5696647 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

かみぽこぽこ。

かみぽこぽこ。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

かみぽこちゃん

かみぽこちゃん

フリーページ

お気に入りブログ

暮らしごと 千佳りんさん
中年よ、大志を抱け! 断言児さん
じょん・どー PhDを… じょん・どーさん
エッジ・ランナーズ 猫ジャラしマスターさん
かっちゃんの~1歩… katsuchan55さん
~ももの新たなる旅… もも1016さん
人生やだとはいえな… やだやだもんさん
講師の花道 教師Aさんさん
愛国、日本 パボアホイジオタさん
田中およよNo2の「な… 田中およよNo2さん

コメント新着

 ダンスインザダーク@ 政府税制調査会は何をしたか? 結局、政府税制調査会はこっそりと増税し…
 まくらん@ ・・・ かみぽこちゃんさんのブログは、小泉政権…
 まくらん@ ・・・ かみぽこちゃんさんのブログは、小泉政権…
 タカダ@ アクセス数  アクセス数には、アンテナに登録して放…
 ゴルゴムの仕業だ@ 狂信者に薬は効かない…どうしてこうなった かみぽこさんは民主党崩壊時に起こるであ…
2004年12月02日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
先日、以前書いた「男女平等の実現についてちょっと考えてみた」
についてHPの掲示板に書き込みをいただいた。
大変いいご意見だと思いました。
返事をしないかわりに、
ここでお礼を言いたいと思います。

私自身はジェンダー問題というのは
専門とは全くかけ離れているし、
日頃そんなに意識したことはない。

ただ、特別意識しないかわりに、
特別なこだわりもない。
例えば「上司が女性だったら嫌だ」
とか考えたこともない。

事実、たこちゅー商事時代大変お世話になった、
部門の審査担当の課長は女性だったし、
今、私の指導教官の1人はイタリア人の女性だ。

それがどうした?
なんか問題ありますか?

という感じだ。

ただ逆に言えば、
実力もない人が女性だということで
上に来るのは断固としてお断りだとは思っているが。

そんな、特に一生懸命ジェンダー問題を勉強したことがない私だが、
日頃ちょっと気にしていて考えていることがあるので、
1つ問題提起をしてみたい。

専門家の方々が読むとお怒りになるような内容かもしれませんが。

私はうちの大学の芸術会館のカフェで
毎日お茶をするのが日課なわけだが、
ある方も毎日お茶をするのが日課である。

インディラ・カーン教授。

そう、かつて心優しき「世界最強の女」として
紹介したことがある、
政治・国際関係学部教授。

彼女がなんで「世界最強の女」かと言うと、
彼女は英国の旧植民地であるインド人の女性であって、
専門分野が難民問題と女性の権利拡大
だからである。

インド人・女性・難民・ジェンダー。。。

つまりは批判など許されなさそうな
アンタッチャブルな存在であって、
こんな彼女を批判などしようものなら、

「貴方は人間ではない!」

とでも言われそうな感じがする。
だから「世界最強の女」。

その世界最強の女が
毎日芸術会館のカフェに来るのだが、
その行動パターンは非常に興味深い。

カーン教授は必ず
学部長である(つまり上司の)
ピート・ベンサム教授を伴って
カフェに現れる。

まず、芸術会館への入口のドアをベンサム学部長が開ける。
開けられたドアを悠々とカーン教授が通る。

いわゆるドアを開けて女性を先に通す
レディ・ファーストってやつですな。

次にカーン教授とベンサム学部長は
オープンカフェに来て、
レジでコーヒーを注文する。

ここでカーン教授は注文が終わると、
ベンサム学部長を残して、
悠々と歩いて席に着く。

後からコーヒー2つを、
ベンサム学部長がお盆に乗せて
カーン教授が待つ席まで運ぶ。

1時間ほど談笑して、2人は研究室に帰っていく。
帰りもやっぱりドアをベンサム学部長が開けて、
悠々とカーン教授が通っていく。。。

先ほど書いたけど、
カーン教授の専門分野の1つは
「女性の権利拡大」。

そして、カーン教授は、

「専門分野は専門分野として、
普段の生活は別よ、」

というような
いい加減な人間では
決してない。

普段から、Tシャツにジーンズ姿の人が多いキャンパスの中で、
インドの民族衣装のような服をいつも着ている。

ジャージみたいなものを着ている時もあるのだが、
その時でさえ、インド風のスカーフを首に巻いている。

オックスフォード大で博士号を取得しているほどなのに、
英語のアクセントは一点の曇りもなく
インド・アクセントを守っている。

かつて、私を教授と学生の対話の場である
SSLC(Student Stuff Liaison Committee)
の学生代表に、彼女は私を指名した。
それまでずっと英国人がやっていた代表に
「有色人種」である私をあえて起用したのだ。

カーン教授とは、
自らの信念に日頃から凄まじいまでのこだわりを持って
生きている人間なのだ。
「世界最強の女」たる所以である。

そのカーン教授がですよ、
芸術会館のカフェで、
毎日毎日上司であるベンサム学部長に
レディ・ファーストをやらせて
悠々としているわけだ。

これは何がしかの違和感を
持つなというほうが無理がある。。。。

私は考えるのだけど、
日本でよく流行っている
「ジェンダー・フリー思想」
って、何か根本的に間違ってないだろうか。

まあ、要するに日本で熱心に行われている、

「行政が子供に性差を意識させないために、
男の子に男らしい名前を付けない、
女の子に女らしい名前を付けない、
という指導をしている。」

だとか、

「男女混合名簿」とか「運動会の徒競走男女混合」

だとかいうジェンダー・フリー教育は
欧州ではどこにも見ることはできないのだ。
はっきり言いますが。

だって、女性学の大権威である
カーン教授自身が、
女性そのものとして振舞っているのだから。

だって、うちの学校ではいたるところで
レディ・ファーストが行われてるけれども、
うちの学校にいる女性って、
教養のある独立心の強い女性ばかりだ。

その教養のある独立心の強い女性の中に、

「レディ・ファーストなんてやめて。
男女の違いなどないのよ!」

などと主張している人など見たことがない。

あ、唯一例外があった。
以前、日本人女性が
そんなようなことを言っていたなあ。(苦笑)

つまり、私は女性学については細かいことはわからないけど、
日本で言われている「ジェンダー・フリー」というのは、
欧州の思想を誤って伝えたか、
意図的に捻じ曲げて伝えているか、
どちらかじゃないですか?
ということだ。

だって、欧州には「日本風のジェンダー・フリー」なんてないんだから。

男性と女性は違うもの。
それは前提として否定することなく、
女性の権利拡大を目指す。
これが欧州のジェンダー思想じゃないのか?

この際だから言わせてもらうが、(苦笑)
何もかも男女は同じなのだとしてしまうから、
日本で良識ある「女性」からジェンダー・フリー思想は
受け入れられないのだ。
(「男性」よりむしろ「女性」からね。)

何もかも男女同じなんて、無理だし、ありえないんだから。

断っておくけど、私が言っていることは男女差別では絶対ないよ。
それは良識ある人なら絶対にわかるはずだ。
(「良識」ってなんですか?キーッとか言われそうだが。=苦笑)

うちの学校にも、
女性学を学びに来られる日本人女性は毎年多いが、
せっかく欧州に来たんだから、
机の前で勉強するだけでなく、
いろんな人に会って、いろんな経験をして、
欧州社会の生の姿を知ってもらいたいものだと思う。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年12月03日 10時48分34秒



© Rakuten Group, Inc.