?」

などとお互いに挨拶をするようになった。

インド系もいれば、アラブ系もいた。
英国人もラテン系も中華系も、そして日本人もいた。

いろんな人種の人がいた。

それが修士論文を書くという
同じ目的のためにコンピューターセンターに来ていた。

顔を合わせても、にこやかに挨拶をするだけ。
後はお互い黙々とパソコンに向かうだけ。

結局、彼らがどこの国から来た、
どこの学部の誰なのか、
最後まで知らなかった。
向こうも私が誰なのか知らないままだった。

でもね、
なんとなく奴らのことは
今でも覚えてるんだよね。

ふと奴らの顔を思い出すと、

「がんばらないとな」

という気分になるのだ。
彼らの事は、名前も知らなかったわけで、
お互い関心もなかったけれど、
なんとなくあれは仲間だったよなあ。

それこそ、もう二度と会うこともないのだろうが。
そういうのも、いいんじゃないかあな、と思う。





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最終更新日  2004年09月05日 03時53分21秒



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