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2005年02月04日
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さて「間違いだらけの留学案内」。
第3回目はこれっすかねえ?

「ポストグラデュエート・ファウンデーション
(大学院準備コース)へは行くべきか?」

最初にポストグラデュエート・ファウンデーション
そのものについておさらいしておきたい。

まず大事なのは、
これをアンダーグラデュエート・ファウンデーションと
混同しないでほしいということだ。

アンダーグラデュエート・ファウンデーションとは、
英国の大学に学部入学を目指す留学生が
通わねばならないコース。

日本の高校を卒業した場合、
原則的にこのコースを経由しないと
大学に学部入学はできない。

これは英語力の問題ではない。
TOFLEやIELTSの得点が高くても、
このコースを経由しなければならない。

要は日英の教育制度が違うことが理由だ。

英国では日本の高校で国数理社英の一般教養を学ぶのと違い、
既に政治学、社会学、経済学、数学、
コンピューター・サイエンス、化学、物理学、
などなどの専門分野を勉強している。

これはどっちがいいとか悪いとかではないのだが、
単純に教育制度が違っているので
そのまま受け入れられない、
だから英国の高校卒業相当まで
専門分野の勉強をしてくださいというのが、
アンダーグラデュエート・ファウンデーションである。

かみぽこぽこにこれまで登場してくれた、
I恵ちゃん、S美ちゃん、ハナちゃん、
みんなこのコース経由で大学に学部入学した。

Kとひではこのコースを経由していないが、
それは英国の高校を卒業しているからだ。

ということで、
この学部入学を目指す人が行くコースと、
ポストグラデュエート・ファウンデーションは
違うということを明確にして、
話を次に進めたいと思う。

さて、この大学院入学準備コースなのだが、
名前の通り、大学院留学を目指す人が
その準備として通う1年間のコースである。
これは英国の様々な大学に併設している。
うちの学校にもこれに類するコースがある。

「留学回想録」に書いた通り、
私は最初このコースに入学して、
その後大学院に進学することを考えていた。

しかし、結果的に私はこのコースを経由せず、
直接大学院修士課程に入学した。

「職歴があって、それなりに知識と経験の蓄積があるなら、
大学院準備コースを経由するのは金と時間の無駄だ。」

というアドバイスをしてくれる人がいたことと、
ある大学からきた人と面接したとき、
あからさまに私のことを
大学の「金づる」として扱うのに反発して、
私は大学院への直接入学へ
思い切って舵を切ったわけだ。

それで「留学回想録」にも、

「大学院準備コースは金と時間の無駄」

と書いたわけだけれども、
あれから4年半が経った今、
果たしてあの決断は正しかったのかどうか、
もう1度考えてみたいと思う。

まず金の問題はとりあえず脇に置きたい。

もちろん重要なことなのだが、
それを最初に言ってしまうと

「ああ、一年資金を余分に使わないですんで、
マスターも取れたんだからラッキー」

で話が終わってしまうからだ。
しかしそれではあまりにも
話が乱暴であろう。

資金の問題というのは、
もしも1年の準備コースを経由して、
修士過程に入学という過程を経たほうが
より充実した留学生活を送れ、
卒業後のキャリア・アップにも有効ということなら、
2年分資金を準備しろという話なのだ。

思い切って言い切ってしまえば。。。

ということで、金の話は考慮せずに
自分自身の留学を振り返ってみたい。

まず、2年目以降の博士課程は別として、
私の留学の最初の1年間で
私が得られたもの、得られなかったものは
なんだろうか?
得られなかったものは、
まず「英会話力」である。

