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2005年07月11日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。
今日は、これまで実は一度も書いてこなかった、
この人のことを書いてみたいと思う。

青木幹雄自民党参院議員会長。

郵政民営化関連6法案が衆議院を通過、
それもギリギリの攻防での通過であったことで、
審議の舞台が参議院に移ったことで
俄然注目を浴びているこの人。。。

このエントリーでは、満を持して
青木さんについて書いてみたいと思う。

まず、青木幹雄さんとはどんな人か。

参院議員当選4回。自民党参院議員会長。
首相臨時代理、官房長官を歴任。
島根県会議員5期。竹下登代議士秘書。
早稲田大卒。早稲田大学雄弁会出身。

うん。。。

青木さんの政治家としてのキャリアで
注目すべきは竹下元首相の秘書としての
キャリアのスタートと、
その竹下元首相のお膝元・島根県での
5期19年におよぶ県会議員歴であろう。

つまり、青木さんの政治の原点は、
竹下元首相の地元での「国家老」として
忠勤に励むことであった。

そして、青木さんは1985年
島根選挙区から参議院議員として
立候補し、当選。

これは当時、政権を目指していた竹下さんが、
側近中の側近である青木さんに
参院竹下派の仕切りを任せるためであったという。

「参院を制すものは政権を制す」

自民党では昔からこう言われている。
例えば佐藤栄作さんは

「重宗王国」

といわれた参院議長・重宗雄三さんの
協力によって長期政権を維持できたと言われる。

竹下さんの狙いは当たった。
1992年末の竹下派の分裂。
小沢・羽田VS竹下・小渕の
派内の多数派工作の中で、
参院を青木さんが押さえ込んだことで、
小沢・羽田派は敗北し、
派から外に出ていかざるを
得なくなった。

こうして青木さんは次第に
竹下さんの力を背景に
実力者としてのし上がっていったわけだ。

小渕内閣の官房長官時代、
小渕首相が倒れた後、
首相臨時代理として、
内閣総辞職、森後継首相を
電光石火でまとめ上げた。

また、その森首相に引導を渡したのも
青木さんだった。

小泉内閣になってからは、
参院選挙制度改革で、
同じ橋本派の斎藤十朗参院議長をクビにして、
非拘束名簿式比例代表制の導入を強硬。

KSD汚職疑惑では大学の後輩である
橋本派のプリンス・額賀福志郎に
詰め腹を切らせて事態を収束させた。

現在、青木さんというのは、
抵抗勢力の牙城・橋本派の所属だけれども、
古賀誠さんや亀井静香さん、
引退した野中広務さんなどの
いわゆる抵抗勢力と言われる政治家たちとは
ちょっと違うところがある。

それはどういうことかというと、
古賀さん、亀井さん、野中さんなどは

「弱者への想い」

とでも言うべき
やみにやまれぬ気持ちから
行動することがある。

彼らはある法案の成立によって生じる
「弱者」を守ろうとすることから、
政治的に負けるとわかっていても
法案に反対を貫くことがあるという、
ある種の「純情さ」を見せることがあるのだ。

それは彼らが
文字通りドブ板の草の根活動から
たたき上げた政治家だからであろうか。

(亀井さんは官僚出身じゃないか
という指摘が当然あるでしょうが、
彼は最初自民党公認をもらえず、
ドブ板選挙をやって勝ちあがって、
たたき上げてきた政治家だと
私は理解しています。)

これに対して、青木さんは
そういう「純情さ」を
見せることがない。

青木さんの小泉構造改革へのスタンスは
基本的に「改革を支える」であり、
いわゆる抵抗勢力とは
一線を画している。

それは何らかの政治的信条に
基づいた行動というより、

「小泉改革が世論の支持を得ている限り、
参院選での勝利のために改革に協力する」

「参院議員の結束が崩れるような、
議員個人の行動が起きないようにする。」

と考えての行動と思われる。

なぜ青木さんがこのように行動するのかは
大物政治家・竹下登の忠臣として
キャリアをスタートさせ、
竹下さんから参院を仕切ることを命じられて
参院議員となったという
政治家としてのそもそもの生い立ちが
強く影響しているようだ。

その青木さんの行動には
常に3つの判断基準がある。
それは

(1)参院選での自民党の勝利。
(2)参院自民党の結束。
(3)その前提として自民党が政権与党であること。

である。この3つの基準に照らして、
政治家としての全ての行動を決めているのだ。

では、ここでいよいよ
このエントリーの本題に入るのだが、
郵政民営化関連6法案の参議院での攻防で、
青木さんはどう動き、
法案の行方がどうなるであろうかを、
予測してみたいと思う。

最初に結論を言い切ってしまうと、
郵政民営化関連6法案は
問題なく参議院を通過し、
法律として成立する。

なぜそうなるかについては、
マスコミが指摘している、
郵政法案の参院審議の困難な状況について
(主にソースは毎日新聞)
青木さんが3つの基準に照らして
どう行動するかを考えてみればわかる。

(1)『衆議院が5票差の可決になったのは「非常事態」。
衆院本会議採決では、堀内光雄前総務会長や亀井静香元政調会長ら
各派閥幹部が造反の拡大を主導する側面がみられたが、
そうした光景が参院で再現されないとも言い切れなくなっている。』

