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2004年09月18日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
松山千春氏の楽曲を全く音楽理論的根拠のない、私の勝手な解釈により紹介することで、人生と恋愛を考える(?)このコーナー。

「信号」

まずはいつものように曲の世界から。

-------------------------------------------
信号が赤になる 立ち 止まれば
君の事を本当は まだ 好きだよ

 急ぎ過ぎたと 今更思う
 寂しい思い させていただろう

信号が青になる でも 歩かない
追い越していく人を ただ 見送る

人並みに残されて ふと 気づいた
君の涙のわけが 今 わかった

 見過ごしていた 幾つもの愛
 背を向けたのは 僕の方だろう

信号が赤になる けど 気にしない
大切な事がある 君 好きだよ

信号が青になる でも 歩かない
今度は僕が君を 待ち 続ける

(JASRAC許諾第J070214365号)
-------------------------------------------
かつて日本において、

「赤信号を渡れ」

と言った人が2人いる。
ビートたけしとフィリップ・トルシエである。

ビートたけしは、

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」

と言い、
フィリップ・トルシエは

「日本人は車が通っていないのに赤信号を渡らない」

と言った。

ビートたけしのこのギャグは、
個人ではおとなしいのに、
集団になるととたんに振舞いが大胆になる
日本人の特徴を皮肉ったものだろうし、

トルシエの発言は、
規則には従順だが行動に主体性がなく、
融通が利かないという、
これまた日本人の特徴を皮肉ったものだろう。

実はこの信号を前にしてどう振舞うかが
民族の特徴をよく表現するというのは、
別に日本に限った見方ではない。

例えば、ヨーロッパでは、
ドイツ人がやっぱり日本人と同じように、

「真夜中、車が1台も通っていない道路で、
赤信号を渡らない」

とよく馬鹿にされている。

また、ロンドンに行ったことがある方はご存知だろうが、
ロンドンでは横断歩道のところで、路面に

「LOOK LEFT」(左を見ろ)
「LOOK RIGHT」(右を見ろ)

と大きく白文字で書いてある。

これは赤信号でも左(または右)を見て
車が来ていなければ渡っていいですよと
いう意味なのだが、
我々日本人やドイツ人からすれば、

「イギリス人ってのはなんていい加減な。。。」

ということになるだろう。

ずいぶん前置きが長くなった。

本題に入るが、
松山千春さんもこの信号を題材に
曲を作っている。

この「信号」という曲も、
たけしやトルシエと同じように、
日本人の行動における主体性の欠如が
テーマになっているのだが、
千春さんの場合は、2人と違って、

「信号が青になる、でも 歩かない」

と表現している。

これはどういうことかというと、
千春さんは、
日本人の主体性のなさとは、

「みんなが前に進んでいくときに、
ふと立ち止まって考えてみるということをしない」

ということだと考えているからだ。

なるほど、考えてみるといい。

バブルの時は不動産に投資して儲けない奴は馬鹿だと言って、
大きな会社も小さな会社もみんな金をつぎ込んだ。

今はだいぶ流行が去ったようだが(笑)
キャリア・アップにはMBAが必要だとなると、
みんながみんなMBAを取りに行こうとする。

日本企業はもうダメだ、
外資だITだとなると、
みんながみんなそれを目指す。

。。。。まあ、いろんな例があるのだけれど、

とにかく、ひとたび「こうだ!」という風潮になると、
みんながみんなワーッと同じ方向に動くというのが、
日本人の1つの特徴であるのは
どうも間違いないように思える。

千春さんがこの「信号」という曲で言っているのは、
みんなそんなに前に向いて進むことばかり考えないで、
ちょっと立ち止まってみたらどうですかということ。

立ち止まって考えてみると、
もしかしたら前に進んでいるときには気づかなかった、
自分の人生にとって実は一番大切なものを
忘れてしまっていることに気づくかもしれませんよと。

1回、青信号でも歩かないでいるくらい、
また、赤信号になっても気にしないくらい、
時にはゆっくりすることも必要ですよということだ。

フィリップ・トルシエが指摘した

「車がいない赤信号を渡らないような
行動の主体性のなさ」

については、
実はいろんなところで言われているので、
日本人はみんな自覚していて、
一生懸命それを直そうと努力してきた。

結果、トルシエの指摘は、
今の日本人には一見当たっていないように
見えるところまで来た。

日本人は前に進まなきゃいけないと
一生懸命やっている。

ところが、日本人の行動の主体性のなさ、
は実は何も変わっていないのではないか。

今の日本人の問題点は、
前に進まないことじゃなくて、
みんなが一斉に前に進んじゃうことなのだ。

みんながイケイケで前に進んでいくとき、
自分ひとりでもふと立ち止まって、

「これでいいのかな?」

と考えてみるということがないこと。
実は問題なのだろうと思う。

アルバム「風光る」収録   2003年11月19日発売

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最終更新日  2007年04月08日 08時27分35秒



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