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2005年05月17日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
松山千春氏の楽曲を全く音楽理論的根拠のない、私の勝手な解釈により紹介することで、人生と恋愛を考える(?)このコーナー。

「燃える涙」

まずはいつものように曲の世界から。

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どれほどの季節が 目の前を かけぬけたろう
気付かずに ひたすらに歩いた 自分らしく
生きていたいと思うから
幸せへとたどり着く 近道は知らない
限りのない毎日に 悔いは残さない
喜びと哀しみ 背中合わせ 燃える涙は こぼれ落ち

ついてない自分を 嘆くのは 心を疲れさせるだけ
あの頃の勇気を とり戻して
たとえわずかな望みでも
幸せへとたどり着く 近道は知らない
限りのない毎日に 悔いは残さない
喜びと哀しみ 背中合わせ 燃える涙は こぼれ落ち

喜びと哀しみ 背中合わせ 燃える涙は こぼれ落ち

(JASRAC許諾第J070214365号)
----------------------------------------------------------------------------

この曲は、千春さんが友人である
九重親方(元横綱千代の富士)のために
書いた曲とされる。

千代の富士という力士は、
幕内優勝31回(歴代2位)。

まさに大相撲の長い歴史で
史上最強力士の一人なのだが、
この曲はそんな彼の
栄光を称える曲と
いう感じではない。

まるで、とてもついていない、
苦しい境遇にいて、
わずかな望みに掛けて
一生懸命もがいている、
そんな人物を描いているようだ。

そう、この曲はおそらく
全盛期を過ぎた千代の富士が、
内面に抱えたであろう様々な葛藤、
例えば、全盛期の相撲を期待するファンと
体力の衰え、技術の衰え、相撲への情熱の衰え、
などの自覚のギャップ、
そんなようなものを描いたように思える。

私はご存知の通り、
スポーツ観戦とカラオケが趣味なわけだが、
スポーツマンでも歌手でも、
全盛期を越えた人に興味があったりする。

なぜなら、その選手やアーティストの
人間としての真価は、
全盛期を越えた時に
問われるものだと思うからだ。

人間、絶頂の時に、
何をやってもうまくいくのは
当たり前。

ホームランをバカバカ打とうと、
三振をバッタバッタ取ろうと、
ゴールをガンガン決めようと、
CDを何百万枚売ろうと、
それはたまたま才能と運が
うまくかみ合ったと
いうことだと思う。

私はそういうふうに才能と運が
かみ合った時はないので
想像でしかないのだけれど、
人間、絶頂を迎えた時は、
たぶん血のにじむ努力の結果というより、
なんか本人無自覚のうちに、
何をやってもうまくいく、
という感じだと思うのだ。

しかし、どんな選手にもアーティストにも、
全盛期が終わる日がやってくる。

これまで簡単にできた
プレーができなくなる。
何を歌っても売れていたのに、
ある日突然、売れなくなる。

そうなるとこれまでとは全く逆で、
どんなに頑張っても
絶対にこれまで通りに
物事がうまくいくことはなくなるのだ。

そんな時どうするかは、
選手・アーティストによって異なる。

あっさり引退する人がいる。
歌手をやめて俳優や
バラエティ・タレントに
なる人がいる。

まあ、それはそれで
1つの生き方だ。

でも逆に、ボロボロになっても
やり続ける人がいる。

「あいつはもう終わった」
「あれ?まだあの人やってるの??」

そんなふうに言われても、
最後の最後まで、
現役であり続ける人が。

私はこういう最後まで
やり続ける人のほうが
好きなんだよね。

まず、こういう人は
自分のやってきたことが
純粋に好きなんだなと
感じられるしね。

そして、やり続けることから
その人が人間として得られることが
とても大きいように思うしね。

うまくいっていたことができなくなって、
それでもなんとかしようと
あれこれ努力したりする。

それまで自分の周囲にいて
自分をちやほやしてくれた人が
みんな去っていく。

そんなこんなのいろんな経験で
凡人の気持ちがわかったりして、
人間の幅が広がるのかもしれないしね。

こういうかつての栄光に執着することなく
ボロボロになるまで
やり続ける人って誰かって言えば、
例えばカズなんかそうだろうし、
清原、桑田なんかも
純粋に野球が好きなんだな、
という感じがする。

最近話題の高橋Qさんなんかも、
33歳だし金メダリストだし
タレント性もあるのだから、
もういいだろうと思う人もいるだろうけど、
本人ボロボロになるまで
やっちゃうような匂いがする。

あの人はなんか純粋に
走るのが好きなんだと思うんだよね。

もちろん、千春さんもそうである。
あのキャラだから
バラエティ・タレントになるのは
さほど難しくなかったはず。
しかし、本人は売れなくなっても
何も変わることなく北海道に住み
フォークソングを歌い続けて28年。。。

若いピッチピチな選手やアーティストの
カッコいいパフォーマンスに憧れるより、

「あの頃の勇気を とり戻して
たとえわずかな望みでも」

そんな人生の酸いも甘いも知り尽くして
尚且つ胸を張って前に進むという姿から
人生の味みたいなものを感じてみたい。

そんな歳に私もなっちまったって
ことかもしれないね。(苦笑)

それでは、またね。


シングル「燃える涙」         1991年6月1日発売
アルバム「起承転結VI」収録     1994年4月21日発売
アルバム「風景」収録         1996年3月31日発売

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最終更新日  2007年04月08日 05時51分50秒



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