(2)『参院の特徴の1つが衆院への対抗心だ。
首相指名、予算議決、条約批准は衆院の優越が認められている。
「衆院のコピー」とやゆされることもあり、
そうしたものへの反発から「独自性」の発揮に固執してきた。』

うん。。。

確かに衆議院が5票差の接戦になったのは
青木さんにも誤算だったかもしれないね。

しかし、衆議院で派閥幹部さえ造反するような
混乱した場面があったからこそ、
青木さんはなんとしてでも
参議院を1つにまとめて法案を成立させるよう
動くだろう。

それが「参院の独自性」だからだ。

マスコミは「参院の独自性」を強調し、
だから揉めるだろうと期待してるようだけど、
衆議院と同様の混乱は起こしてしまったら、
参院の「独自性」はなくなるわけなんだよね。

(3)『参院は総理の人事権も解散権も及ばない。』

しかし、参院での法案否決で
万が一にも小泉首相が切れて
衆院解散ということになったら、
自民党の選挙での勝ち目はないだろう。

解散ということにならなくても、
次の国政選挙で自民は非常に
厳しい戦いを強いられる。

「自民党が政権与党であること
→参院選での勝利」

を少しでも脅かすような事態を
青木さんが許すわけがない。

たとえ総理の人事権・解散権が参院に及ばなくても、
青木さんは法案否決でいいという判断はしないだろう。

(4)『参院は全国特定郵便局長会との結び付きが強い。』

確かにね。

但し、先に書いたように、
参院の選挙制度は現在、

「非拘束式比例代表制」

であることに着目してほしい。

簡単にこの制度を説明する。
比例代表選挙では、
政党があらかじめ候補者の名簿を作成し、
立候補前に発表(公示)する。
これが「名簿式」。

そして政党の獲得議席数に応じて、
名簿にのっている人の中から
実際に当選する人が決まる。

「拘束名簿式」では、
名簿に順位がふってあり、
当選する人は議席数に応じて、
上からの順番で決まっていた。

これに対し「非拘束名簿式」では、
名簿に順位はふらない。
そして、政党の獲得票数の数え方が違っていて、
拘束名簿式では「政党名」が書かれた票しかカウントしないが、
非拘束名簿式では「候補者名簿の候補者名」を書いても、
その政党の票としてカウントされる。

これにもとづいて政党の獲得議席が決まると、
こんどは候補者個人の名前が書かれた票数を
その候補者が獲得した票数としてカウントする。
そして、獲得した票数の多い候補者から
順に当選ということになる。

この選挙制度の導入を
青木さんが強硬に進めた理由の1つは、
支持団体の選挙運動を活性化させることだろう。

候補者個人の票数が明らかに出るということは、
1つ1つの支持団体がどれだけ集票能力があるかが
はっきりしてしまうということだからだ。

そうなると、支持団体も頑張らざるを得ない。
集票能力の有無がイコール自民党に対する
交渉力の強弱に直結するからだ。

これを逆に言えば、
青木さんはこの選挙制度を通じて
支持団体の選別をしようと
意図したと言える。

繰り返すが、
青木さんにとって大事なことは
「参院選に勝つこと」。
集票能力のない支持団体は
切り捨てるということだ。

じゃあ、特定郵便局長会はどうだろう?

前々回の選挙では大量の選挙違反を出した。
前回の選挙で郵政の候補者の得票は
竹中平蔵氏の得票数に及ばなかった。

すでに青木さんは特定郵便局長会を
切り捨てている可能性もあるのではないだろうか。

(5)『民主党が自民党内反対派との連携模索。』

それこそ青木さんは絶対に許さないだろう。

参議院の分裂、自民党の分裂
→政権からの転落。

これは青木さんにとって
政治家としてのアイデンティティの喪失に
つながると言っていいほど
あってはならないことだ。

民主党が少しでも自民党の参院議員に対して
そんな動きを見せたら、
青木さんは徹底的に締め付けるだろう。

要するに、青木さんの行動の
「3つの基準」に照らしてみると
郵政関連6法案を参院で
不成立にすることはできないのだ。

そして、郵政関連6法案を
きっちり通過させることが、
小泉首相、自民党衆議院、
そして次期首相になる人に対して、

「青木幹雄、そして参院は侮れない」

という強いインパクトを残し、
強力な交渉力を得ることになるのだ。

但し、参院を通過するまでは、
やはり反対派が暴れる場面があるだろうし、
青木さんも最初はそれを黙認するだろうね。

簡単にまとめましたというよりは、
苦労して反対派を抑えたという形を取るほうが、
青木氏の政治力の強さを
より際立たせることになるだろうからね。

どんなふうにして反対派を抑えるかはわかんないけど、
これまで大学の後輩である森喜朗、額賀福志郎
同じ派閥の斎藤十朗を冷酷に切り捨てた青木さんのこと。

いざとなったら
ありとあらゆる手を使って
徹底的に抑えるだろうね。

それが郵政関連6法案の参院審議に対する
青木幹雄の合理的行動だと、
私は思う。

当たるかな?(笑)

それでは、またね。





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最終更新日  2005年07月12日 10時58分44秒



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