「留学回想録」で書いているように、
私は修士課程のコースが始まってすぐに、
大学の学生寮のフラットメートとの
交流を絶ってしまった。

別に人間関係上問題があったわけじゃなく、
夕食でも食べようと寮のキッチンに入ったら最後、

「かみぽこー!いっぱい飲んでけ!!」
「かみぽこー!これ食っていけ!!」

と声がかかって夜遅くまで
キッチンから解放してもらえないことが
続いたからだ。

さすがにこれでは勉強ができない。
他の奴はこんな毎日でも
ちゃんと学位が取れる基礎があるのだろうが、
私には無理だ。

私は、夕方に寮のキッチンには寄らないことにした。

結果、修士号の学位は取れたものの、
留学の1年目が終わった時、
これほどまでにできないものかと
本人が呆れ返るくらい
英会話が上達してなかった。。。。(苦笑)

(しかし、数ある「留学情報」関係のもので、
英会話が上達しなかったことをこれほどはっきり
言い切ったものは他にあるだろうか?=恥)

これは明らかに、
大学院留学までの準備期間が
短かったことが原因だ。

毎日の勉強で、
もう英語を読むのも書くのも
ものすごい時間がかかったのだ。

朝の6時起床、夜12時就寝、
その間ぶっ続けで勉強して、
月月火水木金金の
日本海軍の軍歌みたいな生活をして、
それでも時間が足りなくて
授業の準備が終わらず、
授業で先生に指名されて、

「あー、うー、あー。。。」

しか言えなかったのだ。

あと、留学1年目で得られなかったというか、
できなかったことと言えば、

「外出」

である。
これほど忙しくしていると、
学校と寮の往復でほとんど終わってしまう。

結局留学1年目が終わった時に、友人に

「英国でどこの街に行った?」

と聞かれて、

「ロンドンとバーミンガムと、おらが街」

と答えたら、

「それって、英国3大ワーストシティじゃん。」

と、思い切り馬鹿にされてしまった。(涙)
まあその後、私は愛車「かみぽこカー」と出会い、
いろんなところにドライブしたわけだが、
留学1年目が終わった時点では、
これほど惨めな状態だったわけだ。

。。。とここまで書いてきてあれなのだが、
これは極端なケースだとは思う。
これほど必死に勉強した結果は
学位が取れないどころか、
博士課程に余裕で進める成績だった。

つまり、やりすぎだったのだ。
ここまでやらなくても
もう少し留学生活を楽しむことはできたのだ。(苦笑)

しかし、まあそれは
皆さんの印象に残るように
極端な例を挙げたということではあるが、

「英会話力がなかなか伸びないこと」
「忙しくて思ったほど英国の文化や生活に
触れることができないこと」

は、案外に修士過程の留学生に
共通な悩みのような気はしている。

では、逆に私が留学1年目に得たものは、

「修士号」

これに尽きる。当たり前のことだけど。
そして博士課程に進めたことだろう。

しかし、よく自分のことを振り返ってみると、
英語ができない私が修士課程を突破できた理由は、
狂ったような猛勉強をしたから
というだけではないような気がする。

学問的知識はゼロでも、
やっぱり社会経験から来る
問題意識の持ち方のよさ、
というのが自分の強みであった。
(例を挙げるなら「留学回想録」での
エッセイのタイトルを決めるときの話で
私が出すアイディアにソフィアが
非常に強い興味を示したことなど。)

そして、なんだかんだ言っても、
英語がわからなくても
政治学の知識がなくても
なんとかかんとか
エッセイにまとめてしまうことができたのは、
商品を見たことがなくても
なんとかかんとか売りつけてくる
商社マン時代の経験が生きたような気がする。(苦笑)

要領のよさというかね。。。。

え?いや、別にこれ科学的根拠はないのだけどね。
逆に、私が修士過程だった年
20代前半で日本の大学を卒業直後だった子も
結構修士課程に入学していた。

特にうちの学部には3人大卒直後の子がいたが、
この子達のエッセイの得点は
軒並みパスぎりぎりの低空飛行を続けた。

そのうちの1人、U美子は
「留学回想録」に書いたように
私がヒースロー空港の税関で引っかかって
学生ビザを短期間しかもらえなかった
原因となった子で(苦笑)
ブリティッシュカウンシルの同じコースにいた子だ。

ただし、U美子は私より2ランク上のクラスにいて、
大学入学直後から4年以上かけて留学準備をしていて、
読み書き話し、どれをとっても非常によくできる子だった。

確か彼女はIELTSは8.0くらい取ってたんじゃなかったか。
(私は5.5でほどんど学部長をだます形で入学した。=苦笑)

それでも、エッセイを書くとパスぎりぎりだったのだ。
何度か彼女と話していてその理由が私なりにわかったのだが、
結局、知識の積み上げが足りないので、
修士レベルのエッセイに求められる
自分の主張を練り上げる、ということが
できなかったのだと思う。

一生懸命書いても主張に厚みが出ないというかね。。。

私と同じ年に修士課程をやって、
とてつもない優秀な成績で卒業して
1年のブランクを経て博士課程に戻ってきた
ジムという男がいるのだけれど、
彼は年齢不詳な外見で、
多分私くらいの歳かと思っていたのだが、
彼曰く、

「俺は、修士に入る前、
働きながら10年間図書館に通った。
そうして自分が研究したいことが
はじめてわかったから、
学校に戻った。」

と言っていた。私すら脱帽の話だ。。。

つまり言いたいのは、
どんなに優秀でも、
どんなに英語ができても、
20代前半では修士レベルに対応できるまでに
専門分野の知識の積み上げをするのは
難しいのではないかということだ。
そして、知識のなさを補う
高い問題意識と要領のよさも身についていない。

そこでなのだが、こんな例がある。
同じブリティッシュカウンシルのコース出身の
Mちゃんという子がいた。

Mちゃんは私と同じレベルのクラス、
つまりU美子の2つ下のレベルにいた。
ちなみにこの2人は大卒直後の同じ歳。
そして同じく国際関係論専攻。

MちゃんはU美子と違って
ロンドン大学の大学院準備コースに進んだ。
IELTSのスコアが5.5くらいしかなかったことも
あったのだけど。。。

私のようにプレセッショナルコース経由で
修士に直接入ることはできたと思うけど、
Mちゃんはその選択をしなかった。

ブリカンのコースが終わり、
英国に行ってMちゃんから何度かメールが来たけど、

「エッセイを書いても書いても評価されない。」
「主張が弱いと言われる。」
「内容が薄いと言われる。」
「理論に対する理解が薄いと言われる。」

と、もう半泣きだった。
しかしMちゃんは半泣きしながらも自分で

「この1年は理論書を徹底的に読む!」

と宣言し、それをコツコツやりきった。

1年後、彼女はLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)
の国際関係論修士課程に進み、
びっくりするくらい優秀な成績で卒業した。

1年間、大学院入学準備コースで
辛抱強くがんばって、
若さによる知識の積み上げのなさを
克服したのだ。

ということで今日のテーマ、

「ポストグラデュエート・ファウンデーション
(大学院準備コース)へは行くべきか?」

に対する答えなのだが、
多少今まで書いてきたこととは
修正することになる。

自分の専門分野に対する知識の積み上げが、
大学院修士課程に対応するのに十分なレベルか。
あるいは、それがない場合に補う
高い問題意識と要領のよさがあるか。

これが大学院準備コースを
経由して修士課程に行くべきかどうかの
判断基準になる。

といっても、
どう判断していいのかが難しいだろう。

ということで、
私がこれまでうちの学校などで
4年半で約150-200人の
いろんな留学生と会ってきた経験から
1つの基準を提示したい。

大学を卒業して社会人経験5年の人、
(つまり27歳以上)
は直接修士課程に入学しても
大丈夫じゃないだろうかと思う。

あくまで私の主観で、
全く科学的根拠はないのであしからず。

それでは、また。





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最終更新日  2005年02月06日 00時32分10秒



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